黒崎紫雲閣起工式

一条真也です。
この日、わが社の新しい施設の起工式が行われました。「黒崎紫雲閣」の建て替え工事の新築安全祈願祭です。

さあ、儀式の場へ!


本日の神饌

本日の式次第


神事が始まりました

 

1973年に誕生した黒崎平安閣が黒崎紫雲閣として再生したのが1986年。長く地元の方々に愛されたこの施設が新しく生まれ変わります。ブログ「大額紫雲閣起工式」で紹介したセレモニーが行われたのが2021年6月10日ですので、ジャスト3年ぶりの起工式となります。黒崎紫雲閣の場所は福岡県北九州市八幡西区幸神1-10-25で、一等地です。設計管理は大有設計さん、施工は佐藤技建さんです。その佐藤技建さんによってテントが建てられ、その中で起工式が行われました。暦が「先負」でしたので、15時からの開始にしました。先負は午前中は日が悪いですが、午後だと一転して吉日となるのです。


3年ぶりの起工式です

低頭しました


起工式のようす

四方祓之儀のようす

 

神事は、地元を代表する神社である 岡田宮の波多野直之宮司にお願いいたしました。地鎮祭を行いましたが、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場とします。祭場の中には木の台(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ)を立てて祭壇とします。神籬は、大榊に御幣・木綿を付けた物。これに神を呼ぶのです。

地鎮之儀のようす

苅初之儀のようす

穿初之儀のようす

杭打之儀のようす

 

さらに祭壇には、酒・水・米・塩・野菜・魚といった「供え物」を供えます。そして、地鎮之儀として、「苅初之儀」「穿初之儀」「杭打之儀」が行われます。今日はわたしが「苅初之儀」を、大有設計の小野代表が「穿初之儀」を、佐藤技建の佐藤社長が「杭打之儀」を行いました。


宮司による玉串奉奠


玉串奉奠をしました


柏手を打ちました


一同礼!

 

玉串奉奠では、最初にわたしが二礼二拍手一礼しました。その後、大有設計の小野代表、佐藤技建の佐藤社長、サンレーの東専務の順番で玉串奉奠しました。それから、撤饌、昇神之儀が行われて閉式。続いて、神酒拝戴です。

波多野宮司の祝辞を拝聴しました

神酒を拝戴しました

 

波多野宮司の祝辞の後の「乾杯!」の発声で神酒を拝戴しました。いつも思うのですが、紫雲閣で行われる葬儀は、いわゆる「仏式葬儀」と呼ばれるものがほとんどですが、これは純粋な仏教儀礼ではありません。日本の「仏式葬儀」には儒教の要素が大きく入り込んでおり、いわば「仏・儒合同儀礼」としてのハイブリッド・セレモニーなのです。しかし、その舞台であるセレモニーホールを建設する際には、神道による「地鎮祭」が執り行われるというのが面白いですね。やはり、仏教や儒教に関わる儀式の舞台を作る上でも、その土地の神様(氏神)に土地を使わせていただくことの許しを得なければならないのです。ここに、わたしは日本人の「こころ」が神道儒教・仏教の三本柱によって支えられていることを痛感します。わたしは、鎌田東二加地伸行玄侑宗久といった神儒仏の第一人者の方々と対談させていただきました。光栄です!

施主挨拶をしました


黒崎紫雲閣の歴史を語りました

 

御神酒を頂いてから、最後はわたしが施主挨拶をしました。マスクを着けたままのわたしは、「現在わが社には90を超えるセレモニーホール=コミュニティホールがありますが、新たに黒崎紫雲閣が加わります。1973年に誕生した黒崎平安閣が黒崎紫雲閣として再生したのが1986年。長く地元の方々に愛されたこの施設が新しく生まれ変わります。まことに、嬉しく思います」と述べました。

3年ぶりの起工式です!

新施設への想いを述べました 

 

さらに、わたしは「じつに3年ぶりに起工式に参加いたします。この場所は幸神神社も近く良い場所ですが、長崎街道として幕末には坂本龍馬西郷隆盛を通った土地です。ぜひ、志士に負けないように、わたしたちも大志を抱きたいです。この仕事は社会的必要性のある仕事です。わたしは、セレモニーホールというのは魂の港であると思っています。新しい魂の港から故人を素晴らしい世界へお送りさせていただきたいです。ぜひ、新施設で最高の心のサービスを提供させていただき、この地の方々が心ゆたかな人生を送り、人生を卒業されるお手伝いをさせていただきたいと願っています」と述べました。

コミュニティホールを目指します!

工事は安全第一でお願いします!


最後に一礼しました


記念の集合写真を撮影しました

 

そして、わたしは「それだけではなく、わが社では、セレモニーホールの進化論というものを構想しています。すなわち、コミュニティホールへの進化です。『葬儀をする施設』から『葬儀もできる施設』へ。お元気な高齢者の方々が普段から集い、人生を豊かにするお手伝いをさせていただきたいと願っております。最後に、何は置いても、工事は安全第一でお願いします!」と言いました。新生・黒崎紫雲閣は12月末にオープン予定です!

黒崎紫雲閣の完成予想パース

 

2024年6月10日 一条真也