大谷翔平「リアル二刀流」に思うこと

一条真也です。
大谷翔平がやりましたね!
5日(現地時間4日)、米メジャーリーグエンゼルスホワイトソックス戦(エンゼルスタジアム)で、エンゼルス大谷翔平投手(26)が今季初登板。打順2番に入りDH解除の「リアル二刀流」として出場。投げては160キロ以上の剛速球をバンバン投げ、打っては特大ホームランと、大活躍しました。前代未聞の快挙です!


大谷選手にとって、公式戦での投打同時出場は4年目で初めて。しかも、2番打者で先発投手は118年ぶり。1回表を無失点に抑えるとその裏の第1打席で右中間に先制2号ソロをたたき込みました。4回まで無失点。しかし勝利投手の権利目前の5回、暴投やまさかの捕逸により3失点。本塁上で転倒するアクシデントもあり無念の降板。3年ぶりの白星はなりませんでした。エンゼルスは9回裏、ウォルシュの3ランでサヨナラ勝ちしました。

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テレビ朝日ニュースステーション」より

 

この大谷の「前代未聞」の二刀流での大活躍は、アメリカでも大きな話題になりました。大谷選手に比べては申し訳ないですが、わたしもよく「一条さんは作家と経営者の二刀流ですね」などと言われます。日本では「この道一筋」が重んじられる風潮があり、二刀流というのは受け入れられにくい部分があります。それゆえ、わたしもさまざまな心理的プレッシャーを受けていますが、めげません。なぜなら、自分のことを二刀流だとは思っていないからです。

f:id:shins2m:20210405220011j:plainテレビ朝日ニュースステーション」より 

 

でも、よくそのように言われることは事実で、二刀流どころか、大学の客員教授も務めていることから「三刀流」、さらにはブロガー活動を加えて「四刀流」などと表現する人もいます。しかし、わたしの本業はあくまでも冠婚葬祭業です。もともと書くことが好きだったのですが、作家業も仕事にすることができました。さらには、大学の客員教授として研究や講義をしたりすることも仕事にできました。ブログも、おかげさまで多くの方々から読まれています。その意味では、わたしは非常に恵まれている人生を歩んでいると思います。本当に、ありがたいことです。

f:id:shins2m:20131003121512j:plainあらゆる本が面白く読める方法』(三五館)

 

拙著『あらゆる本が面白く読める方法』(三五館)の帯には、「経営者、作家、客員教授・・・・・・一人三役を可能にする驚くべき読み方!本邦初公開」と書かれています。でも、わたしは「一人三役」だとは思っていません。経営者、作家、客員教授もそれぞれが分かちがたく結び付き合っていると思っています。どんな本を読んでも、またどんな研究活動をしても、そこで得た知識やヒントやアイデアを必ず本業で活かしたい、また本業のミッションを再確認する一助としたいと考えるのは事実です。

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世界孔子協会の孔健会長と

 

今年で創立55周年となるサンレーのミッションは「人間尊重」。そして、2500年前に孔子が説いた「礼」の精神こそ「人間尊重」そのものです。わたしは、「天下布礼」の幟を立てています。かつて織田信長は、武力によって天下を制圧する「天下布武」の旗を掲げました。しかし、わたしたちは「天下布礼」です。武力で天下を制圧するのではなく、「人間尊重」思想で世の中を良くしたい!

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冠婚葬祭ほど、人間関係を良くするものはありません。太陽の光が万物に降り注ぐごとく、この世のすべての人々を尊重すること、それが「礼」の究極の精神です。天下、つまり社会に広く人間尊重思想を広めることがサンレーの使命です。その延長線上に日本人の「こころの未来」にとって最重要といえる「グリーフケア」もあります。わたしたちは、この世で最も大切な仕事をさせていただいていると思っています。これからも、わたしは「天下布礼」の道を突き進んでいきたいものです。

 

2021年4月6日 一条真也