紀伊國屋書店

一条真也です。東京に来ています。
ブログ「新宿」に書いたように、2日の日曜日は猛暑の新宿を久々に散策しました。熱中症になりそうになりながら、いろんな場所を訪れましたが、一番印象に強く残ったのは紀伊國屋書店新宿本店です。


紀伊國屋書店の本店

紀伊國屋書店の本店前で



紀伊國屋書店は、言わずと知れた日本一の書店です。それは店舗の大きさとかそういうことではなく、日本の書店業界の最高の位置にあるということです。同書店における書籍販売の実績は、出版業界が最も注目するデータとして知られます。1927年(昭和2年)に創業された同書店はナショナルチェーンとも呼ばれる日本全国に店舗をもつ有力チェーン書店であるのみならず、アメリカ合衆国・東アジア・オーストラリアにも進出しています。


創業者の田辺茂一は、書店業界の実力者および文化人として有名でした。紀伊國屋演劇賞を主催し、紀伊國屋ホール紀伊國屋サザンシアターと劇場を2か所経営しています。出版部門は、人文書が中心です。入口のところに「本のコンシェルジェ」というサービスがあったので、『永遠葬』(現代書林)、『唯葬論』(三五館)の2冊の最新刊を調べてもらいました。


「冠婚葬祭」コーナーには『永遠葬』が・・・・・・

「宗教」コーナーには『唯葬論』が・・・・・・



結果、2冊ともしっかり店内で売られていました。
永遠葬』は6階の「冠婚葬祭コーナー」にありました。また、『唯葬論』は3階の「宗教コーナー」にありました。それぞれ、各コーナーの一番目立つ場所に平積みで置かれていました。いやあ、嬉しいなあ! 紀伊國屋さん、ありがとうございます!


3階レジ横の「鶴見俊輔」のワゴン



何冊か本を選んでレジまで持って行きました。
すると、レジの横に「鶴見俊輔」の本を乗せたワゴンがありました。鶴見俊輔は、先月20日に亡くなったばかりの哲学者、評論家、政治運動家、大衆文化研究者です。じつは、わたしの父が新聞で読んだ彼の人生に興味を抱き、いま著書を読んでいます。今月1日に開かれたサンレー本部会議でも、「みんな、鶴見俊輔を知っているかな?」などと言っていました。80歳を過ぎてから、鶴見俊輔を読み始める父も凄いと思います。そこで、わたしは父へのお土産に何冊か鶴見俊輔関連の本を買いました。


2015年8月2日 一条真也