バレンタインデー

一条真也
2月14日になりました。
今年も、ハッピー・バレンタイン!

妻と長女の手作りチョコ&ケーキ

 

朝起きると、書斎の机の上には妻と長女が作ったチョコ&ケーキが置かれていました。毎年のことながら、ありがたい。昨年の6月に結婚した長女は、祖父(わたしの父)や配偶者にも手作りケーキを配ったようです。

いただいたチョコレートの一部

 

今年は60歳になって還暦を迎えることから、「さすがにもう、爺さんはチョコは貰えないだろう」と思っていたのですが、夜のお店の方々からは減ったものの(コロナ禍でお店が続々と閉店したため)、会社のみなさんや愛読者の方々からたくさんのチョコを頂戴しました。サンレー本社の女子社員のみなさんからは「日頃の感謝を込めて」とか、読者の方からは「執筆の合間にチョコっと召し上がってください」などと直筆で書かれたカードが添えられていました。本当に、ありがたいことです!

ありがとうございます!

 

クリスマスと同じように、戦後の日本の中で定着した欧米由来の年中行事の1つがバレンタインデーです。バレンタインというのは3世紀に実在した司祭の名前で、彼が殺された日が2月14日でした。なぜ求愛の儀式になったかというと、戦争に出兵する兵士たちの結婚を禁止した当時の皇帝の命令に背いて、結婚を許可したことで司祭が殺されたからです。もともとは求愛の儀式で欧米で定着したものでしたが、日本では女性から告白する、その際にチョコレートをプレゼントすることになっています。

 

決定版 年中行事入門

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  • 作者:一条 真也
  • 発売日: 2018/06/20
  • メディア: 新書
 

 

このようにバレンタインデーが日本独自の儀式に変容したのは、拙著『決定版 年中行事入門』(PHP研究所)にも書きましたが、チョコレートメーカーと百貨店のセールスプロモーションがきっかけになったのは有名な話です。その最初の仕掛け人としては、モロゾフ、メリーチョコレートカムパニー、森永製菓、伊勢丹ソニープラザなど諸説あるようです。今は求愛儀式というより、自分や友人に「ごほうび」を与える、そんな儀式に変わりつつあります。いつまで、この儀式は続くのでしょうか?

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2023年2月14日 一条真也