誕生日には同級生のことを考える

一条真也です。
ついに『儀式論』を脱稿しました。まだ本文の第一稿であり、これから推敲したり、「まえがき」「あとがき」も書きますが、まずは感無量であります。
さて、わたしは、NIKKEI STYLE「一条真也の人生の修め方」というコラムを連載しています。第31回目となるコラムが本日アップされました。


「誕生日には同級生のことを考える」


みなさんもご存知かと思いますが、毎回、このコラムには秀逸なイラストが添えられています。しかし、今回のイラストを見てビックリ仰天しました。わたしの似顔絵まで描かれており、穴があったら入りたい気分です。(恥)今回のタイトルは、「誕生日には同級生のことを考える」です。
5月10日は、わたしの53回目の誕生日です。
3年前は「自分が50歳になったなんて!」と愕然としました。
でも、その翌年は51歳になったからといって別に何とも思いませんでした。すっかり50代の人生に慣れてしまった感じです。誕生日には、いつもお祝いメールやプレゼントや花などが届きます。ありがたいことです。



わたしは誕生日を迎えると、いつも同級生たちのことを考えます。最近上梓した拙著『死ぬまでにやっておきたい50のこと』(イースト・プレス)には「成功した同級生をライバルと考える」という項目があるのですが、わたしは自分と同い年の人のことをけっこう考えます。というか、名前を記憶しています。わたしは1963年(昭和38年)生まれです。同じ生年でまず頭に浮かぶのは、俳優の唐沢寿明さん、加藤雅也さん、お笑いコンビ「ダウンタウン」の浜田雅功さん、松本人志さん、作家の京極夏彦さん、重松清さん、イラストレーター・作家・俳優としてマルチに活躍するリリー・フランキーさん、アナウンサーの宮根誠司さん、プロ野球福岡ソフトバンクホークス監督の工藤公康さん、それからジョニー・デップブラッド・ピットといった海外の大物俳優も同じ年の生まれです。



なぜこの人たちを憶えているかというと、わたしは同級生たちの活躍を励みにしているからです。現在はインターネットを使えばこうした情報が手軽に入手できます。紳士録をひもとくなどという手間はかかりません。
有名人ではありませんが、会社を経営していたり、大企業の重役になったりした大学の同級生がいます。彼らの活躍を会社のホームページなどでときどきチェックしながら、わたしは自分の励みにしています。世の中には、同級生の成功に強いジェラシーを抱く人もいるようです。同じ年齢であるがゆえに「自分は彼のように成功していない」とコンプレックスを刺激されるからかもしれません。しかし、それはあまりにも寂しい話ではありませんか。同級生の活躍に刺激を受けて、「あいつも頑張っているな。オレも負けないぞ」と思う。これが同級生のいいところではないでしょうか。


次回も、どうぞお楽しみに!



なお、第32回目のアップは5月24日(火)。先日、沖縄本島での海洋葬に立ち会いました。海洋葬とは、自分や遺族の意志で、火葬した後の遺灰を外洋にまく自然葬のひとつです。散骨に立ち会う方法が主流ですが、事情によりすべてを委託することもでき、ハワイやオーストラリアなど海外での海洋葬が最近は多くなってきました。もちろん、告別式の代わりにというのではなく、たいていは一周忌などに家族や親しい知人らと海洋葬が行われます。「あの世」へと渡るあらゆる交通手段を仲介し、「魂のターミナル」をめざすサンレーでは、世界各国の海洋葬会社とも業務提携しています。次回は、そんな話を書きます。どうぞ、お楽しみに!



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2016年5月10日 一条真也