一条真也です。
23日、この日から公開されたアメリカ映画「MERCY/マーシー AI裁判」をローソン・ユナイテッドシネマ小倉のIMAXで鑑賞。予告編にネタバレ場面が入っていることからネットでの評価は最低でしたが、実際に観てみると非常に面白かったです。SF映画、ミステリー映画、さらにはアクション映画としても良く作られていました。
ヤフーの「解説」には、こう書かれています。
「『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどのクリス・プラット演じる主人公が、AIによる裁判で制限時間内に無実を証明すべく闘いを繰り広げるアクションスリラー。妻殺しの容疑でAI裁判にかけられた刑事が、AIが支配するデータベースから無実である証拠を集めるために奮闘する。共演は『ミッション:インポッシブル』シリーズなどのレベッカ・ファーガソンら。監督を『ウォンテッド』などのティムール・ベクマンベトフが務める」

ヤフーの「あらすじ」は、「AIが司法を担う近未来。敏腕刑事のレイヴン(クリス・プラット)は、妻殺しの容疑によりマーシー裁判所に拘束される。レイヴンは90分以内にAIが支配する世界中のデータベースから無実である証拠を集め、AI裁判官(レベッカ・ファーガソン)が算出する有罪率を規定値まで下げることが求められる」となっています。
わたしは、AIに最も適した仕事は医療と裁判ではないかと思っています。医療なら症例、裁判なら判例。こういった過去のデータに基づく判断をさせればAIは無敵であり、人間など相手になりません。本作の「AI裁判」というのも大いに有り得る未来だと考えます。現実の裁判では冤罪で死刑になることもありますし、逆に有罪のはずの犯人が無罪になることもあります。これらは警察や役所の怠慢、あるいは人的ミスが大きな原因でしょうが、あってはならないことです。AIなら、こういった不幸な過ちを防いでくれる可能性が高いでしょう。もっとも、本作の最後にレイヴンがAI裁判官マドックス判事に向かって言ったように、「人間もAIも過ちを犯す。そして学ぶ」わけですが。
この作品、一応はSF映画のジャンルにもなっていますが、現実化がすぐそこまで来ていて、SFとも思えないようなリアリティがありました。それでも、あらゆる監視カメラ・携帯電話・データベースにアクセスできるという設定はすごいですね。これによって、究極の安楽椅子探偵が生まれるわけです。90分以内に無実の証明が必要とか、有罪率92%を下回らないと処刑されるなどのルールは「?」でしたけど。それにしても、IMAXで鑑賞したのは大正解でした。視覚感覚で描き出す量子コンピュータの可能性を包み込むような大画面で体感できました。この没入型の劇場体験は、じつにエキサイティングでした!
作中のAI裁判では、マドックス判事を演じたレベッカ・ファーガソンがずっと大画面で映っていましたが、わたしは彼女のファンなので、これは眼福でした。ブログ「グレイテスト・ショーマン」、ブログ「ドクター・スリープ」、「ミッション:インポッシブル」シリーズ、「デューン 砂の惑星」シリーズなどにも重要な役で出演し、今やハリウッドを代表する女優の1人になった彼女ですが、わたしが最初に「うわあ、すごい美人だなあ!」と意識したのはブログ「レミニセンス」で紹介した2021年のSF映画でした。現在42歳ですが、まさに「クール・ビューティー」といった印象です。まるでギリシャ・ローマ神話の女神のような彼女の人間離れした美しさはAIによく合うのかもしれません。
主人公のレイヴンを演じた現在46歳のクリス・プラットも良かったです。彼の顔もスクリーンに何度も大映しになりましたが、端正な顔をしています。なにしろ本作では、ずっと椅子に座ったままで、表情の声だけの演技でしたが、見事なものでした。彼は1979年、ミネソタ州ヴァージニアで生まれ。ワシントン州レイクスティーブンスで育ちました。建設業の仕事をしていた父親はイギリス・ドイツ・スイス・フランス系カナダ人、母親はノルウェーの家系。レイクスティーブンス高校ではレスリングに励んでいたそうです。高校卒業後、コミュニティ・カレッジで演技を学ぶが初学期で中退。クーポンのセールスマン、ストリッパー(!)、洗車、ハンバーガーショップの店員、ホテルのルームサービス係、ベビーシッターなどをして働きました。
その後19歳でハワイのマウイ島でホームレス生活を送ります。1998年、マウイのレストランで働いていた時に客として店に来ていた女優のレイ・ドーン・チョンと出会い、彼女の監督作品「Cursed Part 3」で映画デビュー。そこからは大活躍で、今やハリウッドスターの仲間入りをしています。彼は日本が大好きだそうで、公開されたインタビュー映像では、「日本が大好きだし、日本で過ごす時間も大好きだ。もうすぐ行くから楽しみだ」と、今後の来日計画にも言及しました。日本作品への出演の可能性について問われると、「出演依頼があれば前向きに考えると思う。この映画くらいいい脚本なら断れないね」と満面の笑顔で語りました。すると、すかさずベクマンベトフ監督が「『マーシー2』かな」と返すと、プラットも「『マーシー2』だね」と意見が一致。これは楽しみになってきました!
*よろしければ、佐久間庸和ブログもお読み下さい!
https://tenkafurei.hatenablog.com/
2026年1月24日 一条真也拝