一条真也です。
8日の夜、宮古島から那覇経由で羽田に飛びました。
羽田から横浜のホテルに移動してチェックイン。9日は、朝から「世界仏教徒会議日本大会」に参加。わたしが全互協の儀式継創委員会の担当副会長を務めている御縁からです。全互協の山下会長(117社長)と儀式継創委員会の浅井委員長(出雲殿社長)も御一緒でした。この日の横浜は朝からあいにくの雨でした。
横浜はあいにくの雨でした
曹洞宗大本山總持寺に到着(撮影:山下裕史)
この日の会場は、横浜市鶴見区にある曹洞宗大本山總持寺でした。なんと、ここの広さは東京ドーム17個分だとか。世界仏教徒会議の大会が日本で開催されるのは10年ぶりだそうですが、この日は「世界平和祈願法要」「記念式典」「記念撮影」「シンポジウム」などが行われ、わたしたちも参加しました。仏教系幼稚園に通う元気な園児たちと各宗派の“ゆるキャラ”たちが迎えてくれました。
ゆるキャラが迎えてくれました
ゆるキャラが迎えてくれました
ゆるキャラが至る所に!
ゆるキャラが至る所に!
ゆるキャラが迎えてくれました
ゆるキャラが迎えてくれました
ゆるキャラが迎えてくれました
11月5日(月)~9日(金)、(公財)全日本仏教会財団創立60周年記念事業「第29回WFB世界仏教徒会議・第20回WFBY世界仏教徒青年会議・第11回WBU世界仏教徒大学会議日本大会」(通称、世界大会)が、マロウドインターナショナルホテル成田と曹洞宗大本山總持寺で開催されました。世界大会における世界仏教徒会議を(公財)全日本仏教会が主催し、世界仏教徒青年会議を全日本仏教青年会が主催しています。
法要&式典が行われた本堂の前で(撮影:浅井秀明)
本堂に入場しました
メイン会場のようす
各国の僧侶が続々と入場
この世界大会の母体組織である「世界仏教徒連盟(WFB=World Fellowship of Buddihists)」は、世界の仏教徒の友好親善、仏教教義の普及、世界平和への貢献を目的とする仏教徒の国際組織です。昭和25年に日本を含むアジアの仏教国を中心に設立された仏教徒による国際ネットワークであり、現在では欧米を含む世界各国の仏教会が加盟する世界最大の国際仏教会です。
世界平和祈願法要のようす
世界平和祈願法要のようす
世界平和祈願法要のようす
世界平和祈願法要のようす
世界平和祈願法要のようす
日本では、曹洞宗が加盟する全日本仏教会(全仏)がこのWFBに参画し、唯一の日本センターを務めています。世界大会の青年部を組織する世界仏教徒青年連盟(WFBY=World Fellwship of Buddihist Youth)は、昭和47年にスリランカで開催されたWFB世界大会で設立が正式に承認され、世界最大の青年仏教徒国際ネットワークとして活動を展開する団体です。
世界平和祈念法要は宗派はおろか、大乗・上座の垣根さえ超えたオール仏教によるセレモニーでした。『儀式論』(弘文堂)という著書のあるわたしにとっても、きわめて興味深い儀式でありました。また法要では、さまざまな経典が詠まれましたが、その中には日本人に最も親しまれている「般若心経」もありました。一昨年、『般若心経 自由訳』(現代書林)を上梓したわたしは感慨深く拝聴しました。
法要に続いて、記念式典が開催
英語でスピーチするJYBA(全日本仏教青年会)の倉島理事長
法要と式典は興味深かったです
2年に一度、WFB世界仏教徒連盟、WFBY世界仏教徒青年連盟最高の議決機関として、世界仏教徒会議が加盟国で開催され、開催国はその貴重な機会にあわせ、仏教興隆をはかるための式典や法要、イベントなどを含む大会を開催しています。
数百人の記念撮影(わたしは後から2列目)
スーパー自撮り棒で持ち上げられたカメラの高さを見よ!
式典終了後は、本堂前で記念撮影が行われました。
記念撮影といっても500人以上の人々を撮影するわけですから大変です。全互連総会の記念撮影の10倍ぐらいのスケールでした。自撮り棒のようなもので非常に高い位置にカメラが持ち上げられ、なんとか撮影が行われました。山下会長、浅井委員長、わたしは後から2列目でした。少しでもバランスを崩して後方に倒れたら最後列の人が転落するので怖かったです。
昼食は精進弁当でした
精進弁当の内容
その後、わたしたち3人は昼食会場に入って、精進弁当をいただきました。大広間の畳の上に置かれたテーブルに座布団もなく胡坐をかいて座り、山下会長が入れて下さった番茶を飲みながら、弁当を食べました。美食家で知られる浅井委員長も、質素な弁当を黙々と召し上がっておられました。その姿を見て、わたしは「なんだか、こういうのも、たまには良いなあ」と思いましたね。
シンポジウムのようす
被災地での活動も紹介
新たな試みも紹介されました
新たな試みも紹介されました
フリートークのようす
昼食後は、シンポジウムに参加しました。シンポジウムテーマは「生死の中に見出す希望」でした。わたしは上智大学のグリーフケアの講義を直近に控えているので、非常に興味深く拝聴しました。冒頭、ジョアン・ハリファックス師による基調講演「いま求められる、『智慧にもとづく希望』とは」があり、続いて、根本紹徹老師による「人を救えなければ、仏教って何だ」、久間泰弘老師による「被災地での絶望と希望・・・宗教者の視点から」のスピーチが行われました。それからフリートークでしたが、コメンテーターを武蔵野大学名誉教授のケネス・タナカ氏、コーディネーターを公益財団法人全日本仏教界の事務局長である戸松義晴氏が務められました。
わたしは日頃から仏教徒の役割と使命というものを考えており、『図解でわかる!ブッダの考え方』(中経の文庫)や『慈を求めて』(三五館)といった著書もありますが、今日は、世界の仏教徒が一同に会する画期的な大会に参加することができて、仏教について考え直す、非常に貴重な経験となりました。
夜のヨコハマ(みなとみらい)
夜は中華街で食事しました
大会の終了後は、いったんホテルに戻りました。
夜は、ホテルのある「みなとみらい」地区から歩いて桜木町駅に向かい、山下会長と合流。2人で中華街へ繰り出し、さんざん店を探し回ったあげく、四川料理店に入りました。涙が出るほど激辛の麻婆豆腐をはじめ、旨い四川料理をたらふく食べながら、山下会長と業界の未来などについて熱く語り合いました。「ホスピタリティとは何か」も話題になり、ブログ「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」で紹介した映画についても意見交換しました。食事の後も、ホテルのBARで冠婚葬祭業の意義などについて大いに語り合い、非常に有意義かつ楽しい時間を持つことができました。
翌日の朝一番で北九州に戻ります。
2018年11月9日 一条真也拝