一条真也です。
昨日、なぜかブログ『日本人の死生観Ⅱ 霊性の個人史』に大量のアクセスが寄せられました。同書は、昨年5月30日に帰幽された宗教哲学者の鎌田東二先生の遺著です。それで、その夜は鎌田先生が夢に出てきました。鎌田先生といえば緑色がラッキーカラーで、いつもグリーンの服装をされていましたが、5月4日は「みどりの日」ですね。
新緑の庭へ!

新緑の下を鯉で泳ぐ
わたしの妻の名前は「緑」というのですが、もちろん全国の緑サンのために国が休日を定めたわけではありません。祝日法の第2条によれば、「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨としています。ならば、「みどりの日」には庭に出て、新緑の輝きを満喫したいと思います。わたしは、毎日をバタバタと忙しく過ごしています。せめて、「みどりの日」ぐらいはと思って、お気に入りの新緑カラーのシャツを着て庭に出ました。今日は晴れてはいますが、ものすごく風が強くて、わが家の庭にもたくさん落ち葉が散っていました。
新緑からエネルギーを貰いました

緑・緑・緑の洪水!
庭に出ると、心の底からリラックスします。
わたしは、もともと庭園ほど贅沢なものはないと思っています。いくら立派なハードであろうが、庭園には絶対かないません。庭ほど、人の心を豊かにするものはないのです。西洋における庭園は、『旧約聖書』に出てくるエデンの園を再現する試みでした。人気のイングリッシュガーデンでも幾何学的なフランス式庭園でもみんなそうです。
そのエデンの園をもっとも忠実に再現しようとしたのがイスラムの庭園文化でした。『コーラン』において、アラーの神はまさしく、楽園を庭園として規定しました。そしてイスラムの人々は、来世にそれを熱望するだけでなく、現世においてもそのイメージを実現しなければならないと考えたのです。そのあたりは、拙著『リゾートの思想』(河出書房新社)や『リゾートの博物誌』(日本コンサルタントグループ)に詳しく書きました。
中国では道教の思想による神仙庭園が発達し、日本では仏教の庭園文化が花開きました。寺院の境内に極楽浄土の荘厳を試み、寺院の環境から生じる雰囲気によって信仰心を強めようとしたのです。ここに寺院庭園の1つの形式として浄土式庭園が生まれます。庭園とは、天国や極楽、つまりハートピアの雛形だったのです。そして、それは、この世の理想の土地としての「理想土」と呼ばれます。

わが庭こそ理想土!

庭でアイスコーヒーを飲む
以前、わたしはリゾート・プランナーをやっていたことがあります。この世に楽園をつくろうと思って、数多くのリゾート計画に携わりました。その多くはバブル崩壊などで立ち消えになりましたが、現代人の病んだ心を癒す幸福の空間としてのリゾートは必要だと今でも思います。わたしにとっての楽園とは、わが家の庭なのかもしれません。
*よろしければ、佐久間庸和ブログもお読み下さい!
2026年5月4日 一条真也拝