一条真也です。
いよいよ今年も残すところ、あと2日。ブログ「一条賞(日本映画篇)」を発表しましたが、大賞となる1位は、ブログ「52ヘルツのクジラたち」で紹介したグリーフケア映画の大傑作でした。原作者の町田そのこ氏から「わー!!ありがとうございますありがとうございます!!これ以上しあわせな年の瀬はないです。なんてしあわせなんでしょう」というLINEメッセージが届きました😊
ヤフーニュースより
今年は多くの素晴らしい日本映画が公開されましたが、来年も話題作が目白押しです。ヤフーニュース掲載の「ハリウッド・リポーター」配信記事では、来年1月の注目映画として、1月17日に全国公開される「君の忘れ方」を紹介しています。主演は坂東龍汰さん、ヒロインを西野七瀬さんが演じます。映画「52ヘルツのクジラたち」で最悪なネグレクト母を演じた西野さんの演技は真に迫まっており、「もしかして、彼女は本当にこんな嫌な女では?」と思わせる迫力がありました。もちろん実際にお会いした西野さんは礼儀正しくて奥ゆかしい素敵な方でした。その卓越した演技力に脱帽しましたが、「君の忘れ方」では正反対のキャラクターを見事に演じ切っています!
ヤフーニュースより
「ハリウッド・リポーター」の記事には、「坂東龍汰と西野七瀬が主演を務める新作映画『 君の忘れ方』から、12月25日に解禁された幸せに満ちたクリスマスショットが、公開後24時間で100万ビューを突破。『モデルプレス』で公開された”幸せ絶頂”のシーンは、SNS上で大きな反響を呼び、この冬最注目の感動作への期待の高さを示している。本作は、一条真也の『愛する人を亡くした人へ』を原案とし、大切な人を亡くし悲しみを抱える人に寄り添う『グリーフケア』をテーマに、恋人を失った青年の愛と再生を描いたヒューマンドラマ。主演の坂東龍汰は、『ユニコーンに乗って』『フタリノセカイ』『春に散る』『ライオンの隠れ家』など、多彩な役柄で存在感を示してきた若手俳優。2017年のデビュー以来、初めての単独主演となる本作で、恋人を亡くした主人公を繊細な演技で表現している」と書かれています。
映画『君の忘れ方』は、“死別の悲しみとどう向き合うか”をテーマに、恋⼈を亡くした構成作家の⻘年が、悲嘆の状態にある⼈に寄り添う「グリーフケア」を知り、⾃らと向き合う姿を描いたヒューマンドラマです。付き合って3年になる恋⼈・美紀(⻄野七瀬)との結婚を間近に控え、幸せに満ちた⽇々を送る昴(坂東⿓汰)。『駅で待ち合わせしよ。⼀緒に帰ろうよ』と留守電にメッセージを残したまま、美紀は事故で突然亡くなります。しかし、愛する婚約者を亡くした昴は、深い喪失感に苛まれながらも、⺟・洋⼦(南果歩)に促され、久しぶりに故郷の岐⾩へ帰省。そこで同じ悲しみを抱えるグリーフケアの仲間たちと出会い、少しずつ美紀の死を受け⼊れ始めるのでした。
『愛する人を亡くした人へ』 (PHP文庫)
「君の忘れ方」の原案が拙著『愛する人を亡くした人へ』(PHP文庫)です。カバー裏表紙には「愛する人の死に直面した人の心に、やさしく寄り添う、現代人のための心の書」と書かれ、帯の裏には、「死は決して不幸な出来事ではありません。愛する人が亡くなったことにも意味があり、あなたが残されたことにも意味があります。これから、わたしがお話しすることは、亡くなられた人々からのメッセージだと思って下さい。これから何夜かにわたってお届けする、わたしの手紙を最後まで読まれたあなたはきっと死の本当の姿について理解されるはずです。そして、おだやかな悲しみを抱きつつも、亡くなられた人の分まで生きていくという気持ちになってくれることを信じています」(本書「第一信」より抜粋)と書かれています。まだ読まれていない方はぜひご一読下さい。また、あなたの近くに死別の悲嘆の中にある方がおられれば、プレゼントされてはいかがでしょうか?
アマゾンより
解説を書いて下さった町田そのこ氏と
そして、『愛する人を亡くした人へ』の文庫版では、本屋大賞作家である町田そのこ氏が素晴らしい「解説」を書いて下さいました。町田氏は、現代日本を代表する人気作家です。映画化もされたブログ『52ヘルツのクジラたち』で紹介した名作で本屋大賞を受賞。その他、ブログ『ぎょらん』やブログ『夜明けのはざま』で紹介した葬儀小説の大傑作をはじめ多くのベストセラーがあります。「私は、死が怖い。」から始まる解説は、まさに珠玉の死生観エッセイとなっています。わたしは最初に読ませていただいたとき、魂が震えるほど感動しました。ここでは紹介いたしませんので、ぜひ、本書を手に取ってご確認下さい。
2024年12月30日 一条真也拝