結魂の桜、送魂の桜

一条真也です。
昨日、東京と福岡の桜が満開になりました。今朝、車で会社まで車で行くとき、自宅の周辺は満開の桜でいっぱいでした。この辺りは「桜ケ丘」という地名なのです。

松柏園ホテルの桜

 

わが社の冠婚部門の旗艦店である松柏園ホテルと葬祭部門の旗艦店である小倉紫雲閣の桜も満開になりました。わたしはかつて、人の一生を桜に例えて、結婚式は満開のとき、葬儀は散るときとして、以下の歌を詠みました。

 

花は咲き やがて散りぬる 
   人もまた
婚と葬にて 
      咲いて散りぬる(庸軒)

 

もうすぐ、わが社には新入社員たちが入ってきます。わたしは、冠婚葬祭業は「魂のお世話業」だと考えています。これから冠婚葬祭という「結魂」と「送魂」のお世話をする新入社員たちの前で以下の歌を詠んだことがあります。

 

日の本の 善き人々の魂を 
   結んで送れ 若き桜よ(庸軒)

 

小倉紫雲閣の桜

 

日本人は、花に大きな関心を寄せてきました。花は、その変化がはっきりと目に見える「かたち」であらわれることから、自然の中でも、時間の流れを強く感じさせます。特に日本においては桜が「生」のシンボルとされました。結婚する新郎新婦は、人間界の花として、「花婿」「花嫁」と呼ばれました。また、桜ほど見事に咲いて、見事に散る花はありません。そこに日本独自の美意識や死生観も生まれました。4月1日、わたしは辞令交付式で今年の若き桜たちに会います。楽しみです!


4月1日が楽しみです!

 

2022年3月28日 一条真也