一条真也です。
１７日の夜遅く、東京から北九州へ戻りました。
１８日の早朝から松柏園ホテルの神殿で恒例の月次祭が行われました。わが社は「礼の社」を目指していますので、何よりも儀式を重んじるのです。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ「５類」に移行しましたが、万全を期して全員マスクを着けてソーシャルディスタンスを十分に配慮しました。
月次祭のようす
まだまだ感染対策への配慮を！
玉串を奉奠しました
拍手を打ちました
皇産霊神社の瀬津神職によって神事が執り行われましたが、祭主であるサンレーグループの佐久間進会長が不在でしたので、代わりにわたしが玉串奉奠を行いました。一同、会社の発展と社員の健康・幸福、それに新型コロナウイルスの感染拡大が終息することを祈念しました。
東専務に合わせて拍手を打つ
この拝礼の美しさを見よ！
この日は、わたしに続いて東専務が玉串奉奠をしました。東専務と一緒に参加者たちも二礼二拍手一礼しました。その拝礼は素晴らしく美しいものでした。わが社が「礼の社」であることを実感しました。儀式での拝礼のように「かたち」を合わせると「こころ」が１つになります！
「天道塾」の開催前のようす
最初は、もちろん一同礼！
マスク姿で登壇しました
マスクを外しました
神事の後は、恒例の「天道塾」です。この日も佐久間会長が欠席でしたので、最初にわたしが登壇して開塾の挨拶をしました。そのまま、わたしが講話もしました。冒頭、わたしは「明日から広島サミットですが、いま日本ではジャニーズ事務所の話題で持ち切りです。そう、前社長であるジャニー喜多川氏による性加害問題です。イギリスのＢＢＣが特番を組んでから国際社会で大きな問題となり、日本政府も無視できなくなったのでしょう。広島サミット前にジャニーズ事務所の現社長に謝罪をさせましたね。わたしはジャニー氏の性加害は事実であり、許されざる一大性犯罪であったと思っています」と述べました。
ジャニー喜多川氏について語りました
それから、最新刊の『供養には意味がある』（産経新聞出版）を手にして、「この本、おかげさまで大変好評で増刷を重ねています。昨日も、全互協の渡邊会長が大量に購入して下さいました。誠にありがたいことですが、じつはこの本の中には『ジャニー喜多川氏のグランド・フィナーレ』という一文があります。ジャニー氏のお別れ会には所属のタレントたちが集結し、素晴らしい旅立ちのセレモニーであったという内容です。わたしは、処女作の『ハートフルに遊ぶ』（東急エージェンシー）にも「がんばれ、ジャニーズ事務所！」という一文を書きました。４０年以上にわたってジャニーズ事務所を応援してきたわけですが、ジャニー氏のことは「男の子が好きで仕方がない可愛いおじさん」ぐらいに思っていました。それが、まさか少年たちに卑劣な性加害を行っていたとは！ 彼の行為はＬＧＢＴＱの流れに水を差すものであり、少年たちの魂を殺したことでもあり、絶対に許せません！」と言いました。
６０歳で亡くなった人々について
本人が死んだから罪が消えるというのは甘い。中国では、悪人の墓を堀り起こして骨を砕く習慣もあるとか。プロレスラーの長州力は、かつてＵＷＦインターナショナルの幹部たちに「おまえらの墓にクソぶっかけてやる！」と言いました。エキサイトしたわたしの様子に動揺している人がいたので、話題を変えて「おかげさまで、１０日に還暦を迎えました。６０歳といえば、ジンギスカン、コロンブス、ドストエフスキー、ゲイリー・クーパー、日蓮、森鴎外、小津安二郎、手塚治虫、前田利家といった人々が亡くなった年齢です」と言いました。
同い年の有名人について
先日、ノッポさんが亡くなりましたが、彼とは誕生日が同じでした。王貞治さんも同じ誕生日です。『鬼滅の刃』の炎柱である煉獄杏寿郎も同じです。また、わたしと同い年の有名人はたくさんいます。同じ生年でまず頭に浮かぶのは、俳優の唐沢寿明さん、加藤雅也さん、お笑いコンビ「ダウンタウン」の浜田雅功さん、松本人志さん、作家の京極夏彦さん、重松清さん、イラストレーター・作家・俳優としてマルチに活躍するリリー・フランキー さん、アナウンサーの宮根誠司さん、プロ野球「福岡ソフトバンクホークス」の元監督の工藤公康 さん、それからジョニー・デップ、ブラッド・ピットといった海外の大物俳優も同じ年の生まれです。みんな、わたしのタメです！
還暦は「第二の誕生」である！
熱心に聴く人びと
還暦は「第二の誕生」とされ、生まれ直すといって赤子のように赤色の衣服や頭巾などを贈って祝います。還暦に贈る赤色は、赤子に贈る赤い品々になぞらえています。赤色は、朱色や紅色なども含めて祝意を表すもので、縁起物や祝事の膳椀、酒樽などに使用されました。それとともに、魔除けの意味でも赤色は重視されました。今年の正月に開催された小倉ロータリークラブの還暦祝いで、わたしは赤のパンツを頭に被りました。最近は、なるべく赤いものを身につけています。今日着けている赤いネクタイは、わが社の上級グリーフケア士から贈られたものです。
誕生日の山形での出来事について
５月１０日当日は、全互連の移動理事会で山形県山形市の結婚式場「パレスグランデール」を訪れました。１８時３０分から開催された懇親会では、山形舞子によるおもてなしの舞いが披露されました。「すみれ」さんという美女が優雅に舞い、会場にいる一同が魅了されました。現在、山形舞子は「すみれ」さん１人で、最近になって見習いの女の子が４人できたそうです。この「すみれ」さんが、なんと今日が誕生日、しかもわたしと同じ兎年ということで驚きました。「すみれ」さんも驚かれていました。やはり、この世は有縁社会ですね！
サプライズの還暦祝いに大感激！
懇親会でデザートが出てもう終わりと思った瞬間、会場が暗転して、突然、「Ｈａｐｐｙ Ｂｉｒｔｈｄａｙ」の曲が大音量で鳴り響きました。わたしの誕生日祝いのサプライズでした。わたしは、着ていたスーツの上着を脱いで、赤いタキシードを着せられました。冠婚葬祭互助会ジョインさんの創立６０周年祝い＆武田社長の還暦祝いで使われたタキシードだそうです。赤のタキシードを着せられたわたしは、大きなバースデーケーキを渡されました。見ると、わたしの顔写真がプリントされたホワイトチョコのプレート付のケーキではありませんか！
わたしは、「昨夜は銀座強盗があった宝石店の隣のカラオケ店で深夜まで歌いまくりました。光ＧＥＮＪＩの『ガラスの十代』も歌いました。わたしは、『ハガネの六十代』を目指したいと思います！」と言ったら、自分でも戸惑うくらい馬鹿受けしました。二次会では、実際にカラオケで「ガラスの十代」を熱唱しました。この日は、全国各地から集った冠婚葬祭のプロ中のプロのみなさんによって、最高の還暦祝いをプレゼントしていただきました。
横浜でのグリーフケア式典について
山形からは、東京経由で横浜に移動しました。１２日、冠婚葬祭互助会メモワールさんの結婚式場「ソシア２１」でのグリーフケア式典が行われました。冒頭、グリーフケアＰＴの座長として、わたしは、「みなさん、本日はおめでとうございます。２０２０年１１月４日、小倉で「グリーフケア資格研修発会式」が行われました。そのとき、全国の互助会から選び抜かれた１０名のファシリテーターのみなさんに対して、わたしは「選ばれし者の恍惚と不安、二つ我にありという言葉を紹介しました。フランスの詩人ポール・ヴェルレーヌの言葉ですが、太宰治が「葉」という小説で使い、前田日明も新生ＵＷＦの旗揚げの挨拶で使いました。あの日、第１期ファシリテーターのみなさんも、同じ思いだったと思います。そして、本日、第２期ファシリテーターの方々が晴れて修了式を迎え、第３期の方々が開講式を迎えます。みなさんは、グリーフケアの時代を拓くパイオニアです。どうか、自身の大いなるミッションを果たされて下さい」と挨拶しました。
グリーフケアは平和への祈り
熱心に聴くひとびと
続けて、わたしは「いま一番、グリーフケアを学んでほしいのは世界で戦争を起こしている政治家たちです。彼らが起こした戦争で、いかに多くの悲嘆が生まれているのかを知ってほしいです。グリーフケアは人間愛の発露であり、幸福へのサポートであり、平和への祈りです。グリーフケアという考え方が広まれば、この世から戦争がなくなるかもしれません。どうか、みなさんのこれからの人生が愛に満ちた素晴らしいものであることを祈念しています。本日は、誠におめでとうございます！」と述べました。グリーフケア資格認定制度が昨年からついに始動し、日本初いや世界初の上級グリーフケア士が誕生。今日は、新たに１０人の上級グリーフケア士が生まれたのです。大きなミッションを与えられた方々に心からの拍手をお送りしました。
家族のサプライズについて
その後、わたしはソシア２１からＪＲ新横浜駅に移動し、１４時４８分発のぞみ４１号でＪＲ小倉駅に向かいました。小倉駅には１９時１３分に到着しました。ヘトヘトになって帰宅すると、なんだかいつもと様子が違います。なんと、門扉から玄関までのスロープに火の灯ったキャンドルが隙間なく並んでいました。玄関からカメラを持った妻が出て来て「還暦おめでとう！」と言ったので、これは還暦祝いのサプライズなのだなと気づきました。家に入ったら、妻が「応接間を見てみて」というので、応接間に入ったら、またビックリ！ そこは大量の花束とプレゼントなどが所狭しと置かれていました。何よりも驚いたのは、「６０」の形をした大きなバルーンと、数え切れないほどの大小のバルーンでした。「ここは還暦祝いの館か！」と思いました。バルーンの数は１００以上で、すべてを妻と長女がエアーハンドポンプで空気を入れたそうです。
夫婦仲良く！ 家族仲良く！
その後、書斎に入ったら、またまたビックリ！ なんと、デスクの上のパソコンの前にも「６０」のバルーンと大小のバルーンが飾られていました。その他、書斎中がバルーンだらけで、「書斎の主のツタンカーメンもビックリ！」といった感じです。ここまで準備するのは大変だったでしょう。なんでも、玄関前のスロープのキャンドルは長女の結婚披露宴で使ったものを再利用したとか。トイレや風呂にも「６０」のバルーンが置かれていました。本当に嬉しかったです！
みんな熱心に聴いていました
誕生日当日の５月１０日は全互連のみなさんがお祝いして下さいました。わたしは「冠婚葬祭のプロ中のプロたちが祝ってくれました」と書きましたが、わが家族もサプライズの達人でした。また、家族からのプレゼントには心のこもった手書きのカードが添えられていました。そこには、コンパッション→スマイル→ハピネス→ウェルビーイングの「ＣＳＨＷサイクル」がありました。家族以外も、多くのみなさん数え切れないぐらいの多くの贈り物を頂きました。社員のみなさんからはお祝いのＬＩＮＥもたくさん送っていただきました。心より感謝いたします。
長寿祝いもグリーフケアだ！
最後に、赤いネクタイを示して、「このネクタイは上級グリーフケア士が贈ってくれたものですが、じつは、還暦祝いをはじめとした長寿祝いにはグリーフケアの要素があるのです。誰でも老いていくことは不安です。若い頃のように体力がなくなり、身体が自由に動かくなくなり、記憶力なども衰えてくれば、悲しみを感じます。ましてや、『老い』の先には『死』が待っている。まさに『グリーフ』です。でも、長寿祝いで、周囲の人々が『あなたが年齢を重ねていることは素晴らしいことなのですよ』と肯定してくれて祝ってくれる。これほど、高齢者にとって勇気づけられることはありません。というわけで、長寿祝いはグリーフケアでもあるのです」と言ってから降壇しました。
グリーフケアへの想いを語る市原部長
グリーフケアへの想いを語る大谷総支配人
グリーフケアへの想いを語る島袋支配人
最後に、わたしが総括しました
その後、北九州の市原部長、北陸の大谷総支配人、沖縄の島袋支配人の３人の上級グリーフケア士が、グリーフケアに対する熱い想いを語りました。それぞれ、しっかりとした考えを持っており、少しでも悲嘆を抱えた方に寄り添いたいという想いに感銘を受けました。かつて、新日本プロレスには武藤・蝶野・橋本という「闘魂三銃士」が活躍しましたが、わたしは市原・大谷・島袋を「グリーフケア三銃士」と呼びたいです。わが社の三銃士たちは、必ずや「グリーフケアの時代」を拓いてくれると信じています。
ウェルビーングとコンパッションを「ケア」が繋ぐ！
最後は、もちろん一同礼！
「グリーフケア三銃士」の後で登壇したわたしは、「大谷総支配人が『喜びも悲しみも共にする』ことを語っていましたが、まさにウェルビーイングとコンパッションの両輪があって心ゆたかな社会が実現するということです。そして、この両輪を繋ぐものこそがケアです。次回作『ウェルビーイング？』と『コンパッション？』はついに来月刊行されますが、前者は京都大学名誉教授の鎌田東二先生、後者は東京大学名誉教授の島薗進先生の推薦文を頂戴し、それぞれの帯に記載されます。まことに光栄なことです。さらには、日経新聞の１面に書籍広告が掲載されることが決定しました。反響が今から楽しみですが、４０年前から『ウェルビーイング』を追求し、『コンパッション』に行き着いたわが社の思想や活動が多くの方々のヒントになることを願っています」と言って降壇しました。
松柏園の女子社員のみなさんに呼び止められる
みなさんから祝福の言葉を頂きました
天道塾を終えて、わたしはサンレー本社に向かうために、松柏園ホテルの出口に向かいました。すると、松柏園の女子社員のみなさんが整列していました。わたしが「何だろう？」と思っていたら、一斉に「社長、お誕生日おめでとうございます！」「還暦おめでとうございます！」「いつまでもお元気で頑張って下さいね！」と声をかけられました。このサプライズに、わたしが感激したのは言うまでもありません。彼女たちも「お祝いのプロ」でした。じつは昨日、全互協の会議室で全互協前会長で全互連会長である１１７の山下社長から「業界からも会社からも家族からもお祝いしていただいて、素晴らしい人生ですね！ これも佐久間社長の人徳ですよ！」との過分なお言葉を頂戴したことを思い出しました。みなさん、本当にありがとうございました。いまの気分はハートフル！
２０２３年５月１８日 一条真也拝
