年越大祓式

一条真也です。
いよいよ年の瀬も大詰めであります。
29日は、サンレー本社の御用納めでした。この日は恒例の大掃除で、社長室の片付けをしました。昨年から新しい書架が4本増えたので、整理がわりとスムーズにゆきました。それでも大量の資料や郵便物の整理が大変でしたね。


開始前のようす


最初は、もちろん一同礼!

神事のようす


祝詞奏上のようす


清め祓いの儀のようす


玉串奉奠で拍手を打つ


玉串奉奠して拝礼する


拝礼する東専務


一同、拍手を打ちました


最後は、もちろん一同礼!

例年は15時からですが、今年は13時30分から「年越大祓式」が執り行われました。一昨年からわが社が誇る儀式の殿堂である小倉紫雲閣の大ホールで行われていましたが、現在、大ホールが改装工事中のため、会場は「鳳凰の間」となりました。わが社は「礼の社」=「セレモニー・カンパニー」なので、節目の儀式は必ず行います。皇産霊神社の瀬津神職が、この1年の厄を祓ってくれました。最初に社長のわたしが玉串奉奠しました。わたしは、この1年間、何事もなく会社と社員が無事であったことに心からの感謝の念を込めて、深々と拝礼しました。そこにいた全社員も一緒に二礼二拍一礼しました。


今年最後の社長挨拶をしました

 

神事の後は、わたしが今年最後の社長挨拶をしました。わたしは、冒頭に「礼の社であるサンレーは儀式に始まり、儀式に終わる!」と言いました。それから、みなさんの1年の労をねぎらいました。「新型コロナウィルスの感染拡大は冠婚葬祭業界にとってはまさに業難でした。この試練の3年を耐え抜き、闘い抜き、わが社は今年も素晴らしい業績で1年を終えられそうです。本当に、ありがたいことです。みなさんのおかげです。心より感謝を申し上げます。どうか、この前代未聞の3年間を生き抜いたことに誇りを持って下さい。そして、近い将来に必ず業績をコロナ前に戻しましょう!」と言いました。

葬式不滅』について

熱心に聴く人びと

 

また、パープルの不織布マスクを外しながら「年末、わたしは『葬式不滅』(オリーブの木)を発表しました。島田裕巳氏の『葬式消滅』への反論の書です」と言いました。当初、わたしは本書のタイトルを『葬式復活』にしようと考えていました。誤解のないように言うならば、葬式はけっして消滅していません。ゆえに復活させる必要はありません。では、なぜゆえ『復活』と考えたのか。それは、超高齢社会を迎えたわが国にとって、葬式も変わらなければいけないと思っているからです。ましてや、コロナ禍の今、ポストコロナ時代を見据えて、葬式は変わらなければいけません。要・不要論ではなく、どう変化していくかです。わたしはそれを『アップデート』と呼びたいと思います。その結果、わたしは『葬式復活』ではなく、『葬式不滅』であると思い至りました。全国の冠婚葬祭業者や寺院関係の方々から感謝を綴ったお手紙を頂戴しました。


「コンパッション」について


熱心に聴く人びと

 

また、今年は「コンパッション」という究極のキーワードに出合いました。コンパッションは直訳すれば「思いやり」であり、ほかにも「隣人愛」や「仁」「慈悲」「利他」の意味が含まれており、つまるところコンパッション都市とは、老いや病、死、喪失などを受けとめ支え合うコミュニティのことを指している。2023年に市政60周年の節目を迎える北九州市 は、全国の政令指定都市 の中でもっとも高齢化が進んでいます。世界一の高齢化率であることを考えると、北九州市は世界一高齢化が進んだ街と言えます。「隣人都市」「思いやり都市」といった形で街の特性を前向きに捉えれば、日本一高齢者が住みやすく、「老福都市」の創造にもつながってきます。

良いお年をお迎え下さい!

 

こうした互いに助け合う共同体のあり方は、互助会の精神に通じるものがあります。わが社としては、原点に回帰し、互助会の拡充を図り、かねてから支援している「隣人祭り」の開催や、「子ども食堂」の運営などに注力しながら、グリーフケア・サポートも推進します。そして、「悲縁」「湯縁」「碁縁」「句縁」「読縁」「映縁」など、さまざまな形での有縁社会の再生に取り組むコンパッション企業を目指したいと思います。これらは、すべて、「人間尊重」としての礼の精神を世に広める「天下布礼」の実践です。冠婚葬祭互助会ほど大志を掲げ、かつ、それを果たせる業界はないと思います。『サンレーが発展すればするほど日本が良くなる』という気概をもって、頑張っていきましょう!」と述べてから、「どうぞ、みなさん、良いお年をお迎え下さい!」と締めくくりました。

末広がりの五本締め」で中締め 

 

この後、例年だと飲食を伴う直会があります。しかしながら、昨年同様に今年も直会は行いませんでした。最後は、中締めです。以前はわたしが自衛隊の出身である國行部長に「自衛隊方式でお願いしますよ!」と声をかけたので一本締めでしたが、今年は東専務(北九州本部長)による「末広がりの五本締め」で中締めとなりました。

1年間、お疲れ様でした! 

 

東専務の気合の入った挨拶と掛け声で、「末広がりの五本締め」は見事に決まりました。今年も無事に年を越すことができ、社員のみなさんと「良いお年をお迎え下さい」と挨拶できて、わたしは本当に幸せです。来年も「天下布礼」を推し進めていきたいです!


「財界九州」2023年新年号

 

2022年12月29日 一条真也