『和を求めて』にコメント続々!

一条真也です。
11月3日は「文化の日」ですね。
おかげさまで最新刊『和を求めて』(三五館)の反響が上々で、ネットでも多くの方々が紹介して下さっています。ありがたいことに、いつもわたしを励まし続けてくれる3人の「賢人」もブログで紹介して下さいました。


谷口正和氏のブログ



まず、マーケティング・プランナーの谷口正和氏が、ブログ「発想の画帖」の「和を求めて」という記事で、以下のように紹介して下さいました。
「『和』とは大和の『和』であり、平和の『和』。
日本の心と戦後70年の年月をリンクさせ、今あえて平和を語ろうという試みです。我々は戦争を知らずに70年を生きてきましたが、『戦争を知らない子供たち』である我々は平和の意味をかみ締めることも難しく、それが忘れられていた70年であったのかもしれません。平和と戦争を語ることの重要性を忘れずに、この本に賞賛を送りたい」


佐藤修さんのHP



次は、「サロンの達人」こと佐藤修さんです。HP「CWSコモンズにようこそ」の左欄にある「ブック」をクリックすると読めます。
最初に、佐藤さんは以下のように述べられています。
「本書は、『礼を求めて』『慈を求めて』に続く、日常生活を題材にして日本文化を考える一条さんのエッセイ集第3弾です。『礼を求めて』では儒教的なものを、『慈を求めて』では仏教的なものを主軸に語られましたが、 今回の『和を求めて』は、神道を主軸に書かれたものを中心に編集されています。一条さんは、『和』は神道の核心をなすコンセプト」だと書いていますが、同時に、『和』は神道も踏まえた、日本が創り上げてきた日本文化の核心でもあり、日本文化は、まさに『和の文化』だとも考えているのです。
『礼』『慈』に続く3つ目のキーワードが『和』と知った時には正直少し拍子抜けしたのですが、 考えてみれば、このシリーズの完結編としては『和』に落ち着くのは、とても納得できる話です。一条さんは、もしかしたら、最初から『和の文化論』をメッセージしようとしていたのかもしれません」



続いて、佐藤さんは以下のようにも書いておられます。
「一条さんが、シリーズの完結編に『和』を置いたのは、もう一つの意味があるようです。本書の副題は、『日本人はなぜ平和を愛するのか』となっています。そして、一条さんは本書を送ってきてくれた書状に、こう書いていました。『和』とは大和にも平和にも通じます。いま憲法改正の議論が活発ですが、太子の制定した『十七条憲法』こそは平和国家・日本のシンボルであると思います。日本の『和』の思想が世界を救うことを願って、また戦後70年記念出版として、本書を書きました。つまり、本書の『和』に込めた一条さんの思いは、『大和の「和」であり、平和の「和」』なのです。というわけで、本書は、一条さんの『日本論』と『平和論』を根底においた、日本文化論になっています」



さらに佐藤さんは、以下のように書かれておられます。
「前の2冊と同じく、日常の身近な題材に、『和』について、さまざまな切り口、たとえば、『歌舞伎』『能』『大相撲』と言った伝統文化の切り口や、『京都』『金沢』『高野山』『富士山』と言った文化の集積している地域、『終活』『無縁社会』といった時事現象など、なじみやすい切り口から、いつものような軽快な『一条語り』が展開されています。各編、完結しているので、ちょっとした時間の合間に、関心に任せてどこからでも読んでいけるスタイルです。気楽に読みながら、いろいろな気づきや新しい知識にも出会えるはずです。そして、これからの世界にとって、私たちの日本文化が持っているだろう『価値』に気づかせてもらえるかもしれません」



最後に、佐藤さんは以下のように書いて下さいました。
「現在話題になっている『安保問題』への考え方は、たぶん私と一条さんは違うと思いますが、『和の日本文化』の中にある、平和への価値に関しては、とても共感できるものがあります。
本書の『はじめに』は、一条さんの詠んだ歌で締められています。
神の道 仏の道に人の道 三つの道を大和で結び 庸軒
庸軒は、一条さんの『歌詠みの雅号』です。
一条さんの思いが込められています」


不識庵ブログ「和を求めて(一条真也著)



そして、「ベスト50レビュアー」こと不識庵さん。
彼は、自身のブログ「不識庵の面影」の記事「和を求めて(一条真也著)」において、まずは「今回、いつものとおり一条本最新作『和を求めて』を購入する予定でしたが、なんと一条先生から同書をご恵送いただきました」と書いています。そう、わたしは彼に署名入りの本を送ったのです。
それから、「思えばこのシリーズの第一弾『礼を求めて』のレビューを書かせていただくことで、へっぽこレビュアー『不識庵』が誕生したわけですから、第二弾『慈を求めて』を経て、いま第三弾である『和を求めて』の刊行には感慨深いものがあります」と書かれています。わたしも感慨深いです。


わたしが不識庵さんに贈った署名本(「不識庵の面影」より)



また、不識庵さんは以下のようにも書かれています。
「『なぜ人間は儀式を必要とするのか』『なぜ人間には祈りが必要なのか』
人間尊重の理念に基づき、絶えず深い思索を続ける一条真也先生の最新刊です。『礼を求めて』『慈を求めて』の続編でもある本書のテーマは『和』。
サブタイトルの『なぜ日本人は平和を愛するのか』という問いに対する著者の秀逸な見解が開陳されている珠玉のコラム集となっています」


3冊並べるレイアウトも秀逸!(「不識庵の面影」より)



また、「『歌舞伎』『能』『利休』『富士山』『桜』『天皇陛下』『古事記』『空海』『大相撲』『おもてなし』『京都』『金沢』『高野山』など、日本を象徴するテーマを中心に書かれたコラムは、博覧強記として知られる著者の教養の深さによって裏打ちされた骨太な『日本論考』となっています」と述べ、さらには「一条先生は、本書において『日本人のこころは神道・仏教・儒教の三つの宗教によって支えられている』と喝破されていますが、本シリーズも『礼(儒教)』『慈(仏教)』『和(神道)』と美しき和音を感じさせる見事な三部構成!」と書いてくれています。


礼を求めて』と儒教ハンカチ(「不識庵の面影」より)

慈を求めて』と仏教ハンカチ(「不識庵の面影」より)

和を求めて』と神道ハンカチ(「不識庵の面影」より)



そして、不識庵さんは次のような嬉しい言葉を寄せてくれました。
「また、今回書き下ろされた『はじめに』では、聖徳太子の偉業を中心に『和』の源泉についても論考しておられ、コラム同様に読み応えがありました。本編のコラムも、もともとWEB連載されていたコラムだけに、意識的に平明な表現で綴られていますから、大人はもとより、中高生でも無理なく読める文章になっています。戦後70年という節目にあたり、『日本人』としての矜持を涵養するためにも、是非、親と子、そして子と孫、三世代で本書を読み合わせ、『日本人とは何か』を語り合っていただきたいものです」



いずれも達意の文章で『和を求めて』を紹介していただき、感謝の念にたえません。3人の賢人に心より御礼を申し上げます。
まだ同書をお読みでない方は、ぜひ御一読下さい!


和を求めて

和を求めて

*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2015年11月3日 一条真也