一条真也です。
29日の朝、史上最強といわれる台風10号が九州に上陸しました。鹿児島、宮崎、大分を暴風域に巻き込みながら北上していて、北九州も大荒れとなっています。
完成した『佐久間進のすべて』
そんな中、かねてより制作していたムック『佐久間進のすべて』(オリーブの木)が北九州に届きました。昨日、見本が完成したばかりです。同書を編集して下さった「出版寅さん」こと内海準二さんが東京の印刷所からすぐレターパックで送って下さいました。それをサンレー秘書室の織田祐子さんがネットで追跡、北九州中央郵便局に到着したことを確認。しかし、台風のため、郵便局が閉まる直前でした。そこを同じく秘書室の鳥丸耕一室長が超スピードで郵便局に駆けつけて、無事に受け取ってくれたのです。
完成した本を手に取って喜ぶ父
わたしは実家の前で鳥丸課長から本を受け取り、父に「本がついに届きましたよ!」と言って渡しました。それまで寝ていた父は本を受け取って、「おおっ!」と言いました。それから、ゆっくり1ページづつ繰っていって、「これは、いい」「よく出来ている」とつぶやき、大変喜んでくれました。その父の痛みをこらえながらの弱弱しい笑顔と、本の表紙にある太陽のような満面の笑顔がオーバーラップして、涙が出てきました。見ると、父もやたらと目をこすっていました。病身の父をずっと介護してくれている妻とサンレー秘書室の落合太郎課長も涙ぐんでいました。この2人には、ただただ感謝しています。
祝! 米寿を迎えました
サンレー役員・社員のみなさん、家族との写真
佐久間進からの言葉の贈り物
陽転志向ーー何事も陽にとらえる
「八美道」は微動だにせず!
さまざまな「八美道」を紹介
SuSuMuの読書館
書庫サロン「気楽亭」の内部を初公開!
約10万冊の蔵書を紹介!
お辞儀のことは禮宗に聞け!
これが佐久間禮宗のお辞儀だ!
佐久間進が出会った人たち
『佐久間進のすべて』は、サンレーグループ創業者であり、一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の初代会長および互助会政治連盟の初代会長を務め、実践礼道小笠原流の宗家(佐久間禮宗)でもある父・佐久間進の生涯と業績と哲学と交友関係をすべて詰め込んだ一冊です。表紙にもあるように、「祝! 米寿を迎えました」「佐久間進からの言葉の贈り物~保存版 名言集」「『八美道』は微動だにせず!」「SuSuMuの読書館」「お辞儀のことは禮宗に聞け!」「佐久間進が出会った人たち」など、じつにバラエティ豊かな構成となっています。
実録マンガ「すすめ!進くん」
「末っ子の男の子」「勉強はできた?」
「野球部を創ろう」「柔道をやるぞ」
「木更津の駅で」「古藤田師との出逢い」
「ぼくは九州へいきます」
しかし、なんといっても、本書の最大の目玉は「実録マンガ すすめ!進くん」でしょう。「バク転神道ソングライター」こと宗教哲学者の鎌田東二先生(京都大学名誉教授)のアドバイスで生まれた父の幼少期から青年期までを振り返ったコーナーです。「末っ子の男の子」「勉強はできた?」「野球部を創ろう」「柔道をやるぞ」「木更津の駅で」「古藤田師との出逢い」「ぼくは九州に行きます」などをテーマにした魅力的な作画のマンガです。
本書の裏表紙
裏表紙は、父と母の結婚写真となっています。1961年(昭和36年)5月20日に東京で両親は結婚しました。この裏表紙の写真を母に見せると、「まあ!」と言ってとても喜んでくれました。ちなみに、わたしたち夫婦は1989年5月20日に結婚しましたので、両親の結婚からちょうど28年後。結婚記念日は同じです。わたしはこれまで100冊を超える本を書いてきましたが、あまりにも本をたくさん書くので父を心配させたこともありました。でも、今回ばかりは出版活動を通じて親孝行ができたように思います。素晴らしいアドバイスを頂いた鎌田東二先生、立派な本を作って下さった内海準二さんをはじめ、すべての関係者の方々に心より感謝申し上げます。
父と鎌田東二先生
なお、このブログ記事を読まれた鎌田先生から、祝福のメールが届きました。そこには、「『佐久間進のすべて』、ご完成、まことにおめでとうございます。最高の親孝行ができましたね。ほんとうにおめでとうございます。わたしもうれしく、もらい泣きしました。ありがとうございました。これまでのご厚情、心より感謝申し上げます」と書かれ、以下の祝歌が添えられていました。ありがたさに涙こぼるる思いです。深く感謝申し上げます。
進みゆく礼(ゐや)びのみわざ八美道
神のみこころ伝え行く道
サンレー創立50周年の日に父と
2024年8月29日 一条真也拝