ジャニーズ事務所の謝罪

一条真也です。
「母の日」の5月14日、日本の芸能界に衝撃が走りました。ジャニーズ事務所の元所属タレントがジャニー喜多川前社長(享年87)から性被害を受けていたと訴えている問題を巡り、同事務所が公式見解を発表したのです。


ヤフーニュースより

 

藤島ジュリー景子社長が初めて顔を出し、動画と一問一答形式の文書も公開した。動画には藤島氏が自ら出演し、「株式会社ジャニーズ事務所代表取締役社長、藤島ジュリーでございます。この度は、創業者ジャニー喜多川の性加害問題について世の中を大きくお騒がせしておりますこと心よりお詫び申し上げます」と謝罪。「何よりもまず被害を訴えられている方々に対して深く、深くお詫び申し上げます。そして関係者の方々、ファンの皆様に大きな失望とご不安を与えてしまいましたこと、重ねてお詫び申し上げます。大変遅くなりましたが、各方面よりいただいていたご質問に対して、このあと書面にて回答させていただきます」と語っています。

 

 ブログ『異能の男 ジャニー喜多川』にも書いたように、現在、日本では、大手芸能プロダクション「ジャニーズ事務所」の創業者、ジャニー喜多川氏(2019年に死去)から所属していたタレントが性被害を受けた疑いが浮上している問題が大きな波紋を呼んでいます。わたしは彼の性的加害は事実であったと考えていましたが、日本の大手マスコミの大部分がこの問題をスルーしている一因には、同性愛の問題が絡んでいるからだと思います。ジャニー喜多川の被害者たちが少年だったので、なんとなく「ホモのおじさんにイタズラされた男の子たち」といった見世物小屋的な話題にとどまっている感がありました。


しかしながら、もしジャニー喜多川の被害者が少女だったらどうだったか? これはもうワインスタインどころではない世界的な一大性犯罪事件となります。想像してみて下さい。仮に秋元康氏がAKB48や乃木坂46の女性アイドルたちを自由自在に性奴隷にしていたとしたら・・・・・・ジャニー喜多川氏の犯した性犯罪はそれに匹敵する、いやそれ以上の悪質さなのです。また、ジャニー喜多川問題は、日本でも進みつつあった「LGBTQ」への理解に大いに水を差すものだと思います。このような問題を放置しておいては日本の恥です。恥どころか、日本は国際社会から相手にされなくなります。大手マスコミが報道しないなら、日本政府が対処すべき問題であると思ってましたが、藤島ジュリー景子社長の英断には拍手を送りたいと思います。このご時勢、令和の時代にこの問題をスルーすることはもはや不可能だったのでしょう。


とはいっても、これからのジャニーズ事務所には茨の道が待ち受けています。4月12日、ジャニーズJr.として活動していた歌手の岡本カウアンさん(26)が東京都の日本外国特派員協会で記者会見し、ジャニーズ事務所に所属していた当時、ジャニー喜多川前社長から「12~16年に15~20回ほど性的被害を受けた」と証言しました。岡本さんは、喜多川前社長宅を訪れたほぼ全員が性被害に遭っており、ジャニーズ事務所からデビューしたタレントもほぼ全員が同様の被害に遭っているとの衝撃の告白をしました。そうなると、ジャニー喜多川の性的加害の被害者は少なくとも100人以上になり、彼らの告訴あるいは慰謝料の請求が続けば、いくら年商1000億円以上のジャニーズ事務所といえどもひとたまりもないでしょう。


ジャニー喜多川氏の性的加害を事務所が公式に認めたことで、創業者の名前にあやかった「ジャニーズ事務所」という社名は改名される可能性が高いと思います。だって、「ジャニーズ」と聞いただけで被害者たちの心の傷が疼くではなりませんか。わたしは改名するだけでなく、ジャニーズ事務所を解散すべきであると思います。「#MeToo」のムーブメントが世界的に吹き荒れている時代に、一大性的加害事件を起こした会社が存続しているだけで日本の恥です。ただし、ジャニーズ事務所が一発逆転のイメージアップを図る秘策が1つだけあります。それは、国民的人気グループ「SMAP」の再結成です。ブログ『女帝 メリー喜多川』で紹介したように、人気絶頂だったSMAPは、嵐をプロデュースした藤島ジュリー景子社長およびその母親であるメリー喜多川元副社長(故人)の差し金で解散に追い込まれました。一連のSMAP解散劇を目撃した国民は、ジャニーズ事務所がスーパー・ハラスメント企業であることを知ったのです。そう、姉はパワハラ&弟はセクハラのとんでもない企業です!

 

木村拓哉以外のメンバーはすでに事務所を退所していますが、ジャニーズ事務所が礼を尽くしてキムタク以外のメンバーに詫びを入れ、SMAPを再結成することができれば、少しは世間の風当たりも和らぐかもしれません。ブログ「コロナ5類の『まつり』」に書いたように、今月8日、新型コロナウイルス感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。それから3日後の11日の夜に、わたしはカラオケで十八番の「まつり」を歌って、ようやくコロナ前の日常が戻ってきつつある実感がしました。歌詞の最後の「これが日本の祭りだよ♪」は「コロナ5類の祭利だよ♪」に替えました。大いに盛り上がり、「まつり」が会場にいる全員が一体となる、本当に日本人の心性に合った素晴らしい歌だと再認識しました。SMAPは、かつて北島三郎先生と一緒に「まつり」を歌っています。ちょうど今日、YouTubeで動画を発見しました。ジャニーズ事務所の最大の苦境を救うのは、もはやSMAPが再結成して「まつり」を歌うしかないと思うのは、わたしだけでしょうか?

 

2023年5月14日 一条真也