6月度総合朝礼 

一条真也です。
6月になりましたね。1日の午前8時45分から、わが社が誇る儀式の殿堂である小倉紫雲閣の大ホールにおいて、サンレー本社の総合朝礼を行いました。

6月度総合朝礼前のようす

最初は、もちろん一同礼!

社歌斉唱のようす

マスク姿で登壇しました

 

この日からクールビズです。一応、コロナ感染への警戒を緩めずに、全員マスク姿で社歌の斉唱は黙唱で行いました。社長訓示の時間となり、わたしがネイビーブルーの不織布マスク姿で登壇しました。まず、わたしは「6月になりました。クールビズで気分一新です。梅雨のジメジメした気候で健康を害さないように気をつけましょう」と言いました。それから、「先月29日、沖縄で『互助会の進む道』と題するパネルディスカッションが開催されました。ベルコの齋藤斎社長、117の山下裕史社長による非常に学びの多いディスカッションでしたが、最後に齋藤社長が『互助会の進む道は、ハートフル・ソサエティですよ!』と言われたのが印象的でした。ハートフル・ソサエティ=心ゆたかな社会を創造するコンセプトが『ウェルビーイング』と『コンパッション』です」と言いました。


マスクを外してWC本の刊行を告知

 

今月、ついに『ウェルビーイング?』と『コンパッション?』が2冊同時に刊行されます。前者のサブタイトルは「故人・企業・社会が求める『幸せ』とは」で、京都大学名誉教授の鎌田東二先生推薦。後者のサブタイトルは「老い・病・死・死別を支える『思いやり』」で、東京大学名誉教授の島薗進先生の推薦となっています。両先生の推薦文はそれぞれの帯に記載されます。まことに光栄なことです。さらには、両書の「日本経済新聞」の一面に書籍広告が掲載されることが決定しました。反響が今から楽しみですが、40年前から「ウェルビーイング」を追求し、「コンパッション」に行き着いたわが社の思想や活動が多くの方々のヒントになることを願っています。

わが社と「ウェルビーイング」について

 

いま、「ウェルビーイング」が時代のキーワードになっていますが、その定義は「健康とは、たんに病気や虚弱でないというだけでなく、身体的にも精神的にも社会的にも良好な状態」というものです。わが社の佐久間進会長はまだ誰も注目していない40年前に、わが社の経営理念として、また社会理念として「ウェルビーイング」を掲げていました。創立20周年のバッジにも、社内報にも「ウェルビーイング!」の文字が踊っています。本当に驚くべきことです。國學院大學で日本民俗学を学び、その後はYMCAホテル専門学校でサービスの実務を学んだ会長は、「心身医学の父」と呼ばれた九州大学名誉教授の池見酉次郎先生との出会いから、「ウェルビーイング」という人間の理想にめぐり合ったのです。


「ハートフル」も「ウェルビーイング」から


熱心に聴く人びと

 

わたしも当時はサンレー社長であった佐久間父から、「ウェルビーイング」の考え方を学んできました。また、その実現方法についても会長と語り合ってきました。結果、わたしの一連の著作のキーワードにもなった「ハートフル」が生まれ、わたしなりに経営および人生のコンセプトにしてきました。「ハートフル」のルーツは、まさに「ウェルビーイング」だったわけです。結果、わたしの一連の著作のキーワードにもなった「ハートフル」が生まれ、わたしなりに経営および人生のコンセプトにしてきました。「ハートフル」のルーツは、まさに「ウェルビーイング」だったわけです。いま、「ウェルビーイング」は、「SDGs」の次に来る人間の本質的な幸福を目指すコンセプトしてクローズアップされています。

「コンパッション」との出合い

 

そして、その次に注目されるであろうキーワードが「コンパッション」です。「コンパッション」という言葉を教えていただいたのは、公私にわたってご指導をいただいている東京大学名誉教授の島薗進先生です。わたしは「コンパッション」という言葉を知ったとき、「これだ!」と思わず叫んでしまうほどの衝撃を受けました。島薗先生は「コンパッション都市」という考えを示されました。老い、病、死、死別を支える「悲しみの共同体」のことで、まさに互助会の究極の目標だと思いました。直訳すれば「思いやり」ということになるでしょうが、「コンパッション」という言葉が内包している大きさは「思いやり」を超えるものでした。キリスト教の「隣人愛」、儒教の「仁」、仏教の「慈悲」など、人類がこれまで心の支えにしてきた思想にも通じます。

CSHWで行こう!


熱心に聴く人びと

 

わたしは当初、「コンパッション」を「ウェルビーイング」を超えるものと位置づけ、『ウェルビーイングからコンパッションへ』という本を書こうと思いました。ところが、「コンパッション」と「ウェルビーイング」は陰と陽というか、お互いが補完し合う関係であることに気がつきました。結果、わたしは二冊の双子本を書いたのです。前にもお話ししましたが、わたしは「CSHW」というものを提唱しています。Compassion(思いやり)→  Smile(笑顔)→  Happiness(幸せ)→  Well‐being(持続的幸福)のハートフル・サイクルです。このように「コンパッション(思いやり)」から始まって、「スマイル(笑顔)」、「ハピネス(幸せ)」、そして「ウェルビーイング(持続的幸福)」へ至る「CSHW」のハートフル・サイクルが、今後わが社がコンパッション経営によるコンパッション企業になるための具体的施策と考えています。


最後に道歌を披露しました

 

コンパッションは、わが社が提供するケアやサービスに必要不可欠なものです。真の思いやりをもったケアやサービスは、必ずお客様を笑顔にしていきます。そして、笑顔となったお客様は当然、幸せな気持ちになります。同時にお客様を笑顔にすることができた社員自身も幸せを享受することができるのです。幸せの場である婚礼のシーンではもちろんのこと、ご葬儀においても「大切なあの人をきちんとお見送りすることができた」と、笑顔になり、スタッフへ感謝の言葉をかけてくださるご遺族が多くいらっしゃいます。つまり、コンパッション・ケア、コンパッション・サービスはお客様にも提供者にも笑顔と幸せを広げていくことができるのです。人は「幸せ」を求め、そのためには「思いやり」が欠かせません。最後に、わたしは「あとは、実行あるのみです。がんばりましょう!」と述べ、以下の道歌を披露しました。

 

自らの幸せ求め 他人への
   思ひ忘れず 心ゆたかに 庸軒

 

「今月の目標」を唱和

最後は、もちろん一同礼!

 

その後は「今月の目標」を全員で唱和し、最後はもちろん「一同礼」で総合朝礼を終えました。この後は、恒例の北九州本部会議を行います。丸3年間、コロナ禍にもかかわらず、黒字の確保はもちろん、ベストを尽くして走ってきました。コロナ4年目となる今年は、1月から歴代最高記録ラッシュで、ロケットスタートに成功しました。今年も、全社員が全集中の呼吸で全員の力を合わせて、最後まで前向きに走り抜きたいです!

今年も、最後まで走り抜こう!

 

2023年6月1日 一条真也拝