スーパー・ビーバームーン

一条真也です。
11月5日夜、満月が地球に最も近づく「スーパームーン」として現れました。この時期の満月は「ビーバームーン」と呼ばれ、冬の入口を知らせる存在です。

ヤフーニュースより


新型iPhoneで撮影した満月(5日21時撮影)

 

今夜、年間最大のスーパームーンが夜空に現れました。スーパームーンとは、月が地球に最も近い軌道上の位置にあるタイミングで満月になる現象を指します。NASAでは「地球からの距離が平均より10%以上近い位置で起こる満月」をスーパームーンと定義しており、年に2〜4回程度出現します。その中でも2025年は、11月5日の満月が最も地球に近い年間最大のスーパームーンにあたるのです。



11月の満月は別名「ビーバームーン」とも呼ばれます。この呼び名は、北米先住民が冬の訪れを告げる自然のサイクルを暦として記録していた時代に由来します。この頃、ビーバーが寒さを前に巣を作り始め、毛皮を採る罠を仕掛ける季節でもあったことから、11月の満月をそう呼んだとされているそうです。ビーバームーンはその中で"冬支度の合図"を意味する存在です。2025年の満月は、スーパームーンとこのビーバームーンが重なる特別なタイミングとなります。

ムーンサルトレター第248信より

 

さて、「スーパームーン」や「ビーバームーン」について書くにあたって、わたしは「シンとトニーのムーンサルトレター」を思い出しました。ブログ「ラスト・ムーンサルトレター」に書いたように、わたしは宗教哲学者の鎌田東二先生と満月の往復書簡「シンとトニーのムーンサルトレター」を交換してきましたが、今年5月30日に鎌田先生が帰幽されたために10月7日の第248信をもって修了しました。毎月のムーンサルトレターの冒頭で、いつも北米先住民の月の呼び方について紹介していたことを思い出しました。

(画像)鎌田先生の遺影と「月への送魂

 

わたしは、20年8ヵ月にわたって満月のたびにムーンサルトレターを書いてきました。修了したので今夜はもう何も書かなくていいのですが、長年の習慣で、どうしても鎌田先生に対して何か言いたくなります。ブログ「月への送魂」で紹介したように、今年の9月7日、わたしは鎌田先生の御霊を「魂の理想郷」である月にご案内しました。今宵の満月を見上げれば、鎌田先生の優しい笑顔が見えるようです。

(画像)『満月交命 ムーンサルトレター』(現代書林)

 

先月16日に鎌田先生との最後の共著である満月交命 ムーンサルトレター(現代書林)が発売されました。日本を代表する宗教哲学者であり、わが魂の義兄である鎌田東二先生(Tony)と、わたし(Shin)がWEB文通の「ムーンサルトレター」を開始したのは、2005年10月18日のことでした。それから毎月、満月が夜空に上がるたびにレターを交換し、それらは満月交感上下巻、満月交遊上下巻として水曜社から、満月交心として現代書林から出版されました。そして、第181信から第244信が『満月交命』にまとめられたのです。今夜は同書のページをめくりながら、「月」に想いを馳せたいです。



2025年11月5日  一条真也