愛の反対は憎しみではなく、無関心です。世界で一番恐ろしい病気は孤独です。誰にも世話をされずに一人で寂しく死んでいくことなどあってはならない。(マザー・テレサ)
一条真也です。
言葉は、人生をも変えうる力を持っています。
今回の名言は、マザー・テレサ(1910年~1997年)の言葉です。現在のマケドニアのスコピエ出身で、神の愛の宣教者会の創立者です。カトリック教会の聖人として知られ、1979年にノーベル平和賞を受賞しています。
マザー・テレサは1946年、汽車に乗車中しているときに「すべてを捨て、最も貧しい人の間で働くように」という啓示を受けたといいます。その後、神の愛の宣教者会を設立します。飢えた人、裸の人、家のない人、体の不自由な人、病気の人、必要とされることのないすべての人、愛されていない人、誰からも世話されない人のために働くことを目的とするものです。マザー・テレサの活動は世界からも関心を持たれ、修道会の活動は修道女たちに受け継がれ、世界中の貧しい人々のために活動を今も続けています。
1997年、マザー・テレサは亡くなりました。インド政府によって国葬として荘厳に執り行われた葬儀には各宗教の代表者が参列し、宗教の枠を超えて尊敬されたことを象徴するものとなりました。彼女の活動は、宗教を超えたのです。この言葉は、世界中で人間同士のつながりが希薄になる現代において、本当に豊かな生と死がどのようなものかを教えてくれているように思います。なお、この言葉は『死を乗り越える名言ガイド』(現代書林)に掲載されています。
2020年11月7日 一条真也拝