一条真也です。
日本列島を寒波が襲い、毎日、寒い日が続きますね。
21日、新しい 紫雲閣の起工式が行われました。「秋松紫雲閣」の新築工事安全祈願祭です。
本日の神饌
本日の式次第
秋松紫雲閣の場所は、福岡県飯塚市秋松315-3、316-1、317-1、318であります。一等地です。設計管理は森崎建築設計事務所さん、施工は大東建託株式会社さんです。
さあ、儀式の場へ!
起工式のようす
北九州の小倉で誕生し、各地で展開してきた紫雲閣ですが、 サンレーグループとしては、秋松紫雲閣は福岡県内で48番目、全国で90番目(いずれも着工分)のセレモニーホール(コミュニティホール)となります。いよいよ、100の数字が見えてきました!
最初は、もちろん一同礼!
神事のようす
神事は、地元を代表する神社である椿八幡宮の秀村長康宮司にお願いいたしました。地鎮祭を行いましたが、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場とします。祭場の中には木の台(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ)を立てて祭壇とします。神籬は、大榊に御幣・木綿を付けた物。これに神を呼ぶのです。
四方祓之儀のようす
刈初之儀のようす
鍬入之儀のようす
杭打之儀のようす
さらに祭壇には、酒・水・米・塩・野菜・魚といった「供え物」を供えます。「清祓之儀」の後に「刈初之儀」が行われます。そして、「鍬入之儀」と「杭打之儀」が行われます。今日はわたしが「刈初之儀」を、森崎建築設計事務所の森崎浩社長が「鍬入之儀」を、大東建託株式会社小倉支店の元島支店長が「杭打之儀」を行いました。
祭主から玉串を受け取る
拝礼しました
玉串奉奠では、秀村宮司に続いて、施主であるわたしが二礼二拍手一礼しました。その後、森崎建築設計事務所の森崎社長、大東建託株式会社小倉支店の元島支店長が玉串奉奠しました。それから、撤饌、昇神之儀が行われて閉式となり、秀村宮司の「乾杯!」の発声で神酒を拝戴しました。
秀村宮司の祝辞を拝聴しました
いつも思うのですが、紫雲閣で行われる葬儀は、いわゆる「仏式葬儀」と呼ばれるものがほとんどですが、これは純粋な仏教儀礼ではありません。日本の「仏式葬儀」には儒教の要素が大きく入り込んでおり、いわば「仏・儒合同儀礼」としてのハイブリッド・セレモニーなのです。しかし、その舞台であるセレモニーホールを建設する際には、神道による「地鎮祭」が執り行われるというのが面白いですね。
神酒を拝戴しました
やはり、仏教や儒教に関わる儀式の舞台を作る上でも、その土地の神様(氏神)に土地を使わせていただくことの許しを得なければならないのです。ここに、わたしは日本人の「こころ」が神道・仏教・儒教の三本柱によって支えられていることを痛感します。ブログ「『鬼滅の刃』の本、書き上げました!」で紹介したように、次回作『「鬼滅の刃」に学ぶ』をついに脱稿しましたが、社会現象となった『鬼滅の刃』にも神道・仏教・儒教の精神が流れていると考えています。
施主挨拶をしました
御神酒を頂いてから、わたしが施主挨拶をしました。市松模様のマスクを着けたままのわたしは、「現在わが社には、福岡県内で48、全国では90のセレモニーホールがございますが、新たに秋松紫雲閣が加わります。飯塚という地名がどうしてついたのか、2つの説があります。1つは、神功皇后がこの地方を お通りになったとき、従軍兵士の論功行賞をなされ、おのおの郷土に帰されたが兵士たちはなお皇后の徳を慕って飯塚まで従い『いつか再び玉顔そ拝し奉らん』と深く歎き慕ったといわれ、名づけてイヅカ (飯塚)の里と伝えられたといわれます」と述べました。
飯塚の地名の由来について
また、「もう1つは、聖光上人が、当市太養院において旧鎮西村明星寺虚空蔵の再興と三重の塔建立のため、民を集めて良材を 運ばせたときに炊いたご飯があまって小山をつくり、それがあたかも塚のようであったので『メシノツカ』すなわち飯塚 と呼ばれるようになったとも伝えられています。いずれにしても、歴史のある地域の皆様を守ることができる会館が無事完成することを願っております」と述べました。
最高のサービスを提供したい!
また、わたしは「コロナ禍の中にあっても、わが社の施設はオープンし続けました。この仕事は社会的必要性のある仕事なのです。わたしは、セレモニーホールというのは魂の港であると思っています。新しい魂の港から故人を素晴らしい世界へお送りさせていただきたいです。ぜひ、新施設で最高の心のサービスを提供させていただき、この地の方々が心ゆたかな人生を送り、人生を卒業されるお手伝いをさせていただきたいと願っています」と述べました。
工事は安全第一でお願いします!
そして、わたしは「それだけではなく、わが社では、セレモニーホールの進化論というものを構想しています。すなわち、コミュニティホールへの進化です。『葬儀をする施設』から『葬儀もできる施設』へ。お元気な高齢者の方々が普段から集い、人生を豊かにするお手伝いをさせていただきたいと願っております。最後に、何は置いても、工事は安全第一でお願いします!」と言って、わたしは施主挨拶を終えました。
「秋松紫雲閣」のイメージパース
この日は屋外にテントを張って、その中には小さなストーブが1つしか置かれていませんでした。非常に寒かったことは事実ですが、わたしの心は温かくなっていました。やはり、儀式というのは良いものですね。人は、儀式によって魂を活性化させ、生きる活力を得るのでしょう。秋松紫雲閣は、来年6月30日に完成予定。コロナ禍にあっても、いや、コロナ禍だからこそ、わが社は「天下布礼」を進めます!
2020年12月21日 一条真也拝