「男神」公開記念舞台挨拶 

一条真也です。29日、絶賛公開中のファンタジーホラー映画男神の上映会&舞台挨拶が ローソン・ユナイテッドシネマ小倉で行われました。超満員になりました!



この日の15時から、まずは同劇場のスクリーン4で上映会が行われました。「男神」は、日本の伝統美に潜む狂気と、それに翻弄される家族の恐怖を描いたファンタジーホラーです。遠藤雄弥が主演を務め、彩凪翔、岩橋玄樹須田亜香里と共演しました。全国各地で母と子の失踪事件が続発するなか、新興住宅地の建設現場に原因不明の深い穴が発生します。時を同じくして、そこで働く建設会社社員・和田勇輝の息子がこつ然と姿を消しました。穴の先は不思議な森につながっており、そこでは巫女たちが「男神」と呼ばれる古の存在を鎮めるため、無垢な子どもを生贄として捧げる異様な儀式を行っていました。


劇場の控室で彩凪翔さんと初対面

舞台挨拶のようす

元宝塚の男役トップスター・彩凪翔さんとわたしが舞台挨拶に立ちました。最初はMCの映画プロデューサーである益田祐美子さんが登壇。「みなさま、本日は映画『男神』試写会にお越しいただき誠にありがとうございます。本日の舞台挨拶には、劇中で名古屋市商工会議所会頭・佐久間進一郎役を演じられ、地鎮祭での玉串奉奠シーンにご出演された、作家の一条真也先生。先生は株式会社サンレーの代表取締役社長でもいらっしゃいます。そして、もうひと方…ヒロイン・巫女役を演じられた、元宝塚歌劇団雪組の彩凪翔さんにお越しいただきました」と言いました。

彩凪翔さんのベルトとわたしの帽子の色が同じ!


最初に自己紹介しました

 

MCが「それではお二人にご登場いただきましょう。盛大な拍手でお迎えください!」とアナウンスし、彩凪とわたしが登壇しました。わたしはボルドーカラーのTesiの帽子に、イメージカラーのパープルのジャケットとシャツという装いでした。彩凪さんもボルドーカラーのベルトを着けられており、お揃いになりました。MCから「まずはお一人ずつご挨拶をお願いします」と言われました。わたしは、「みなさん、こんにちは! 今日は、こんなに多くの方々にお越しいただき本当に嬉しいです。本日はペンネーム・一条真也として登壇させて頂きましたが・・・・・・本名は佐久間庸和 と申します。このすぐ近くですが、北九州に本社を構えるサンレー代表取締役社長も務めております」と言いました。


この劇場について述べました


舞台挨拶のようす

 

それから、わたしは「『男神』上映前にご覧いただきましたが、サンレーでは、このローソン・ユナイテッドシネマ小倉でCMを流しています。地元の皆さまに映画館を通じて日々触れ合えることを大変嬉しく思っております。またわたし自身、映画鑑賞が趣味です。この映画館は、わたしにとって“ホーム・シアター”のような場所でもあります。年間100回は訪れています。本日は、わたしにとって特別な場所で皆さまとご一緒できることを、心から光栄に思います」と述べました。


映画の感想を語りました

 

続いて、MCから「映画をご覧になっての率直な感想をお聞かせください」との言葉があり、わたしは「冒頭から映像の美しさに息が止まりました。わたしはホラー映画に目がなくて古今東西の作品を鑑賞してきましたが、圧倒的な自然美を背景に儀式の持つ異界との交信力を描いた『男神』には最上の幻想性を感じました。Jホラーが世界的な注目を浴びる中で、日本から途方もない儀式ホラーが誕生したことを大いに喜びたいですね」と述べました。


儀式について語りました


舞台挨拶のようす

 

また、わたしは「この作品は、未知の存在に対する恐怖を描く一方で、日本の伝統美や祈りの場面がしっかりと織り込まれていて、社業を通じて冠婚葬祭等の儀式やグリーフケアに携わる者としても深く心に響きました。所作や音の響きに、日本文化が持つ“人の心を整える力”を感じました。人間は儀式という『かたち』を行うことによって不安定な『こころ』を安定させ、幸せになれるように思います。その意味で、儀式とは人間が幸福になるためのテクノロジーだと思っています。この作品を通じて、持論である『カタチにはチカラがある』ことを再認識することができました」とも述べました。


男神」はジャニー喜多川


会場は大爆笑!!

 

続いて、MCから「『男神』とはどのような神様のことだと思いますか?」と質問がありました。わたしは、「これは言っていいのかわかりませんが、男神って男の子の生贄を求めるんですよね。ずばり、ジャニー喜多川のことではないかと思いました」と言うと、会場が笑いに包まれました。(笑)続いて、わたしは「まあそれは冗談ですが、男神は最後までその姿を現しませんでしたよね。でも、その存在感はハンパではない。最後まで怪獣が姿を見せずに終わった怪獣映画のようなもので、ここが一番怖かったように思います。見えないものほど怖いものはありませんからね」と言いました。

MCから質問を受ける


父のことを話しました

 

続いて、「一条先生へ・・・・・・今回演じられた佐久間進一郎は、名古屋市商工会議所会頭として神事で玉串奉奠を行う人物です。実は映画出演は今回で5回目だと伺っていますが、ご自身の経験や背景が、役作りにどのように影響しましたか?」との質問がありました。わたしは、「『佐久間進一郎』という役名には進一郎には『進(すすむ)』という字が入っているのですが、これは昨年9月20日に亡くなった父の名前なのです。撮影は10月7日で、葬儀のすぐ後だったのですが、父とともに撮影に臨みたいと思い、この名前をつけました」と言いました。

映画出演も冠婚葬祭文化振興の一環!

また、わたしは「玉串奉奠ですが、わたし自身は社内での月次祭や紫雲閣の竣工神事などで玉串奉奠をする機会が多くあります。そうした実体験が役づくりに自然に重なった部分は大きいと感じています。それと、恥ずかしながら映画出演はこれで5回目になります。過去の経験とともに、自分自身の生活や仕事と役柄がつながっていくのを実感しました。次の出演作は『仏師』という仏教映画で、わたしは焼香をする役を演じます。わたしは冠婚葬祭文化振興財団の理事長なのですが、玉串奉奠や焼香といった儀式をスクリーンの中で行うわけで、映画出演も冠婚葬祭文化振興の一環かなと思っております」と言いました。

鎌田東二先生のことを話しました

 

さらに、わたしは「ちなみに近藤監督は、わたしの拙い演技を『すごく良かったですよ』と言ってくれました。なんでも監督は、神道研究の第一人者であり、わたし自身とも魂の義兄弟の契りを交わした、鎌田東二先生とわたしの共著『古事記と冠婚葬祭』を読んで今回の映画製作の参考にされたそうです。残念ながら鎌田先生も今年5月30日に逝去されました。完成した映画『男神』を鎌田先生にも是非観ていただきたかったです。鎌田先生はきっと気に入って下さったと思うので、それが本当に残念でしたね」


MCからの質問を受けました


彩凪さんの美しさを讃えました

 

続いて、MCから彩凪さんに「彩凪さんは、今回、一条先生の演技をご覧になってどのように感じられましたか?」との質問があり、彩凪さんは「すごく良かったです。本物の俳優さんみたいですよね」との過分なお言葉を頂戴しました。MCが「彩凪さんの感想を聞いて、一条先生いかがですか? また一条先生からみた彩凪さんの印象もお聞かせください」と言うので、わたしは「恐縮です。穴があったら入りたいです。『男神』の穴に入るのは嫌ですが!(笑) いやあ、彩凪さんはお美しいですね。容姿はもちろんですが、姿勢も美しい。あと、神秘的な美しさというものをお持ちで、異界を行き来する巫女役にはふさわしい方だなと思いました」と言いました。


舞台挨拶をする彩凪翔さん


彩凪さんの話を聴きました

 

そして、MCから「それでは最後に一言ずつ頂きたいと思います。本日お集まり頂いたお客様に向けて、今後チャレンジしたいこと等にも触れてメッセージ頂けますか?」との言葉がありました。わたしは、「本日は月末で週初めにもかかわらず、こんなに多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。正直、『平日の午後3時から映画館に来れる人って、どんな人?』と思いましたが、こんなに素敵な方々がお越しになられて感無量です。映画を通じて日本の伝統文化や心の力に触れていただき、皆さまの人生を少しでも豊かにするきっかけとなればと願っております」と言いました。

フォトセッションのようす

フォトセッションのようす

 

それから、「わたしは映画が大好きなので、これからも多くの映画作りに関わっていきたいと思います。本日、作家の町田そのこ先生がお越しになられています。町田先生の小説は『52ヘルツのクジラたち』が映画化されていますが、わたしは『ぎょらん』や『夜明けのはざま』といった素晴らしい名作がありますので、ぜひ、それらの映画化のお手伝いをしたいですね。本日はありがとうございました!」と言ったのでした。


舞台挨拶を終えて帰りました


廊下でツーショット

 

その後、町田先生から「とっても面白かったです。映画に詳しくないので恐縮ですが、純文学のような作品だなと思いました。なおかつ映像がうつくしくて、眼福でした。佐久間さんをスクリーンで観られたのも嬉しかったです」とのLINEメッセージが届きました。わたしこそ、とても嬉しかったです! 舞台挨拶の終了後は松柏園ホテルに移動して、彩凪さんと打ち上げをしました。1人でも多くの方々に「男神」を観ていただだきたいです!

打ち上げでカンパイ!

 

2025年9月29日  一条真也