一条真也です。
今回の名言は、経営学者ピーター・ドラッカーの言葉です。
ドラッカーはリーダーシップについて語るとき、必ず「真摯さ」の重要性を説きました。そして、「真摯さはごまかせない」と述べています。
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ドラッカーいわく、ともに働く者、特に部下には、上司が真摯な人間であるかどうかは数週間でわかるといいます。彼らは、上司の無能、無知、頼りなさ、態度の悪さには寛大ですが、真摯さの欠如だけは絶対に許しません。また、そのような上司を選ぶ者も許しません。上司と部下には、当然ながら「信頼」が求められます。信頼なくして従う者はいません。
では、信頼とは何でしょうか。ドラッカーは『未来企業』で述べます。
「信頼するということは、リーダーを好きになることではない。つねに同意できることでもない。リーダーの言うことが真意であると確信をもてることである。それは、真摯さという誠に古くさいものに対する確信である」
(上田惇生訳)
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上司は部下の「強み」を生かさなければなりません。それがマネジメントということです。しかし、部下もまた上司をマネジメントするのです。そして、その方法も、上司の「強み」を生かすことです。ドラッカーは述べます。
「上司をマネジメントするということは、上司と信頼関係を築くことである。そのためには、上司の側が、部下が自分の強みに合わせて仕事をし、弱みや限界に対して防御策を講じてくれるという信頼をもてなければならない」
(上田惇生訳)
お互いに「強み」を生かしあうことからくる信頼関係というものも、その前提に真摯さというものが欠かせないのです。
なお、今回のドラッカーの名言は『最短で一流のビジネスマンになる! ドラッカー思考』(フォレスト出版)にも登場します。
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2018年4月23日 一条真也拝