一条真也です。
8月10日、『般若心経 自由訳』(現代書林)のアマゾンでの販売が開始されました。早速、「仏教の経典」ランキングで1位になりました。
沖縄在住の写真家である安田淳夫氏の作品を中心とした素晴らしい写真とともに、わが「般若心経」の自由訳が収められています。
ダライ・ラマ14世は「般若心経」について、ことあるごとに「日本では、この経典は亡くなった人のために葬儀の際よく朗唱される」と述べています。すべての宗派の葬儀で「般若心経」が読誦されているわけではないですが、曹洞宗や真言宗などでは読誦されています。
ダライ・ラマの言葉に触れたとき、わたしは「般若心経」を自分なりの解釈で自由訳してみようと思ったのです。弘法大師空海は、「般若心経」の真のメッセージを理解したと思います。空海は、「空」を「海」、「色」を「波」に例えながら説いた『般若心経秘鍵』を著しました。わが自由訳のベースは、この書にあると告白します。これまで、日本人による「般若心経」の解釈の多くには重大な誤解があったように思えます。なぜなら、その核心思想である「空」を「無」と同意義にとらえ、本当の意味を理解しなかったからです。「空」とは、じつは「永遠」という意味にほかなりません。わたしの自由訳は、死の「おそれ」や死別の「かなしみ」を溶かす内容となっています。
自ら自由訳してみて、わたしは日本で最も有名なお経である「般若心経」がグリーフケアの書であることを発見しました。このお経は、死の「おそれ」も死別の「かなしみ」も軽くする大いなる言霊を秘めています。もうすぐお盆ですが、「愛する人を亡くした」方々をはじめ、1人でも多くの方々に同書をお読みいただき、「永遠」の秘密を知っていただきたいと願っています。
- 作者: 一条真也,
- 出版社/メーカー: 現代書林
- 発売日: 2017/08/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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2017年8月10日 一条真也拝