一条真也です。
７日（金）の夜、北九州市八幡西区折尾のサンレーグランドホールで、「隣人祭り・秋の観月会」が行われました。一昨年はコロナ禍で中止で、昨年は２年ぶりに開催しました。今年も、無事に開催できて良かったです！
サンレーグランドホールの前で
今年も開催できました！
「無縁社会」という言葉が時代のキーワードになって久しいですね。わたしたちは無縁社会にどう向き合えばよいのか。さらに言うなら、どうすれば無縁社会を乗り越えられるのか。わたしは、その最大の方策の１つが「隣人祭り」であると思います。それは、地域の隣人たちが食べ物や飲み物を持ち寄って集い、食事をしながら語り合うことです。都会に暮らす隣人たちが年に数回、顔を合わせます。
一条本販売コーナーで
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おかげさまでよく売れました！
松柏園グルメ・コーナー
隣人祭りのキーワードは「助け合い」や「相互扶助」でしょう。ならば、多くの人は日本の互助会を思い浮かべるのではないでしょうか。互助会は、正しくは冠婚葬祭互助会といいます。「互助」とは「相互扶助」を略したものです。わたしはフランスを中心にヨーロッパで起こった隣人祭りと日本の互助会の精神は非常に似ていると思っています。そして、わがサンレーはまさに互助会です。
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今年のキャンドル・アート
「無縁社会」が叫ばれ、生涯非婚に孤独死や無縁死などが問題となる中、冠婚葬祭互助会の持つ社会的使命はますます大きくなると思っています。いまや全国で２０００万人を超える互助会員のほとんどは高齢者であり、やはり孤独死をなくすことが互助会の大きなテーマとなっているのです。早速、互助会のわが社では、２００８年１０月１５日にサンレーグランドホテルにおいて開催された隣人祭りのサポートをさせていただきました。サンレーグランドホテルの恒例行事である「秋の観月会」とタイアップして行われたのですが、これが九州では最初の隣人祭りとなりました。日本の政令指定都市の中では最も高齢化が進行し、孤独死も増えていた北九州市での隣人祭り開催とあって、マスコミの取材も多く受け、大きな話題となりました。
「隣人祭り」のようす
その後も、わが社はＮＰＯ法人ハートウエル２１と連動し、隣人祭り日本支部公認のオーソドックスな「隣人祭り」の他、わが社オリジナルの「隣人むすび祭り」のお手伝いを各地で行ってきました。その後、年々回数を増やし、コロナ前は年間で７００回以上も開催してきました。「隣人祭り」と「隣人むすび祭り」などを合わせれば、わが社は日本で地域の隣人が集う「隣人交流イベント」あるいは「地縁再生イベント」の開催を最もサポートしている組織だと思います。いや、世界でも５本の指に入るのではないでしょうか？
今夜の月見御膳
今夜の月見の椀
本家のフランスをはじめ、欧米諸国の隣人祭りは地域住民がパンやワインなどを持ち寄る食事会ですが、そのままでは日本に定着させるのは難しいと考え、わが社がサポートする「隣人交流イベント」では、季節の年中行事などを取り入れています。たとえば、花見を取り入れた「隣人さくら祭り」、雛祭りを取り入れた「隣人ひな祭り」、節分を取り入れた「隣人節分祭り」、七夕を取り入れた「隣人たなばた祭り」、秋の月見を取り入れた「隣人祭り 秋の観月会」、クリスマスを取り入れた「隣人クリスマス祭り」といった具合です。おかげさまで好評のようすです。
観月会の上空に月が・・・
今夜の月が出ました
１７時半から開始された「隣人祭り・秋の観月会」は１８時頃に月も出て、いい感じになりました。日本には「月見」の文化があります。日本人は月が好きです。日本文化を考えるうえでのキーワードは「自然」ですが、松尾芭蕉は、自然を「造化（ぞうか）」と呼びました。「造」はつくりだすこと、「化」は形を変えることです。英語の「ネイチュア」と見事に一致していますね。すなわち、ネイチュアとは、物ではなく運動なのです。そして日本の自然において、「雪月花（せつげつか）」がそのシンボルとなります。つまり、雪は季節の移り変わり、時間の流れを表わし、月は宇宙、空間の広がりを表わします。花は時空にしたがって表われる、さまざまな現象そのもののシンボルといえるでしょう。
雨の会場を背に
ロビーでのバイオリン演奏♪
ロビーでのバイオリンで大盛り上がり！
しかし、その後、思わぬ大雨が降りました。会場の皆様は急遽ロビーに避難し、そこで月見御膳を召し上がられました。そして、食事の間中、即興でバイオリン演奏が行われ、みなさん大喜びで、大いに盛り上がりました。今夜は気温が１８度と低くなっていたので、寒い屋外よりも屋内のロビーの方が良かったかもしれません。
２階バンケットでのフラダンスショー
２階バンケットでの日本舞踊
日本舞踊に拍手喝采！
その後、雨の中庭で「月への送魂」が行われた後、お客様は２階のバンケットに移動され、フラダンンスショーが行われました。総合芸術であると同時に宗教的な行為でもあるハワイの伝統的な歌舞音曲「フラ」の魅力を堪能しました。その後、日本舞踊「玉兎」が披露されました。演者は、花柳龍知郎さんと観月麗宝のお二人でしたが、素晴らしい舞に会場からは大歓声が起こりました。あいくにの雨で月見はできませんでしたが、みなさん、幻想的な「玉兎」に大いに酔った様子でした。
２０２２年１０月７日 一条真也拝
