第3回「孔子文化賞」授賞式

一条真也です。
29日の朝、スターフライヤーで東京に来ました。
ブログ「宇宙葬の仕掛人」で紹介した打ち合わせを終えた後、わたしは飯田橋ホテルグランドパレスに向かいました。ブログ「第3回『孔子文化賞』の受賞者決定!」で紹介した授賞式に参列するためです。


わたしが贈った花の前で

授賞式会場の前で



ホテルに着くと、会場前にわたしが贈った花が飾られていました。
そして、会場に入ったのですが、あまりの人の多さに愕然としました。
定刻に到着したはずなのに、なんなんだ、この人の多さは!?
主催者がわたしの席を用意して下さっているというので、係の人の後について行って扉を開けたら、いきなり「元気ですかーっ!!」という大きな声が聞こえました。この声には聞き覚えがあります。あの超有名人の声です。


会場の扉を開けると・・・・・・

おお、アントニオ猪木だぁーっ!!

燃える闘魂」と「孔子文化賞」の取り合わせがシュール!

猪木氏の話に聴き入る参加者たち

ああ、本物の猪木だよ〜゜*。(*´Д`)。*° 

1・2・3・ダァーッ!!



声の主は、もちろん、参議院議員アントニオ猪木氏でした。
わたしは少年時代から「燃える闘魂」こと猪木氏の大ファンなので、もう、それだけで胸がいっぱいになりました。ああ、あの猪木が壇上で何か喋っている。その姿を見ていると、無性にイノキ・コールを叫びたくなりました。猪木氏はマイクを持って、「所属する維新の会が分党したので、いま大騒ぎになっています。本当は、ここにいるべきではないのかもしれませんが、せっかく素晴らしい賞を頂戴したので、やって来ました!」と言いました。この日、猪木氏は「孔子平和賞」を受賞されたのです。
そして最後は「みなさんが元気になって、会社の業績が良くなるアレをやりたいと思います」と言って、「1・2・3・ダァーッ!」と雄叫びを上げました。わたしは、泣きたくなるくらい感激しましたね。


授賞式のようす

表彰される佐々木氏

佐々木さん、おめでとうございます!



その後、さまざまな賞の授賞式が行われました。
メインである「孔子文化賞」は、鈴木敏文氏(株式会社セブン&アイ代表取締役会長)、丹羽宇一郎氏(元伊藤忠会長、前在中国日本大使)、佐々木常夫氏(東レ経営研究所特別顧問)、中村紀雄(元群馬県議会議長)の4人が受賞され、代表してブログ「佐々木常夫氏講演」でも紹介した佐々木氏が壇上に立ち、表彰を受けられました。


わたしも檀上で挨拶しました

「礼は究極の平和思想です」と訴えました

「礼とは人間尊重です」と述べました

みなさん、真剣に聴いて下さいました

高らかに「天下布礼」を宣言しました

世界孔子協会の孔健会長と



その後、スペシャルゲストとして、第2回「孔子文化賞」受賞者であるわたしの名前が読み上げられ、わたしは壇上に立ちました。そして、「わたしは冠婚葬祭業を営み、本を書き、大学でも教えていますが、いずれも孔子が説いた『礼』を求めて活動しております。いま、日本、中国、韓国、北朝鮮の関係が必ずしも良くないというか最悪の関係になっています。しかし、東アジア諸国はいずれも儒教国であり、国民には『礼』の思想が流れているはずです。もともと『礼』は他国の領土を侵さない規範として古代中国で生まれました。今こそ、究極の平和思想としての『礼』を思い起こす必要があります。ちなみに、わたしは『礼』とは『人間尊重』という意味であると思っています。これからも、天下、つまり社会に広く人間尊重思想を広める『天下布礼』を進めていく覚悟です」と述べました。各賞の受賞者をはじめとした満場の聴衆から盛大な拍手を受け、わたしは涙が出るくらい感激しました。じつをいうと、わたしの話など誰も聴かないのではないかと危惧していたのですが、みなさん「孔子文化賞」の受賞者に対して格別の想いを抱かれていることがよくわかりました。それだけ、孔子文化賞受賞者の発言には重みがあるということで身の引き締まる思いです。
ステージを降りると、世界孔子協会の孔健会長が「一条先生、素晴らしいスピーチだったよ! ありがとう!」と言って下さいました。
それから、わたしたちは固い握手を交わしました。


高野山伝灯大阿闍梨の池口恵観師



わたしのスピーチの後は、「孔子平和賞」を受賞された池口恵観師(高野山伝灯大阿闍梨)が挨拶をされました。池口氏は新渡戸稲造の『武士道』の内容に触れられ、「日本人の武士道は、儒教と仏教と神道から成っています。わたしは真言密教を修業する者ですが、仏の教えに孔子の教えを合わせることに尽力したいと願っています」と言われました。


仏教と儒教のコラボを訴えられました



ちょうど29日の午後、日本と北朝鮮は、拉致問題について北朝鮮側が包括的全面調査を行うことで合意したと発表しました。アントニオ猪木氏にしろ、池口恵観師にしろ、孔子平和賞を受賞されたお二人はいずれも北朝鮮との強いパイプで知られます。どうか、大きな影響力を持つお二人には一日も早い拉致問題の解決に協力していただきたいと思います。


スピーチする足利学校の孔佩群さん

史跡足利学校事務所の森山所長と



それから、「孔子伝播賞」として、足利学校閑谷学校諸橋轍次記念館などが受賞しました。壇上に上がった史跡足利学校事務所の森山好昭所長は、ブログ「足利学校」で紹介した孔佩群さんを壇上に呼び込み、「孔健さんの姪御さんです」と紹介しました。彼女は「みなさん、ぜひ日本最古の学校である足利学校にお越し下さい!」と述べました。


モンゴル美女を挟んで、三五館の星山社長と



会場には、三五館の星山佳須也社長も来られていました。
わたしが「星山社長、記念に一緒に写真を撮りましょうよ」と申し上げたところ、「男二人では殺風景だから・・・」と、近くにいた長身の美女を招き入れました。その美女はモンゴルから来た康雪さんという方でしたが、戴いた名刺を見ると、肩書が「全日本華人華僑労働組合総連合」の事務管理課課長と書かれていました。なんだか凄いですね!
というわけで、第3回「孔子文化賞」の授賞式はドラマティックに行われました。今後も、孔子文化賞が末永く続いていくことを切に願っています。
受賞者のみなさん、本当におめでとうございました。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2014年5月30日 一条真也