キャンドルナイト

一条真也です。
ブログ「ミャンマーまつりのご案内」に書いたように、27日と28日に門司港で「第1回パゴダFESTA」というイベントが開催されます。
27日の夜は、ブログ「キャンドルナイトのご案内」で紹介した幻想的なイベントが開催されました。世界平和パゴダでも大量のロウソクに灯がともされました。


世界平和パゴダ前のようす

ウ・ヴィマラ長老と

チョウ・チョウ・ソー夫妻、佐久間会長と

まるでミャンマーにいるようでした



パゴダでは、ウ・ヴィマラ長老が多くのお客様を迎えてくれました。宗教法人世界平和パゴダ責任役人であるサンレーグループ佐久間進会長をはじめ、八坂和子さん、三木恭一さんといったお馴染みの方々も集いました。
また、日本在住のミャンマー人の代表で、NHKの「ミャンマー語講座」の講師でもあるチョウ・チョウ・ソーさん御夫妻もお越しになられました。チョウ・チョウ・ソーさんは、東京の高田馬場で「ルビー」というミャンマー料理のレストランを営業されています。わが母校・早稲田大学の近くだそうで、ぜひ一度行ってみたいです。


パゴダ前で竪琴が演奏されました

竪琴の調べを聴きました



パゴダの前では、ミャンマーの竪琴演奏が行われました。
映画「ビルマの竪琴」で有名な「埴生の宿」をはじめ、「上を向いて歩こう」などが演奏されました。奏者はミャンマーでの生活が長い御夫婦で、ミャンマー各地の写真を映しながら観光案内もしてくれました。


[.que]LIVEのようす

多くの観客が集まりました



続いて、ミュージシャン[.que]のLIVEが行われました。アコースティックギターを基調に、繊細なエレクトロニクス、柔らかで清涼、感溢れるサウンドを奏でる、とても幻想的な時間が流れました。LIVEの頃になると暗くなってロウソクの灯が幻想的に揺れました。そして、多くの人々が集まってきて、世界平和パゴダの周辺は大変な人だかりができました。


世界平和パゴダを背景に(オーブも写っています!)

世界平和パゴダの内部のようす



世界平和パゴダそのものも照明が灯されて輝いていましたが、内部には大量のロウソクが灯されて、非日常的な空間が創出されていました。
かつて、わたしは『灯をたのしむ〜ハートフルライティングのすすめ』(現代書林)という本を上梓しましたが、ロウソクの灯りほど人々に平和のイメージを抱かせるものはないと思っています。


灯をたのしむ ―ハートフルライティングのすすめ (日本人の癒し3)


冠婚葬祭業を営むわたしは、結婚式でも葬儀でもロウソクが使われることを昔から興味深く思っていました。結婚披露宴では、キャンドル・サービスや、最近ではキャンドル・リレーといった演出も普及しています。葬儀はもちろん、法要や追悼式、供養祭などでもロウソクは欠かせません。 さらに言えば、神道でも仏教でも儒教でも、ユダヤ教でもキリスト教でもイスラム教でも、その宗教儀式においてロウソクはきわめて重要な役割を果たします。そういえば、ゾロアスター教という火そのものを崇拝する宗教もありました。


ロウソクの灯に囲まれて



火があらゆる宗教儀礼で使用されることはそんなに不思議なことではないのかもしれません。照明は火の模倣からはじまっています。焚き火以前にも、自然界には火山もありましたし、山火事のような自然発火もありました。そのように、もともと存在していたものを人間がコントロールできるようにして製品化し、生活に活かしてきたものがロウソクなどの照明なのです。
そして、火とは何かと考えた場合、それは天上の太陽を地上に降ろしたものに他なりません。世界中のあらゆる民族に共通した信仰の対象は太陽と月です。焚き火や松明が地上の太陽光なら、かすかなロウソクの炎は地上の月光です。月光は天国や極楽といった「あの世」を幻視させる力を持っています。
宗教儀礼において、広くロウソクが使われてきたことは当然でしょう。


ロウソクの灯が幻想的でした



わたしは、世界各地の宗教の発達においてロウソクが果たした役割は非常に大きかったと思っています。それは、ロウソクの炎が揺れることも大きな原因があったことでしょう。最近、ロウソクの炎を見つめて瞑想する人が増えてきています。これは、古代のロウソクと宗教の結びつき想像させるものです。
ロウソクの炎の揺れ方は、いわゆる「1/fゆらぎ」だという説があります。人の心拍の間隔、電車の揺れ、小川のせせらぎ、木漏れ日、蛍の光り方なども「1/fゆらぎ」だとされているようです。ロウソクの炎が揺れれば心も揺れる。人間の心の歴史にロウソクは深く関わってきました。宗教のみならず、哲学においてもそうでした。信仰や思想が対立すれば戦争になります。でもロウソクは、あらゆる宗教や哲学を結びつけます。まさに平和のシンボルです。その意味で、世界平和パゴダでのキャンドルナイトはぴったりのイベントであったと思います。


関門橋が美しかったです

関門橋を背景に・・・・・



イベントが終了し、わたしは迎えの車に乗り込みました。
山を降りる途中で、闇の中にライトアップされた関門橋が美しく浮かび上がっていました。わたしは車を降りて、しばし関門橋を眺めました。
すると、多くのカップルが関門橋を見に来ていました。
ここから世界平和パゴダまではすぐ近くです。わたしは、これからのプロデュース次第で、世界平和パゴダは最高のデート・スポットになると確信しました。
それこそ、「LOVE&PEACE」でパゴダでプロポーズすると幸せになれるという伝説が生まれるような予感がします。これからが楽しみです!
ちなみに、門司港レトロ地区でも強風の中、無事にキャンドルナイトが行われ、多くの人々を魅了しました。なお、世界平和パゴダ門司港レトロ地区で使用したロウソクはすべてサンレーで提供させていただきました。


レトロ・キャンドルナイトのようす



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年7月28日 一条真也