グリッドラクータ山

一条真也です。
インドに来ています。
16日、仏教最大の聖地であるブッダガヤを後にしたわたしたちは、専用バスに乗って同じく仏教聖地であるラージギルに向かいました。


ラージギルへ向かう途中の光景

ラージギルへ向かう途中の光景



ラージギルは「王舎城」あるいは「羅閲祇」とも呼ばれる古代インドのマガダ国の首都です。ガンジス川中流域に位置する。ブッダが説法した地の1つで、外輪山に囲まれた盆地の中にある都市遺跡です。北インドでは珍しく温泉が湧き出ています。ラージギルに近づくにつれて、まるで西部劇のような荒涼とした光景が続きました。


グリッドラクータ山の入口

サルがいました

ロープウェイもあります

山頂に白いパゴダが見えました

山道を登る(ドローンを背負っている人も・・・)

かなりキツかったです!



ラージギルに到着すると、まず、グリッドラクータ山を訪れました。
山の麓の入口にはサルがいました。今年は申年なので縁起が良いですね。頂上に昇るには徒歩とロープウェイの2つの方法がありますが、わたしたちは徒歩で登りました。これが前正覚山に登った直後だったので、とても疲れました。普段の運動不足がたたり、足のふくらはぎが痛くなりました。


「霊山橋」の標識がありました

登る途中で一休み・・・



日経電子版に掲載された「『西遊記』の舞台、天竺で感じたブッダの気配 『インドの仏』聖地を歩く(上)」という記事では、日本経済新聞社文化部の干場達矢記者が以下のように書いています。
「ラージギルはブッダの生きた時代、マガダ国という大国の首都だった地だ。今は静かな田舎町で、喧噪(けんそう)の大都会コルカタから来るとほっと心が休まる。まず向かった先は、晩年のブッダが瞑想(めいそう)し説法したというグリッドラクータ山(霊鷲山)。麓で車を降り、勾配のきつい道を汗を拭き拭き30分ほど歩くと頂上に着いた」


聖所での礼拝のようす

わたしも礼拝しました

下を見ると絶景でした

絶景を背にして



また干場記者は、ラージギルについて以下のようにも書いています。
「いただきには石で囲まれた聖所があり、靴を脱いであがる。祈りにやってくる人の姿が絶えず、花や果物などの供物のほか、五色の仏旗がささげられている。『ここには今もお釈迦様が座っているのですよ。目には見えませんが』。仏教徒であるグプタさんはそう言うと、聖所に向かって合掌した。山を渡って吹いてくる風にほほをなでられながら座っていると、2500年前にこの場所で瞑想していたブッダその人の気配を感じられるようだ。日が傾き、空が青みがかったオレンジ色になるころ、東アジア人の団体がやってきて礼拝を始めた。どこから来たのか尋ねると、韓国からだという。アジア各地から熱心な仏教徒がやって来るのだ」


いただきの聖所にて

聖所の祭壇

現地ガイドさん、顔怖いよ!

ドローン野郎の血が騒ぐ!

日蓮宗最大の聖地をドローンが飛ぶ!



さて、ブログ「ガンジス川」で紹介したように、前日はセレモニーの志賀社長が聖なるガンジスの上空にドローンを飛ばしました。
今回もドローンを背負って山を登った彼は、いただきの聖所でなんとまたしてもドローンを飛ばしました。聖所の番人も仰天していました。それにしても法華信仰と非常に関わりの深い、日蓮宗最大の聖地でもドローンとは!!
日本の新興宗教の巨大教団はたいていが日蓮系ですが、その熱烈な信者がこの光景を見たら腰を抜かすのではないでしょうか。


下り道のようす

聖地のパワーを感じました



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2016年2月18日 一条真也