一条真也です。
2日の日曜日、本当に久しぶりに休んでいます。明日からまたハード・スケジュールが続くので、今日は自宅でゆっくりしています。映画館にも行きません。ネットを開くと、相変わらずフジテレビ関連のニュースが多いですね。
ヤフーニュースより
東スポWEBが配信した「中居正広氏 フジテレビから『100億円賠償』請求も 第三者委員会の結論次第で」という記事には、「元タレント中居正広氏(52)がフジテレビから100億円規模の損害賠償を請求される可能性が出てきた。27日に行われたフジの再会見で、遠藤龍之介副会長は中居氏への法的措置について『可能性はゼロではない』と発言。芸能界を引退しても悠々自適と思われた中居氏だが、第三者委員会の結論次第では大ダメージを負うことになりそうだ」と書かれています。
中居氏はもともと資産家として知られていました。9年前の時点で、預金100億円と噂されていました。その後も仕事を精力的にしていたわけですからさらに貯金は溜まっているでしょうが、フジテレビから100億円の損害賠償を請求され、さらにソフトバンクをはじめとしたCM出演企業からも多額の損害賠償を請求された場合、貯金が底をついて大借金する可能性もあります。ブログ「中居正広の引退発表に思う」に書いたように、小説や映画の世界には「悪魔に魂を売って大成功を収めるが、最後には失墜して、すべてを失う」者の物語というジャンルが存在します。悪魔は契約者をできるだけ高い場所まで引き上げておいて、最後は奈落の底に落とすのですが、中居氏の人生を見ていると、そんな物語を連想してしまいます。
中居氏は何の説明もせずに、芸能界からの引退を発表しましたが、いくら被害者との守秘義務があるとはいえ、多くの人は「卑怯だな」と思っているようです。いま、葬儀関係のブログで他者を誹謗中傷し続けている匿名ブロガーがいます。わたしの公開討論の申し出からは逃げましたが、このまま無視を決め込んで逃亡するのでしょうか? 彼が上場企業に勤めている以上、コンプライアンスが重視される現代社会で、それはちょっと難しいように思えるのですが。中居氏に関しては、警視庁の捜査一課が動いているという情報もあります。
じつは、ここ数日、多くの方々から連絡を頂戴しています。相手は互助会や葬儀社の経営者、著書のある葬儀評論家や終活ジャーナリストといった方々です。みなさん、彼に誹謗中傷および営業妨害をされて激怒しておられます。あまりにも数が多いので、この際、「被害者の会」を作ろうかなと思っています。「きずな(絆)」という文字の中には「きず(傷)」が入っています。匿名ブロガーによって心に傷を負った者同士には強い絆があるはずです。彼はどこまで逃げられるでしょうか? 義経と弁慶は「安宅の関」を無事に越えましたが、彼は越えられるでしょうか?
『葬式に迷う日本人』(三五館)
誤解してほしくないのは、ブログを書くことそのものが悪いわけではないということ。また、ブログで他者を批判することも許されるでしょう。でも、それが匿名ブログであるなら、世の人々はそれを信じないでしょう。強い説得力のある言説はいつだって実名であり、他者を批判する者こそ本名や顔を出すことが求められます。わたしは、かつて宗教学者の島田裕巳氏と対談し、その内容を『葬式に迷う日本人』(三五館)として出版しました。『葬式は、要らない』(幻冬舎新書)の著者である島田氏と、そのカウンターブック『葬式は必要!』(双葉新書)の著者であるわたしは考えが正反対でしたが、お互いに相手の話をきちんと聴き、自分の考えもしっかりと述べ合いました。当事者のわたしが言うのも何ですが、理想的な議論が実現したのではないかと思っています。正々堂々とわたしの対談を受けて下さった島田氏は立派な方です。くだんの匿名ブロガーには、ぜひ島田氏を見習っていただきたいですね。
2025年2月2日 一条真也拝