一条真也です。
3日、朝から北九州は大雨でした。
12時半から小倉ロータリークラブのZOOM例会に参加しましたが、その直前、菅義偉首相(自民党総裁)が今月に予定されていた党総裁選に立候補しないことを表明したというニュースが飛び込んできました。
じつは、わたしは「今日あたり菅首相が電撃辞任を発表するのでは?」と思っていました。ここ数日の政局の流れを見て、そんな気がしてならなかったからです。首相周辺によると、9月末の総裁任期いっぱいで首相を退任する意向だといいます。「朝日新聞DIGITAL」には、「菅氏の立候補見送り表明を受け、総裁選の構図は大きく変わる。すでに手を挙げている岸田、高市両氏のほか、石破茂元幹事長も立候補する可能性がある。菅政権は昨年9月の発足以降、大型選挙で「敗北」が続き、8月には首相のおひざ元である横浜市長選で、自らが支援した候補が野党系候補に大差で敗れた。8月の朝日新聞の世論調査では、内閣支持率が28%と昨年9月の発足以降、初めて3割を切った。衆院選を前に、『首相では戦えない』との不満も与党内で渦巻いていた」
ヤフーニュースより
ブログ「菅新総裁へのお願い」にも書いたように、昨年9月14日に菅氏は自民党の総裁に就任されました。それから、ちょうど1年後に辞任ということですが、わたしも最初は菅首相に大きな期待を抱いていました。わたしが副会長を務める冠婚葬祭互助会政治連盟の最高顧問でもあり、「日本の救世主」となられることを願っていました。その後、東京五輪の強行開催やコロナ対策には強い疑問を持ちましたが、菅首相は、ほとんど休まれず、ご本人なりにベストは尽くされたのだと思います。首相を辞められた後は、お好きなパンケーキでも召し上がりながら、どうかゆっくり休んでいただきたいと思います。それにしても、最近の菅バッシングはすごかったですが、本来は前任者である安倍前首相が負うべき責を肩代わりしたわけであり、その点は同情を禁じ得ません。
ヤフーニュースより
菅首相は、東京五輪で人気回復と政権浮揚を狙ったようですが、その思惑は外れました。それどころか、東京五輪の閉幕直後にコロナ感染の第5波が到来し、大きな非難を浴びました。過去の例を見れば、五輪が日本で開催された年は首相が辞任するというジンクスがあります。五輪の国内開催は今回以外に1964年東京五輪(10月10日~24日)、72年札幌冬季五輪(2月3日~13日)、98年長野冬季五輪(2月7日~22日)の3大会ですが、64年は池田隼人首相、72年は佐藤栄作首相、98年は橋本龍太郎首相がそれぞれ五輪終了後、年内に退陣しました。菅首相は。このハードルをクリアできませんでしたね。新しい自民党総裁、そして新しい首相には何よりも万全のコロナ対策を期待いたします。
ヤフーニュースより
ヤフーニュースより
ヤフーニュースより
9月4日の各紙朝刊一面
2021年9月3日 一条真也拝