「和」は日本精神そのもの

一条真也です。
わたしは、 終活WEB「ソナエ」で「一条真也のハートフル・ライフ」を連載しています。「日本の心」や「心ゆたかな生き方」をテーマに月に2回、コラムをお届けしております。その第20回目が本日アップされました。



終活WEB「ソナエ」



第20回目のタイトルは「『和』は日本精神そのもの」です。「聖徳太子及び二王子像(法隆寺蔵)」の画像が使われています。このたび、最新刊『和を求めて』(三五館)を上梓しました。記念すべき80冊目の「一条本」である本書には、「なぜ日本人は平和を愛するのか」というサブタイトルがついています。歌舞伎・能・大相撲・おもてなし・茶・桜・富士山・京都・金沢・沖縄といったテーマを取り上げながら「日本人とは何か」を追求した内容であり、『礼を求めて』および『慈を求めて』(ともに三五館)の続編です。



『和』は日本精神そのもの



その聖徳太子が行った最大の偉業は、604年に憲法十七条を発布したことでしょう。儒教精神に基づく冠位十二階を制定した翌年のことであり、この憲法十七条こそは太子の政治における基本原理を述べたものとなっています。普遍的人倫としての「和をもって貴しと為し」を説いた第一条以下、その多くは儒教思想に基づきますが、三宝(仏法僧)を敬うことを説く第二条などは仏教思想です。さらには法家思想などの影響も見られ、非常に融和的で特定のイデオロギーにとらわれるところがありません。これが日本最初の憲法だったのです。そして、ここで説かれた「和」の精神が日本人の「こころ」の基本となりました。「和」は日本精神そのものなのです。



和を求めて』(三五館)も紹介



このような「和」の精神からは、冠婚葬祭をはじめ、さまざまな日本文化が花開いていきました。『和を求めて』では、日本人の「こころ」そのものである「和」についての論考を集めました。じつは、これまでに終活WEB「ソナエ」に連載した「一条真也のハートフル・ライフ」の原稿もすべて掲載されています。ぜひ、ご一読をお願いいたします。



次回は11月16日にアップの予定です!



次回の「一条真也のハートフル・ライフ」は、11月16日(月)にアップされる予定です。タイトルは「映画『ボクは坊さん。』に見る僧侶のオーラ」です。
10月24日(土)から日本映画「ボクは坊さん。」が全国公開されています。わたしは、理事を務めている一般社団法人・全日本冠婚葬祭互助協(全互協)がこの映画をサポートしている関係で、かなり早い時期に鑑賞していました。映画のチケットも大量に買わせていただいております。しかし、この映画を観て違和感をおぼえた部分も多いです。それは、現代日本の僧侶に宗教者としてのオーラが決定的に欠けていることに起因すると気づきました。
次回はそんなことを書きます。どうぞ、お楽しみに!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2015年11月2日 一条真也