振り袖を施設出身の子に

一条真也です。
文化の日」となる11月3日、北國新聞北陸中日新聞の朝刊に、サンレー北陸が児童養護施設出身のお子さんに「二十歳のつどい」用の振り袖を無償で貸し出した記事が掲載されました。

北國新聞」2024年11月3日朝刊

 

北國新聞」の記事は「養護施設利用者が二十歳の振り袖選び」「サンレー無償貸し出し」の見出しで、「児童養護施設の利用者に『二十歳のつどい』用の振り袖を無償で貸し出している貸衣装の『アフロディーテ金沢店』(出雲町)で2日、来年1月の本番に向けた衣装選びが行われ、利用者は華やかな振り袖を試着して当日を心待ちにした。経済的な理由で施設出身者が振り袖を準備できない事情を受け、同店を運営する冠婚葬祭業のサンレーが7年前から取り組んでいる。北陸大2年の岡田のぞみさん(19)は『振り袖は諦めていたので、すごくうれしい。早く家族や友達に見せたい』と笑顔を見せた」と書かれています。

北陸中日新聞」2024年11月3日朝刊

 

北陸中日新聞」の記事は「振り袖を施設出身の子に」「『二十歳の集い』へサンレー無償貸し出し」「北陸大・岡田さん衣裳決まる」の見出しで、「20歳を迎える児童養護施設の出身者に『二十歳の集い』で着る振り袖を無償で貸し出す取り組みで、施設で暮らす北陸大2年の岡田のぞ(19)19)が2日、晴れ着を決めた。岡田さんは『(取り組みがなければ)振り袖を着られると思っていなかった』と胸を高鳴らせた。
冠婚葬祭業のサンレー北陸(金沢市)が2019年度から続けている。振り袖のレンタルは一式15万~30万円ほど。金銭面で諦める施設出身者が多いことから、事業を始めた。これまで計27人に貸し出し、本年度は岡田さんを含め5人が袖を通す。岡田さんは、貸衣装を扱う金沢市出雲町のアフロディーテ金沢店で、6着を試着。古典的な柄で鮮やかな黄緑色や、襟にキラキラしたラインストーンがある黒色など、じっくり悩んだ。最後は大きな花の刺しゅうを決め手に1着を選んだ。岡田さんは『試着が楽しかった。二十歳の集いでは小学生の友達と写真を撮りたい』と声を弾ませた。同店の山岸義孝支配人は『楽しそうでよかった。一生に一度の儀式を大切にしてほしい』と願った。(岩本雅子)」と書かれています。



ブログ「アイミタガイ」で紹介した日本映画を前日の夜に観たばかりですが、結婚式場と児童養護施設が舞台の感動的なコンパッション映画でした。わたしは「北國新聞」と「北陸中日新聞」の記事を読みながら、しみじみと昨夜の感動を思い出していました。

 

2024年11月3日  一条真也