一条真也です。
東京に来ています。26日、東京で新たに481人感染確認、重症者60人で緊急事態宣言後最多となりました。この日、わたしは互助会保証株式会社の監査役会および取締役会に出席しました。会議終了後、新宿に向かいました。ブログ「紀伊國屋書店」で紹介した日本一の書店の新宿本店を訪れるためです。
紀伊國屋書店新宿本店の前で
日本一の書店です!
入口は『鬼滅の刃』コーナー!
「命 読みます」ブックフェアが開催中!
なぜ、紀伊国屋書店の新宿本店を訪れたかというと、「【フェア】新宿本店スタッフ厳選『命 読みます』開催中!」というブックフェアのことを知ったからです。「命 読みます」というネーミングはもちろん三島由紀夫の『命売ります』のパロディですが、その厳選された本の中に拙著『死を乗り越える映画ガイド』(現代書林)が入っているという情報を得て、わたしは全集中の呼吸で現場に駆け付けたのでした。
お客さんが途切れませんでした!
「命 読みます」フェアには、100冊の本が集められており、壮観でした。ここに全体を俯瞰した写真を掲載していますが、じつはこの写真を撮るまで10分くらい待ちました。ずっとお客さんがひっきりなしに来て、なかなか無人状態にならず、シャッターチャンスを待たなければならなかったのです。それぐらい、人気のコーナーでした。
説明板が掲示されていました
説明板に書かれた文章
「命 読みます」フェアには、説明板のようなようなものが掲示されていました。見ると、以下のような文章が書かれていました。
「事件、事故、自死に病死、『死』は常にそこにあるものだとして、今年ほどその存在を身近に感じることがこれまであったでしょうか。何よりも重い、と謳われているのに、いとも簡単に失われていく『命』。と思えば絶体絶命のピンチを乗り越え、繋がれていく「命」もあります。この捉え処のない『命』を題材に、古来フィクション、ノンフィクションを問わず、様々な作品が出版されてきました。今回、私たちがご紹介する100点余りは、そのほんの一握りです。無造作に人が殺されるミステリー、失われていく命と丁寧に向き合う姿を描いた家族小説、人の死因にフォーカスした奇書、科学或いは倫理学から『命』の神秘にアプローチしようという意欲作まで、多種多様な顔ぶれとなりました。スタッフのこれまた十人十色のコメントPOPとともにご高覧いただければ幸いです」
ほとんど読んだ本ばかりでした!
拙著につけられたPOP
厳選された100冊の本を見て驚いたのは、ほとんどわたしが読んだことのある本ばかりだったことです。一体なんなんだ俺は?(笑)ブログ『「死」とは何か』をはじめ、ブログ『死の壁』、ブログ『死と生』、ブログ『悼む人』、ブログ『虐殺器官』、ブログ『乱反射』、ブログ『その日のまえに』、ブログ『月の満ち欠け』などで紹介した本も入っていました。そして、わが『死を乗り越える映画ガイド』も! 添えられたPOPには、スタッフさんの手書きで「作家であり、映画通であり、冠婚葬祭サービスを提供する会社を営む著者が、5つの章で『死』の映画を紹介、読むだけでも納得」と書かれています。いやあ、嬉しいですね! 選んで下さった方、本当にありがとうございました!
知人が教えてくれたツイート
紀伊國屋書店新宿本店を出たところでスマホをチェックしたら、知人が情報を提供してくれていました。それは、うつ病で自死を考えていた方が拙著『死が怖くなくなる読書』(現代書林)を読み、思いとどまってくれたというツイートでした。これを知ったわたしは、「本を書いて本当に良かった」と思いました。同書の編集を担当していただいた「出版寅さん」こと内海さんに転送すると、「涙が出ます!」との返信が届きました。これからも売れる本よりも、人を幸せにする本を書いていきたいです。
ちなみに、『死が怖くなくなる読書』は増補・改訂して、『死を乗り越える読書ガイド』として生まれ変わっています。姉妹本である『死を乗り越える映画ガイド』ともども、よろしくお願いします。
「命 読みます」フェアは2020年11月30日(月)までです。東京をはじめ、首都圏にお住まいの方は、ぜひ、お立ち寄り下さい!
2020年11月26日 一条真也拝