一条真也です。
23日の午後、東京から北九州に戻りました。
この日、性加害疑惑の渦中にあったタレントの中居正広氏が芸能界を引退することを発表しました。
ヤフーニュースより
中居氏は、有料の会員サイトに文書を投稿。「私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします。なお、会社であります【(株)のんびりなかい】につきましては、残りの様々な手続き、業務が終わり次第、廃業することと致します」と報告しました。もともと打たれ弱いとされてきた中居氏だけに一連のバッシングに耐えきれなかったのでしょう。また、自身の性加害スキャンダルがきっかけで、フジテレビを存亡の危機に陥らせたことへの自責の念にも囚われたためと思われます。
ヤフーニュースより
国民的アイドルグループだったSMAPの元リーダーである中居氏は、SMAP解散後も芸能界のトップに君臨し続けました。しかし、今回のスキャンダルで、テレビもラジオもすべての番組を失い、芸能界での居場所もなくなりました。一方、中居氏と同じ元SMAPメンバーの木村拓哉氏は昨年12月30日に公開されたTBS系の主演ドラマの劇場版「グランメゾン・パリ」が公開16日間で興行収入23.4億円を突破するヒット作となりました。また、これまで目立った女性スキャンダルを報じられていないこともあって、ネットではキムタクをあらためて見直す声も多くなっています。SMAPの過去映像は、テレビ各局でお蔵入りにされることが決定的になりました。いずれにせよ、ブログ「消えたSMAP再結成」にも書いたように、犬猿の仲であるという中居氏と木村氏の2人が和解することはないでしょう。
それにしても、ほんの1ヵ月前まではテレビのレギュラー番組5本を抱え、元SMAPのメンバーの中では一番の〝勝ち組〟だと思われていた中居氏は、いま、何を考えているのでしょうか。小説や映画の世界には「悪魔に魂を売って大成功を収めるが、最後には失墜して、すべてを失う」者の物語というジャンルが存在します。悪魔は契約者をできるだけ高い場所まで引き上げておきて、最後は奈落の底に落とすのです。映画でいえば、1997年のオカルト・サスペンスである「ディアボロス/悪魔の扉」が有名です。フロリダの青年弁護士ケビン(キアヌ・リーヴス)は、天才と評判のミルトン(アル・パチーノ)という法律家が経営する法律事務所に誘われます。ケビンはニューヨークに移り住み、ミルトンのもとで働くことになります。しかし、裁判中に検事補が突然倒れるなど、奇妙な事件が続発。それらはすべて、ミルトンの仕業でした。ミルトンは自分が悪魔であることをケビンに告白しますが、ケビンはもう逃げられません。中居氏がケビンだとしたら、ミルトンはやはり故ジャニー喜多川氏でしょうね。
わたしは、これまでに ブログ「中居正広問題について」、ブログ「フジテレビ問題について」を書きました。今や、世間の注目は中居氏個人ではなくフジテレビという巨大組織に向けられています。同局の社員はさぞ肩身が狭く、辛い思いをしていることでしょう。わたしは、ブログ「室町無頼」で紹介した日本映画を思い出しました。同作のテーマは「一揆」ですが、わたしは「いつの時代、どんな国であっても、民衆には一揆を起こす権利がある」と思いました。それは国家に限りません。企業も同じです。いま、フジテレビが激震しており、倒産の危機に瀕しています。先日の港浩一社長の会見から危機感は感じられませんでした。23日には、フジ・メディア・ホールディングスは臨時取締役会を開催し、第三者委員会の設立を決めました。それでも局が抜本的な改革が行わない場合は、アナウンサーを含む社員全員が一揆を起こして、港社長をはじめとする現在の経営陣を退陣させるべきです。あと、これまで院政を行ってきたフジ・サンケイグループの日枝久代表も完全に引退するべきだと思います。
あと、アメリカでドナルド・トランプ新大統領が誕生したことを取り上げて、「アメリカではトランプ一色なのに、日本では中居・フジテレビ問題の話題ばかりで情けなくなる」といった論調の意見を散見します。しかし、それは大きな間違いでしょう。現在の日本には多くの改善すべき課題がありますが、それらの象徴が中居・フジテレビ問題なのです。ここをしっかり議論して解決しないと、日本は国際社会の中で生き残っていけません。トランプ大統領は「行き過ぎた多様性」を否定しました。これは評価すべきことだと思います。もちろん、21世紀の現在、多様性は必要ですが、それが行き過ぎると社会が歪んでしまいます。ハリウッドがポリコレに走り、ディズニーの「白雪姫」のヒロイン役を黒人女性が演じるようなおかしな事態が起こってしまいます。ただ、これもトランプがうやむやにしたいであろうセクハラの問題は、これからも世界中で追求すべきだと思います。アメリカではハリウッド発で「MeToo」運動が起きました。日本でも、フジテレビを起点としてMeTooの炎が大いに燃え盛ってほしいと願うのは、わたしだけではありますまい。
2025年1月23日 一条真也拝