盆踊りで縁を結び直そう!

一条真也です。
22日、わたしは熊本に向かいます。
セルモグループの安田会長の葬儀に参列するためです。
業界の大先輩でした。心より御冥福をお祈りいたします。
この日、「サンデー毎日」2017年9月3日号が発売されます。
わたしは、同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第93回目のタイトルは、「盆踊りで縁を結び直そう!」です。


サンデー毎日」2017年9月3日号



お盆の時期も過ぎてしまいましたが、みなさんは盆踊りは体験されたでしょうか。わたしは、北九州市八幡西区のサンレーグランドホテルの中庭で開催された盆踊りに参加しました。同ホテル内には北九州紫雲閣というセレモニーホールが入っています。




もうすぐ施設数が70を超える紫雲閣グループでは、「セレモニーホールからコミュニティセンターへ」をスローガンとして掲げています。「葬儀をする施設」から「葬儀もする施設」への転換を目指しているわけですが、その具体的実践として、北九州紫雲閣で盆踊り大会を盛大に開催したのです。



地元の町内会を中心に700人を超える方々が集まりました。
この日は、焼きそば、たこ焼き、からあげ、かき氷などの屋台コーナー、スーパーボールすくい、金魚すくい、射的などの縁日コーナー、さらに歌謡ショーやキッズダンスなどもあって、大変な盛り上がりとなりました。



盆踊りは、夏の風物詩です。もともとはお盆の行事のひとつとして、ご先祖さまをお迎えするために始まったものですが、今ではご先祖さまを意識できる格好の行事となっています。昔は、旧暦の7月15日に初盆の供養を目的に、地域によっては催されていました。



照明のない昔は、盆踊りはいつも満月の夜に開かれたといいます。太鼓と「口説き」と呼ばれる唄に合わせて踊るもので、やぐらを中央に据えて、その周りをみんなが踊るのです。地域によっては、初盆の家を回って踊るところもありました。今は先祖供養という色合いよりも、夏祭りの行事の代名詞となりましたが、老若男女が音楽で心をひとつにして踊る様を見ていると、そこには地域社会の「つながり」を感じます。



小袖や浴衣など、日本の伝統衣装に身を包み、一心不乱に手足を動かして踊れば、わたしたちを遠いご先祖さまとも結びつけてくれます。まさに、「地縁」と「血縁」を結び直してくれる盆踊りは、わたしたち日本人にとって必要なもの。わたしは、日本中で盆踊りを開催したいです!


サンデー毎日」2017年9月3日号の表紙



2017年8月22日 一条真也