浜野安宏さん

一条真也です。
ブログ「人生儀礼の世界」で紹介したように、20日の午後から國學院大學オープンカレッジ特別講座の第1回「豊かに生きる:人生儀礼の世界」を受講しました。なかなか示唆に富んだ内容でしたが、「出版寅さん」こと内海準二さん、某出版社の社長さんも参加されていました。


浜野さんがプロデュースしたAoビル



講義の後、わたしたちは小一時間、新しい出版企画である『決定版 終活入門』(仮題)について打ち合わせしました。それから、内海さんとわたしはタクシーで渋谷から表参道に向かいました。ライフスタイル・プロデューサーの浜野安宏さんにお会いするためです。浜野さんがわたしにお話があるというのです。途中、浜野さんがプロデュ―スされた紀ノ国屋インターナショナル(Aoビル)の偉容が目に入ってきました。


「TEAM HAMANO」が入るビル

「TEAM HAMANO」の前で



それから、わたしたちは中世のゴシック教会のレプリカみたいな結婚式場(ブログ「魔女狩りの教会」を参照のこと)の前を通過して、浜野さんのオフィスである「TEAM HAMANO」に到着しました。
浜野安宏さんは、日本を代表するプロデューサーのお1人です。
株式会社浜野商品研究所を設立し、フロムファースト東急ハンズ、神戸ポートアイランド、横浜みなとみらい21ポートサイド地区・・・・・数多くの空間をプロデュース。1981年、神戸ポートピア81とAXISのプロデュースにより毎日デザイン賞受賞。92年、自ら創業した会社を退社後、新たに浜野総合研究所と改名して新設。そして、世界のクリエーター組織である「チーム・ハマノ」を結成されました。渋谷のシンボルとなっている「QFRONT」も浜野さんのプロデュースです。また、今や世界的建築家となった安藤忠雄氏を最初に発見した方でもあります。


『人があつまる』をはじめ、『遊びジネス宣言』『リゾート感覚』『ネイチャー感覚』など著書も多く刊行されており、それらの本は内海さんが編集されています。わたしは、浜野さんとは東急エージェンシー時代に初めてお会いしました。もう四半世紀も前ですが、その後、内海さんとの縁で何度かお会いしています。この日はわたしが『ハートフルに遊ぶ』(東急エージェンシー)でデビューしてからジャスト26年目の日でしたので、内海さんと一緒に浜野さんにお会いできて感慨深いものがありました。


浜野安宏さんと



浜野さんがわたしに何のお話があるのかと思ったら、樹木葬についての意見を聞きたいとのことでした。具体的なプランもおありとのこと。ブログ「樹木葬」に書いたように、「樹木葬」は、いわゆる自然葬です。わが社も今秋から、「鎮魂の森」という樹木葬公園の造成を開始する予定です。浜野さんの具体的なプランは、わたしの予想を超えた素晴らしいものでした。これが本当に実現したら、日本における霊園のイメージは激変するでしょう。



わたしは、浜野さんに「ずっと理想土というものを求めてきましたが、まさにそのイメージです」と申し上げたら、浜野さんも頷かれておられました。
ブログ「白沙湾安楽園」で紹介したように、台湾では「安藤忠雄世紀霊園」の開業が予定されていますが、浜野さんとわたしが組んだらそれ以上にインパクトのある未来型霊園をプロデュ―スできるかもしれません。これは楽しみになってきました!


打ち合わせの後は、浜野さんが作られた「さかなかみ」という映画のお話を伺いました。浜野さんご自身が監督も主演も務められた、桃太郎の鬼退治みたいなロード・ムービーです。予告編も素晴らしいので、ぜひ上の動画を御覧になられて下さい。今年の秋から劇場公開されますが、もうすぐ東京で試写会が開かれるそうですので、予定を調整して鑑賞させていただきたいと思っています。こちらも楽しみです!


映画「さかなかみ」のポスター



樹木葬霊園といい、次世代映画「さかなかみ」といい、浜野さんの発想力と構想力と実行力には感銘を受けます。ライフスタイル・プロデュ―スの生きる「レジェンド」である浜野さんの壮大なスケールに脱帽です。ブログ『トム・クルーズ』で紹介したように、わたしの1歳年上であるトム・クルーズは、ポール・ニューマンダスティン・ホフマンらの先輩俳優から多くの「学び」を得ましたが、わたしも浜野さんから大いに学ばせていただきました。


浜野さんの事務所を出た後、内海さんが「誕生日祝いをしないと」ということで、表参道の小洒落た居酒屋で夕食を御馳走してくれました。わたしたちは、焼き鳥を齧りながら、この26年間に世に問うてきた数々の一条本の思い出と、これからの新しい出版企画について熱く語り合いました。そして、「次の本で、洛陽の紙価を高めよう!」と怪気炎を上げました。


DANの「さかなかみ」のポスターの前で



その後は、赤坂見附まで足を延ばして、「東京の止まり木」こと赤坂カラオケスナック「DAN」に寄りました。DANでも手厚い誕生日祝いをしていただきましたが、浜野さんから頂戴した「さかなかみ」のポスターを一等目立つ場所に貼らせてもらいました。今度、この店に浜野さんをお連れしたいと思います。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2014年4月7日 一条真也