梅の花に思う

一条真也です。
すっかり暖かくなりましたね。もう春ですね。
小倉の日中の気温は25度近くあり、暑いくらいでした。


わが庭の梅の木



陽気につられて外出もしましたが、外はマスク姿の人が多いです。
そう、花粉に加えて、北九州の場合は黄砂にも注意が必要です。
さらに現在では、pm2.5などという厄介なものまで登場しました。人体に有害なpm2.5は、中国に深い関係があるとのことで、困ったものです。


わが庭の梅の木



中国といえば、ブログ「『日中韓のしきたり』校正」で、日本・中国・韓国の相互理解のための本を作っていると紹介しました。いま、その本の再校チェックをしています。タイトルは、『徹底比較!日中韓 しきたりとマナー』に内定しました。同書の「まえがき」のチェックも行っているところです。
なんとか、東アジアの平和につながる本にしたいと考えています。



昨年、わたしは『論語』と儒教精神の普及に貢献したとして、「孔子文化賞」を世界孔子協会から授与されましたが、日中韓をはじめとした東アジア諸国の人々の心には孔子の「礼」の精神が流れていると信じています。
今こそ、究極の平和思想としての「礼」を思い起こさなければなりません。
それには、お互いの違いだけでなく、共通点にも注目する必要があります。



たとえば、日中韓の人々はいずれも梅の花を愛します。
日本では桜、韓国ではむくげ、中国では牡丹が国花ですが、日中韓で共通して尊ばれる花こそ梅なのです。それぞれの国花というナンバー1に注目するだけでなく、梅というナンバー2に着目してみてはどうでしょうか。そこから何か平和の糸口が見えないものかと、わたしは思います。



梅は寒い冬の日にいち早く香りの高い清楚な花を咲かせます。
それは、まさに気高い人間の象徴と言えるでしょう。
日本人も中国人も韓国人も、いたずらにいがみ合わず、偏見を持たず、梅のように気高い人間を目指すべきではないでしょうか。もはや散り始めているわが家の庭の白い梅の花を眺めながら、そんなことを考えました。
『徹底比較!日中韓 しきたりとマナー』は、桜満開の頃に発売されます。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年3月10日 一条真也