パターン祭

一条真也です。
19日の朝、サンレーグループ佐久間進会長と一緒に門司港にある世界平和パゴダに向かいました。ここで「パターン祭」という祭典が行われているのです。


雨に煙る世界平和パゴダにて

パターン祭の会場入口で



パターン祭は、ミャンマー各地で4〜6月、地域の人々が資金を出し合って僧侶を呼び、平和と安寧を願う祭りです。今回、日本で唯一の本格的なビルマ式寺院である世界平和パゴダの再開を祈念するために、ミャンマーなどから計17名の僧侶が門司に集まりました。僧侶たちは、第二次世界大戦戦没者東日本大震災犠牲者の供養、さらにはミャンマーと日本の友好親善のため、5月15日から19日までの5日間、昼夜連続で約100時間にわたり、僧侶が1時間交代でお経をあげ続けます。1958年に世界平和パゴダが建立されて以来、初めて執り行われる記念すべき祭典です。


パターン祭のようす

お経をあげるミャンマー人僧侶たち

わたしも礼拝しました

ミャンマーでお世話になったモンモンさんと

長年パゴダを守り続けてこられた三木恭一さんと



19日はあいにく朝から雨で、パゴダ周辺一帯は霧がたちこめていました。
わたしは、小倉高校の同窓会総会に行く前に立ち寄りましたが、ミャンマーの旗がたくさん飾られており、お祭り気分が盛り上がります。
パゴダでは、ミャンマー訪問時に通訳&ガイドを務めてくれたモンモン・二ィンさん、また、ビルマの戦地から生還され長年パゴダを守り続けてこられた95歳の三木恭一さんにもお会いしました。


パターン祭で挨拶する佐久間会長(世界平和パゴダ



パターン祭が開始された15日には、宗教法人世界平和パゴダの理事責任役員である佐久間会長がパゴダ内で挨拶をしました。16日には新聞各紙がパターン祭について報道しています。日本人の多くが、いま、ミャンマーに注目しています。そして、世界平和パゴダに大きな関心を寄せている証でしょう。


「読売新聞」5月16日朝刊

毎日新聞」5月16日朝刊

朝日新聞」5月16日朝刊

西日本新聞」5月16日朝刊



そして最終日となる今日、ミャンマー仏教会のバッタンダ・ビワンダ会長をはじめ、上座部仏教の頂点をなす僧侶が世界平和パゴダに集結して、最後のお経をとなえました。


ミャンマー仏教会会長による読経

司会をされるエンダパラ三蔵法師



わたしも初めて体験する「お経の祭典」でしたが、その荘厳さに大きな感動をおぼえました。やはり上座部仏教の僧侶によるお経には格別の雰囲気を感じます。そう、ミャンマー上座部仏教の国です。
上座部仏教は、かつて「小乗仏教」などとも呼ばれた時期もありましたが、ブッダの本心に近い教えを守り、僧侶たちは厳しい修行に明け暮れています。


感謝状を受け取る佐久間会長

挨拶する佐久間会長

ミャンマーと日本の仏教文化の交流を願って・・・



約100時間におよぶパターン祭の終了後は、エンダパラ三蔵法師の司会で、ミャンマー仏教会から佐久間会長に感謝状が贈呈されました。
佐久間会長は、「ブッダの本心に最も近いとされているミャンマー仏教会より感謝状をいただき、深く感謝しております。今後も、ミャンマーと日本の仏教文化の交流に尽力する覚悟です」との挨拶がされました。



現在の日本は中国や韓国などの隣国と微妙な関係にあり、国際的にも複雑な立場に立たされています。日本を取り囲む各国は自国の利益のみを考えているわけですが、それでは世界平和などには程遠いですね。わたしは、ミャンマーこそは世界平和の鍵を握る国であると思っています。わたしは、「寛容の徳」や「慈悲の徳」を説く仏教の思想、つまりブッダの考え方が世界を救うと信じています。


『慈経』を自由訳したいと思っています



上座部仏教のお経といえば、『慈経』というものがあります。大乗仏教における『般若心経』のような根本経典です。わたしは、いま、この『慈経』の自由訳に取り組んでいます。『般若心経』の自由訳なら多くの方々が手掛けられていますが、『慈経』の自由訳はわたしが初めてだと思います。
無縁社会」だとか「老人漂流社会」などと呼ばれ、未来に暗雲が漂う日本の高齢者にとって最も必要なお経が『慈経』であると確信しています。
どうぞ、一条真也の『慈経』自由訳にご期待下さい。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年5月19日 一条真也