自らの強みを生かせ

一条真也です。
4月30日、わたしは九州新幹線で熊本に向かいます。現地では地震の被災状況を視察するとともに、全互連会長として、被災した仲間の互助会へ義捐金を贈呈いたします。1日も早い被災地の復興を願っています。
さて、発行部数18万部の「リビング北九州」連載の「一条真也の心に残る名言」の第36回目(最終回)です。今回は、経営学ピーター・ドラッカーの「自らの強みを生かせ」という言葉です。


「リビング北九州」4月28日号



言葉は、人生をも変えうる力を持っています。今回の名言は、世界中の経営者に大きな影響を与え続けた経営学ピーター・ドラッカーの言葉です。
ドラッカーによれば、人は自己啓発によって、成長していきます。自らの成長のために、最も優先すべきことは他人より優れているところ、つまり「強み」を見つけて、それを伸ばしていくことです。



少し難しい言葉でいうと、卓越性の追及です。「弱み」の克服にいたずらに時間をかけるより、「強み」をさらに強化した方がよいとうのがドラッカーの主張です。「強み」の思想は、ドラッカーが長年訴えてきたものです。自分の強みとは、やはり自分の好きなこと、得意なことから生まれてくるはずです。



まずは「自分は何が好きで、何をしている時に生きがいを感じるのだろうか」と沈思黙考してみてください。きっと何かしら思いあたることがあるものです。それを極めていくことが自分の強みとなり、人生を大きく好転していくはずです。わたし自身、そのことを経験しました。



わたしは生来、書くことが大好きです。本業に専念するために10年間の休筆期間がありましたが、その後、ドラッカーの言葉と出合って執筆を再開し、作家として80冊以上の本を上梓しました。著書を通じて、多くのメッセージが反響を呼び、経営する会社にもプラスとなっていることを実感しています。その効果の大きさには、自分でも驚くほどです。


さて、36回にわたってお届けしてきた「一条真也の心に残る名言」も、今回が最終回となります。最後に、わたし自身の人生を実際に救ってくれたドラッカーの言葉を紹介できて嬉しく思っています。ドラッカーの考え方に興味のある方は、『最短で一流のビジネスマンになる! ドラッカー思考』(フォレスト出版)をぜひお読み下さい!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2016年4月30日 一条真也