映画を愛する美女

一条真也です。
映画をこよなく愛する1人の美女をご紹介します。
アキさんという方なのですが、この「一条真也の新ハートフル・ブログ」や「一条真也の映画館」の愛読者であり、映画の翻訳者を目指されています。

f:id:shins2m:20190415153501j:plainmoment NY」より

 

 アキさんは、ニューヨークの映画ロケ地を紹介する「moment NY」という素晴らしいサイトを運営されています。同サイトには、「ティファニーで朝食を」「プラダを着た悪魔」「セックス・アンド・ザ・シティ」などの映画、「ゴシップガール」「フレンズ」などのTVドラマの舞台が美しい写真と素敵な文章で紹介されています。

 

わたしは、ブログ「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」で、アキさんのことを以下のように書きました。
「この映画で知った名言が2つあります。
処刑される直前にメアリー(・スチュアート)が言ったという『我が終わりは、我が始まりなり』という言葉。これは17世紀にフランスの哲学者ルネ・デカルトが唱えた『我思う、ゆえに我あり』に並ぶ名言であると思います。
そして、もう1つはエリザベスの『美はいずれ朽ちるが、知は永遠に輝き続ける』という言葉です。2人の女王による2つの名言には唸りましたが、わたしは最近、銀座の某所でお会いした1人の女性のことを思い浮かべました。正直言って、ものすごい美女です。中山美穂伊藤美咲に似ていますが、その2人よりも綺麗です」

映画を愛するアキさん

 

方法序説 (岩波文庫)

方法序説 (岩波文庫)

 

 

 また、わたしは以下のようにも書いています。
「しかしながら、それほどの輝く美貌の持ち主でありながら、その彼女はデカルトの哲学に興味を持ち、東京の赤坂にある女子大を卒業した後、わざわざ慶應義塾大学に再入学して哲学を学んだ経歴の持ち主でもあるのです。わたしは、彼女と『我思う、ゆえに我あり』について意見交換させていただきました。その考え方がまた非常に深くて感服しました。いやはや、『天は二物を与えず』とは言いますが、日本にも凄い方がいるものだと感心した次第です。『美』と『知』が合体したとき、“鬼に金棒”的な真の輝きを発するようで、わたしはあまりの眩しさにクラクラしてしまいました」

f:id:shins2m:20190415141351j:plain「 はじめまして

 

そのアキさんですが、このたび、「アキの映画な日々『人生は美しい』」という映画ブログを立ち上げられました。新元号の「令和」が発表された4月1日に「 はじめまして」の記事でブログ・デビューされています。まずは自己紹介として、彼女は次のように書いています。
「映画、旅行が大好きでニューヨークの映画ロケ地サイトを運営しています。ニューヨークに限らずロサンゼルスやヨーロッパなど世界各地のロケ地も行ってみたいと思っています。どうしてニューヨークのサイトからスタートしたかと言うと、私の大好きな街の1つで、初めて海外旅行をした場所でもあります。初めて行ったニューヨークの印象は『映画で観た世界』。映像で観ていた憧れの世界が目の前に広がりまばたきするのも勿体ないくらい全身鳥肌が立つほどの感動でした。それ以降、色んな国に旅行に行き、それぞれに感動ポイントはたくさんありましたが、初ニューヨークで感じた衝撃を超える感覚はありませんでした。
それ以来、なるべく毎年欠かさずニューヨークに遊びに行くようにしています。長いときは1カ月ほど滞在して語学学校へ通ったり、行ってみたかったレストランやホテル巡りをしたり、趣味の写真を撮ったり、友人に会ったり、大好きなニューヨークでの生活を思いっきり堪能しています」

f:id:shins2m:20190415151755j:plain 「moment NY」より 

 

続けて、アキさんは次のように書いています。
「そんなニューヨークを満喫中に、ふと、大好きなニューヨークで大好きな映画やドラマのロケ地をまわってみたら楽しそうだなぁと思いつき、時間を見つけてロケ地巡りを始めました。好きな映画やドラマの舞台をめぐることは想像以上に感動の連続でした。視覚、聴覚、嗅覚、触覚。全身を使ってその映画を感じることができることはロケ地巡りの最大の魅力だな、と現地に行く度に思います。思い入れの強いシーンが繰り広げられた場所に身を置いてみると、その場のニオイや街のノイズ、目の前に広がる景色を肌で感じられます。映画好きの私にとって『映画で観てきた景色の中にいる』という瞬間はなにものにも代えがたい幸せなひと時です」

 

また、彼女はブログ「記者たち~衝撃と畏怖の真実」で紹介した映画を鑑賞されたようで、その感想も「『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』」というブログ記事に書かれていますが、この文章がまた素晴らしい!
フセイン大量破壊兵器の保持を理由にイラク侵攻を開始したアメリカですが、始めに結論を出し、その上でマスコミや専門家を加担させて既成事実を作っていきました。
イラク侵攻の為なら真実は関係ないわけですが、NYタイムズやワシントン・ポストなど大手各紙は政府の発言を支持する報道をする中、中堅新聞社ナイト・リッダー社だけが真実を追いかけ続けました。

f:id:shins2m:20190415152531j:plain『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』」 

 

アキさんは次のように書いています。
「『ブッシュ大統領も、ワシントンポストも、みんな大量破壊兵器を保持してると言っている。真実に決まっているだろう』といった内容のセリフがありました。政治情勢に疎い国民であれば、真実になり得る十分すぎる材料でしょう。人は何かを判断するときに、発言者のバックグラウンドで信用度を図ってしまうものです。一流大学卒業、一流企業勤務、大手マスコミ、政府関係者。挙げればキリがないですが、肩書きに左右されてしまうことが往々にしてあります。メディアからすれば、国民を操ることはいとも簡単なことなのでしょう」

 

Hacks: The Inside Story of the Break-ins and Breakdowns That Put Donald Trump in the White House (English Edition)
 

 

また、彼女は「記者たち~衝撃と畏怖の真実」を観て、2016年のアメリカ民主党全国党大会を思い出したそうです。ヒラリー・クリントンバーニー・サンダースが大統領選挙における民主党候補指名を争い、サンダースが優勢と誰もが確信する中、ヒラリーが民主党代表として選出された選挙です。後に民主党内の選挙プロセスは不正に操作されたと証言する議員が現れ、元CNNコメンテーターとして有名なドナ・ブラジルは"Hacks: The Inside Story of the Break-ins and Breakdowns that Put Donald Trump in the White House"(乗っ取り:ドナルド・トランプホワイトハウスに入れた横取りと衰退のインサイド・ストーリー)という著書を刊行して話題になりました。同書では、クリントンが「米民主党全国委員会を買収し、選挙をバーニーから盗み取った」と言及しています。

 

さらに、アキさんは、マイケル・ムーア監督の映画「華氏911」を取り上げ、民主党の選挙プロセス不正疑惑にも言及。以下のように述べています。
「不正疑惑の中、ヒラリーは民主党代表として、大統領選挙をトランプ氏と戦うわけですが。多数の大手マスコミが同じ報道をすれば、それが真実になってしまう。私たちはそういう世界に生きているということ。このことを頭の片隅に置いていくだけで、この報道は果たして偏ったものではないだろうか、本当にそうだろうか、と鵜呑みにせず自分の頭で考察することができます。過信し過ぎず、一歩引いて世の中を見るクセをつけることが、情報過多な世の中にはとても大事なことだと改めて痛感させられます」

f:id:shins2m:20190415143757j:plain
アキさん、大いに期待しています! 

 

このように「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」の感想を述べながら、現実の事件、本、映画などにも言及して、大衆への情報操作の恐怖を語ってゆきます。達意の文章で綴られるブログには知性と気品を感じてしまいますね。もともと「社会派映画」が大好きというアキさんですが、これからも多くの映画を鑑賞して、その感想をブログに書かれることでしょう。そのうち、彼女の該博な哲学の知識もふんだんに披露されるのではないでしょうか。彼女の映画を観る目は確かですので、いずれは「美人すぎる映画評論家」、あるいは「美人すぎる映画翻訳者」としてマスコミに注目され、メジャー・デビューされる日を楽しみにしています。アキさん、これからも頑張って下さいね!
同じく映画を愛する者として、わたしも応援しています!
「令和」への改元まで、あと16日です。

 

2019年4月15日 一条真也