お盆に読みたい『論語と冠婚葬祭』

一条真也です。
各地でお盆休みに入った13日、カリスマ書評家でコラムニストの尾藤克之氏が、J-CASTニュースに「ご先祖様や自分のお墓はどうなるの? お盆に読みたい一冊【尾藤克之のオススメ】」という記事で『論語と冠婚葬祭』(現代書林)を紹介して下さいました。記事は、ヤフーニュースをはじめ、LINE、nifty、グノシー、ライブドア、エキサイト、インフォシーク、トピックプレス、ローカルニュースほか20サイト以上に掲載されるそうです。尾藤氏は、お盆のタイミングにあわせて記事を投稿されたようですね。本当に、ありがとうございます!

ヤフーニュースより

 

記事の冒頭には、「元号が『令和』にかわってすぐに、2024年発行の新一万円札の顔に『渋沢栄一』が決りました。第一国立銀行など約500もの企業の創設に関与し『資本主義の父』とも言われています。渋沢栄一は、儒教の経典『論語』を指針としました」と書かれています。また、『論語と冠婚葬祭』を紹介し、「本書は、儒教研究の第一人者、加地伸行氏(大阪大学名誉教授)と、礼の求道者・一条真也氏(作家、経営者)による画期的な対談をまとめたものです。本書によると、葬儀も結婚式も、そして冠婚葬祭の儀式の本質はすべて、儒教に帰結しているそうです」と書いています。

論語と冠婚葬祭』(現代書林)

 

その後、「お墓と仏壇のあり方を考える」についての内容に言及し、「大切なのは『こころ』を育むこと」として、加地氏の「大切なことは、仏壇という『物』ではありません。祖先と出会う『こころ』」という言葉を紹介。その後、小生の「わたしも、仏壇の素晴らしさとは、亡くなった祖先と出会う『こころ』を育てるところだと思います。また、仏壇はマルチメディテーション・ボックス。何でも取り込んでしまう函(はこ)―仏像や位牌はもちろん、経典、蝋燭、線香、花、茶など、それぞれ単独でも大いなる『癒し』のパワーを発揮するアイテムが所狭しと並びます」「仏壇の前に座って手を合わせ、目を閉じれば、これ以上にリラックスできる時間はありません。さらに、仏壇はタイムマシンの役割も果たします。はるか昔のご先祖さまに想いを馳せ、最近亡くなった祖父母や両親を思い出し、未来の子孫のことを考える。つまり、過去にも未来にも行き放題のタイムマシンなのです」という言葉を紹介して下さっています。


渋沢栄一の玄孫・渋澤健氏と

 

筆者である尾藤氏の実家にも仏壇があるそうで、「仏壇は人間が成長するうえでの教材です。仏壇の前で正座をして手を合わせることで、『感謝のこころ』を育むことでしょう。本書を読むことで、儒教と礼の本質を理解できるようになります。お盆休み、『幸せな生き方』について考えてみてはいかがでしょうか」と書かれています。尾藤氏のおかげで、お盆の時期に先祖供養の大切さを20種類以上のSNSで発信することができました。これは、まさに、「天下布礼」のアップデートかもしれません。尾藤氏には、心より感謝申し上げます。なお、記事の冒頭には渋沢栄一の『論語と算盤』が紹介されていますが、ブログ「渋澤健氏にお会いしました」で紹介したように、5月には渋沢栄一の玄孫でコモンズ投信株式会社取締役会長である渋澤健氏にお会いしました。そのとき、渋澤氏の監修書である『超約版 論語と算盤』(ウエッジ)と『論語と冠婚葬祭』を交換し、お互いに今後の健闘を誓い合いました。わたしも、「礼の求道者」と紹介されたからには、ますます「天下布礼」に励む覚悟です!

 

 

2022年8月13日 一条真也