SDGs講義

一条真也です。
わたしは、九州国際大学九国大、KIU)の客員教授として「教養特殊講義」を担当しています。毎年、「孔子研究」と「ドラッカー研究」の講義を行ってきましたが、今年は「SDGs」についての講義の依頼があり、「SDGsに対するサンレーの取り組み~サンレー・アンビション・プロジェクト」と題した講義を行いました。

九州国際大学のキャンパスを背に


今日のコーデは、ワインレッド!


最初に自己紹介しました


今日は「SDGs」の講義です!

この日は寒かったので、受講する学生さんが少ないかと思いましたが、結果的に多くのの学生が受講。自分で言うのも何ですが、人気講義のようです。野村副学長の挨拶と客員教授紹介の後、わたしは「九国大客員教授に就任してから8年になります。これまでは孔子ドラッカーのついての講義が中心でしたが、今日は世界的に関心の高いSDGsについて、それからSDGsに対するわが社の取り組みについて話したいと思います」と述べました。


マスクを着けて講義しました

サンレーとは、どういう会社か?


わが社の施設を紹介しました

サンレー」という社名の意味

 

まずは、わが社の事業内容や施設の紹介、それから「サンレー」という社名の意味から説明しました。その意味は「SUNRAY(太陽の光)」「産霊」「讃礼」と3つあります。その後、「事業の定義」に話題を移し、わが社が提供するものについて話しました。わが社の事業の柱といえば冠婚・葬祭・互助会ですが、その三本柱はそれぞれ「平和」「平等」「人の道」を提供していると述べました。さらには、「互助会」について、「冠婚葬祭業」について、それぞれ、その本質を説きました。


わが社が提供するもの


M&A(ミッション&アンビション)


なぜ、M&Aが必要なのか?

会社は社会のものである!

 

コロナ禍という想定外の大事件によって、社会は一変しました。これまでのように「ただ儲ければいい」「ただ売上と利益さえ追求すればよい」という商売の仕方では通用しません。これからの企業に求められるものは「M&A」ではないでしょうか。M&Aの「M」とは「Mission(ミッション)」のことです。そして、「A」とは「Ambition(アンビション)」のことです。すなわち、サンレーの「M&A」は「使命」と「志」のことです。


アンビションとは?


「志」というもの

 

会社人として仕事をしていく上で「ミッション」が非常に大切です。ミッション経営とは、社会について考えながら仕事をすることであると同時に、お客様のための仕事を通して社会に貢献することです。要するに、お客様の背後には社会があるという意識を待たなくてはなりません。そして、ミッションと並んで会社人に必要なものが、アンビション、つまり「志」です。志とは何よりも「無私」であってこそ、その呼び名に値します。「自分が幸せになりたい」というのは夢であり、「世の多くの人々を幸せにしたい」というのが志です。夢は私、志は公に通じているのです。自分ではなく、世の多くの人々、「幸せになりたい」ではなく「幸せにしたい」、この違いが重要なのです。


アンビション=志=無私

サンレーズ・アンビション・プロジェクト

 

アンビションとは「大志」のことですが、わが社は「サンレーズ・アンビション」として、「天下布礼」を進めています。具体的には「社会貢献」「有縁社会再生」「老福社会実現」「グリーフケア」の4つのカテゴリーで数多くのプロジェクトを推進しています。最近、わが社の社会貢献事業が多大な注目を集めています。わが社の大志、すなわちサンレーズ・アンビションが次々に「かたち」となり、話題を集めています。ブログ「SDGs奨励賞を受賞!」でも紹介したように、地域社会でも認められています。

SDGs奨励賞を受賞!

SDGsとは?

 

北九州市はかねてよりSDGsに熱心に取り組んでいますが、「2021北九州SDGs観た都市アワード」において、サンレーが奨励賞を受賞しました。他の受賞企業は製造業のみで、いわゆる第三次産業ではわが社のみで、名誉なことでした。SⅮGs(Sustainable Development Goals)とは「持続可能な開発目標」という意味です。「SDGs(持続可能な開発目標)は、国連で採択された「未来のかたち」です。健康と福祉、産業と技術革新、海の豊かさを守るなど経済・社会・環境にまたがる17の目標があり、2015年の国連総会で全加盟国が合意しました。そして、2030年までにそのような社会を実現することを目指しています。


SDGsの17の目標


17の目標を個別に解説 

 

SDGsといえば、まずは環境問題が思い浮かびますが、人権問題も貧困問題も児童虐待も、すべての問題は根が繋がっています。その意味で、入浴や食事がままならないお子さんを見て見ぬふりはできません。子どもたちに「日王の湯」の風呂に入ってもらった後、食堂でカレーライスをお腹いっぱい食べてもらうイベントを開催しましたが、これこそ新しい互助会の在り方だと思います。児童養護施設のお子さんたちに、七五三や成人式の晴れ着を無償レンタルするのも同様です。儀式の素晴らしさを知れば、将来は互助会との縁ができるかもしれません。SDGsの時代である今こそ、互助会の出番であると考えています。


わが社の社会貢献について


わが社の考え方を述べました


晴れ着の無償レンタルについて


子ども食堂&子ども温泉について

わが社のさまざまな活動は大きな話題となり、全国紙をはじめとしたマスコミ各社からも取材の申し込みが相次ぎました。取材ではよく、「なぜ、このような社会貢献事業をされるのですか?」という質問があります。わたしは、「わが社の本業である冠婚葬祭互助会はソーシャルビジネスだからです」とお答えしています。ソーシャルビジネスとは、高齢者や障がい者の介護・福祉、子育て支援、まちづくり、環境保護地域活性化など、地域や社会が抱える課題の解決をミッション(使命)として、ビジネスの手法を用いて取り組むもの。「人間尊重」としての礼の精神を世に広める「天下布礼」の実践です。


この世からなくしたいもの


「コンパッション」について


コンパッション都市をつくろう!


講義が終了しました

 

わが社には無縁社会を乗り越え、有縁社会を再生するという志、グリーフケアによって世の人々の悲嘆を軽くするという志、そして冠婚葬祭という儀式で日本人を幸福にするという志があります。すなわち、「天下布礼」という大志です。今後は、ますます「ハード」よりも「ハート」、つまりその会社の「想い」や「願い」を見て、お客様が選別する時代に入ります。サービス業からケア業への進化を目指すサンレーは「天下布礼」の大志を抱きながら、新しい時代を創造したいと述べました。


盛大な拍手が起きました

 

講義終了後は盛大な拍手が起きましたが、何よりも野村副学長から「今日はとても勉強になりました。サンレーさんが凄い会社であると思い知りました」とのお言葉を頂戴し、嬉しかったです。今日の講義を聴いた学生さんさんの名から、将来わが社に入社して、一緒に「天下布礼」を実践する仲間ができれば最高ですね!

 

2022年10月28日 一条真也