新年祝賀式典 

一条真也です。
1月4日、ブログ「新年祈願祭」で紹介した神事の後は、松柏園ホテルバンケット「グランフローラ」において、サンレーグループの新年祝賀式典が万全のコロナ対応スタイルで行われました。この日のわたしは、西陣織のシルバーの祝賀用マスクを着けて参加しました。

会長とともに第一会場に入場!

勇壮な「ふれ太鼓」

最初は、もちろん一同礼!

第二会場でも一同礼!

小声で社歌を斉唱♪

「経営理念」「S2M宣言」を小声で唱和

 

例年は500名を超える社員が参加しますが、昨年同様に今年も半数以下に制限して、「新年祝賀式典」が開催されました。また、新館ヴィラルーチェに第二会場も用意しました。最初に、佐久間会長とわたしが第一会場に入場しました。まず、小倉紫雲閣の緒方支配人による「ふれ太鼓」で幕を明け、総務部の國行部長による「開会の辞」に続いて全員でマスクを着けたまま小声で社歌を斉唱し、それから八幡営業所の林所長によって「経営理念」「S2M宣言」が読み上げられ、これも全員で小声で唱和しました。

「年頭所感2023年 」の表紙

 

参加者全員には、「年頭所感」が配られました。表紙の写真は、わたしが撮影したものです。ブログ「太陽は偉大なり」で紹介した別府のホテルの客室から撮影した朝日の写真です。右下に小さく「撮影:佐久間庸和」というクレジットが入っています。そこんとこ、ヨロシク!(笑)

「年頭所感2023年 」の会長メッセージ

会長訓示のようす

 

それから、佐久間会長による「会長訓示」です。参加者全員に配られた「2022年 年頭所感」にも詳しく書かれているように、佐久間会長は「徳義に則り会社と社会を発展させよう」として、「早いもので令和も5年目。私事でいえば、本年は米寿にあたる88歳の年を迎えました。健康なままこの年を迎えられましたことは、何より社員の皆様のお蔭です。本当にありがたく、心から感謝申し上げます」と述べました。

新年の訓示を述べる佐久間会長

 

会長は、「私たちはどう取り組むべきか。ヒントのひとつは『南総里見八犬伝』の中にありました。かの物語は、儒教の仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌というと徳義にちなんだ霊玉を手にした若者たを中心とした長編伝奇小説であり、江戸時代から今日まで読み継がれてきています。この八徳のうち、他者への思いやりを意味する『仁』は、今日でいうなら互助と互恵を中心とした『コンパッション』につながるなど、決して時代錯誤なものではなく、当社がどのような活動を、どのような姿勢で行っていくかを検討する上で大きな示唆に富んでいます」とも述べました。

「年頭所感2023年 」の社長メッセージ

最初に新年の挨拶をしました


挨拶の後、マスクを外しました

社長訓示を行いました

 

そして、いよいよ「社長訓示」です。最初にみなさんと「あけまして、おめでとうございます」「今年もよろしくお願いいたします」と新年の挨拶をしてから、わたしは以下のような話をしました。令和5年、2023年の新しい年をみなさんと一緒に迎えることができ、たいへん嬉しく思います。新型コロナウィルスの感染拡大は冠婚葬祭業界にとってはまさに業難でした。この試練の3年を耐え抜き、闘い抜き、わが社は昨年も立派な業績で終えられました。本当に、ありがたいことです。みなさんのおかげです。心より感謝を申し上げます。どうか、この前代未聞の3年間を生き抜いたことに誇りを持って下さい。そして、今年こそは業績をコロナ前に戻しましょう!

儀式はアップデートする!

 

コロナ禍がいつまで続こうとも、わたしたちは、人間の「こころ」を安定させる「かたち」としての儀式、冠婚葬祭を守っていかなければなりません。コロナ禍の中で、わたしは冠婚葬祭業という礼業が社会に必要な仕事であり、時代がどんなに変化しようとも不滅の仕事であることを確信しました。昨年末、わたしは『葬式不滅』(オリーブの木)を発表しました。島田裕巳氏の『葬式消滅』への反論の書です。葬式はけっして消滅していません。ゆえに復活させる必要はありません。しかし、コロナ禍の今、ポストコロナ時代を見据えて、葬式は変わらなければいけません。要・不要論ではなく、どう変化していくかです。わたしはそれを「アップデート」と呼びたいと思います。儀式はアップデートするのです!


北九州市は松柏園で生まれた!

 

さて、佐久間会長は88歳になられて「米寿」を迎えられましたが、わたしは今年で「還暦」を迎えます。今年、北九州市が誕生60周年を迎えます。門司・小倉・戸畑・若松・八幡の旧5市が合併に最終合意し、その調印式会場に選ばれたのがこの松柏園ホテルでした。わたし自身も60年前に松柏園で生まれたことから、「北九州市と自分は同い年の兄弟だ」と思ってきました。北九州市は、全国の政令指定都市の中でもっとも高齢化が進んでいいます。世界一の高齢化率であることを考えると、北九州市は世界一高齢化が進んだ街と言えるでしょう。


さまざまな縁で有縁社会の再生を!

熱心に聴く人びと

 

「隣人都市」「思いやり都市」といった形で街の特性を前向きにとらえれば、日本一高齢者が住みやすく、老いるほど豊かになる「老福都市」の創造にもつながってきます。こうした互いに助け合う共同体のあり方は、わが社の本業である互助会の精神に通じるものがあります。わが社としては、原点に回帰し、互助会の拡充を図り、かねてから支援している隣人祭りの開催や、子ども食堂の運営などに注力しながら、「読縁」「映縁」「湯縁」「碁縁」「句縁」、そして「悲縁」など、多様な形での有縁社会の再生に取り組むコンパッション企業を目指したいです。


すべての人に儀式を提供したい!

 

コンパッションといえば、わが社の社会貢献事業が大きな注目を浴びています。たとえば、晴れ着の無料レンタルは、儀式というわが社の本業というべきものの意味と価値を世に広く問うものです。七五三は不安定な存在である子どもが次第に社会の一員として受け容れられていくための大切な通過儀礼です。成人式はさらに「あなたは社会人になった」というメッセージを伝える場であり、新成人はここまで育ててくれた親や地域社会の人々へ感謝をする場です。長寿祝いも含めて、通過儀礼とは「あなたが生まれたことは正しい」「あなたの存在と成長をこの世界は祝福している」という存在肯定のセレモニーです。万物に光を降り注ぐ太陽のように、サンレーはすべての人に儀式を提供したいという志を抱いています。

わが社が「太陽の会社」である!


熱心に聴く人びと

 

そう、わが社の「サンレー」という社名には「太陽の光」という意味があります。「死は最大の平等である」というのはわたしの口癖ですが、死と同じように太陽も平等です。太陽は人間どころか、全生物、無機物さえも含めた全存在に対して平等なのです。「太陽は美人も犬の糞も照らす」と言ったのは異色の哲学者・中村天風ですが、太陽は万物に等しく光を降り注ぎます。富める人にも貧しき人にも等しく冠婚葬祭を提供させていただきたいという願いが社名には込められています。太陽は、あらゆる生きとし生けるものに生存のためのエネルギーを与えています。太陽ほど偉大なものはありません! それは他者を幸せにするというコンパッション、すなわち「思いやり」の精神そのものです。そして、わが社の互助会商品名も「おもいやり」です。わが社は、もともと「おもいやり」を提供するコンパッション企業だったのです!


太陽のように「思いやり」を届けよう!


スクリーンに投影された道歌

最後に道歌を披露しました


盛大な拍手が起こりました

今こそ、「天下布礼」「人間尊重」という互助会の本義を掲げるサンレーの出番です。太陽が太陽光線という「思いやり」を天空から世界中に降り注ぐように、地上では、わたしたちサンレーが老若男女も貧富も超えて、あらゆる方々に「思いやり」をお届けしようではありませんか! わたしは、「太陽はまた昇る。2023年、令和5年はサンレーの復活元年です! 心を1つに、全社一丸となって、太陽の道を突き進んで行きましょう!」と言ってから、以下の道歌を披露いたしました。

 

おもひやり  すべての人に与へんと    
       天に太陽 地にはサンレー(庸軒)

 

決意表明のようす

決意表明のようす

 

「社長訓示」の後は、「部門別決意表明」です。営業推進部の小谷部長、冠婚事業部の中尾支配人、紫雲閣事業部の黒木取締役、MS推進部の藤原支配人、企画開発部の山下取締役、経営管理部の槇ゼネラルマネージャー、流通事業部の梅林部長代理、財務部の飛鷹部長、総務部の國行部長、株式会社ハートピアの首藤取締役、株式会社クリーンサンジュウの増野総支配人、株式会社オラシオンの柿本ゼネラルマネージャーの計12人がそれぞれの今年の決意を表明しました。

北九州本部長の決意表明

東専務より決意を受け取る

 

最後は、「北九州本部長決意表明」として、東専務がサンレー北九州全体の今年の決意を力強く表明しました。東専務から決意表明を受け取ったわたしは、「ただ今、みなさんから熱い想いを受け取りました。いま決意を述べたみなさんの顔が凛々しく、まるで武士のようでした。武士は食わねど高楊枝・・・・・・そして、武士に二言はありません。どうか、いま言ったことは必ず実行して下さい。わたしは、みなさんを信じています」と述べました。

和のこえ」で締めました


ガンバロー!✖3回


第二会場でも、ガンバロー!✖3回


大いに盛り上がりました!


最後は、もちろん一同礼!


第二会場でも、一同礼!

 

最後は、手をつながない「和のこえwithコロナ」を小谷部長が音頭を取って行い、新年祝賀式典がめでたく終了。全員の心が1つになりました。その後、一同礼をしてから、わたしは佐久間会長とともに退場しました。新型コロナウイルス感染防止の意味もあり、例年行われる祝賀会は今年も中止となりました。ということで、いよいよ新しい年がスタートしました。今年も、よろしくお願いいたします!


会長とともに退場しました

 

2024年1月4日 一条真也