太陽と月 2022

一条真也です。
大分県の別府に来ています。
今朝は、「アマネリゾート  ガハマ」の客室のバルコニーから日の出を撮影したかったのですが、厚い雲に阻まれて朝日を拝むことはできませんでした。まことに残念です。


今年は日の出を撮影できず!


朝焼けを背に露店風呂に入るも残念無念!

 

ブログ「太陽と月」に書いたように、2年前の10月にこのホテルに投宿したときは、撮影に成功しました。ブログ「太陽の道」に書いた昨年10月は星野リゾートに投宿しましたが、このときも成功しました。もしかしたら、9月よりも10月の方が成功率が高いのかもしれません。

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2年前に撮影した別府湾の日の出


今朝の別府湾のようす

 

今朝の別府湾も日の出の時刻に雲の下方がオレンジ色に染まり、それなりに美しい光景ではありましたが、「お天道さま」つまり太陽そのものが拝めないと、やはり失望感があります。オレンジ色の空を背景に海には一艘の小舟が浮かんでいたのですが、「あの小舟の船頭は自分だ!」と思いました。太陽を追うというのは、大志を求めることのメタファーだと思います。高いアンビションを掲げながらも、つねに悩み、もがき続けている自分の姿に重なり、しばしこれまでの半生を振り返りました。


あの小舟の船頭は自分だ!

 

それにしても、朝日が見たかったです!
わたしは、太陽をサムシング・グレートそのものであり、言い換えれば「神」と思っています。また、同じく月もサムシング・グレートそのものであり、言い換えれば「仏」と思っています。わたしにとって、太陽と月ほど心惹かれ、かつ畏敬する対象はありません。わが社の「サンレー」という社名には、「太陽の光」という意味があります。太陽は、あらゆる生きとし生けるものに生存のためのエネルギーを与えています。


昨夜の別府湾に上った月

 

ブログ「月夜の露天風呂」で紹介したように、満月の二夜前である昨夜は見事な月が別府湾に上りました。わたしは、太陽と同じく、月にもこよなく心惹かれています。
わが社では、「月の広場」とか「月あかりの会」とか「ムーンギャラリー」といった名称を使っています。さらには、「月への送魂」や「月面聖塔」や「ムーン・ハートピア・プロジェクト」などもあります。



古代人たちは「魂のエコロジー」とともに生き、死後への幸福なロマンを持っていました。その象徴が月です。彼らは、月を死後の魂のおもむくところと考えました。月は、魂の再生の中継点と考えられてきたのです。多くの民族の神話と儀礼のなかで、月は死、もしくは魂の再生と関わっています。規則的に満ち欠けを繰り返す月が、死と再生のシンボルとされたことはきわめて自然だと言えます。



その神と仏が一致する神霊界の一大事件のような現象があります。太陽と月が一致する「皆既日食」や「金環日食」のことです。わたしは、太陽とは神であり、月とは仏ではないかと思います。わたしは、かつて、以下のような歌を詠んだことがあります。

 

ただ直き心のみにて   
見上げれば 
神は太陽  月は仏よ(庸軒)

 

この世界における最大の謎とは何でしょうか? わたしは、地球から眺めた月と太陽が同じ大きさに見えることだと思っています。人類は長いあいだ、このふたつの天体は同じ大きさだとずっと信じ続けてきました。しかし、月が太陽と同じ大きさに見えるのは、月がちょうどそのような位置にあるからです。月の直径は、3467キロメートル。太陽の直径は、138万3260キロメートル。つまり、月は太陽の400分の1の大きさです。次に距離を見てみると、地球から月までの距離は38万4000キロメートル。また、地球から太陽までの距離は1億5000万キロメートル。この距離も不思議なことに、400分の1なのです。こうした位置関係にあるので、太陽と月は同じ大きさに見えるわけです。なんという偶然の一致!



日食とは、太陽と月が重なるために起こることは言うまでもありません。月の視直径が太陽より大きく、太陽の全体が隠される場合を「皆既日食(total eclipse) 」といいます、逆の場合は月の外側に太陽がはみ出して細い光輪状に見え、これを「金環日食」または「金環食(annular eclipse)」といいます。いずれにせよ、 この「あまりにもよくできすぎている偶然の一致」を説明する天文学的理由はどこにもありません。まさに、太陽と月は「サムシング・グレート」そのものなのですね。これからも、わが社は神仏に仕える企業として、つねに太陽と月を視野に入れながら、「人間尊重」のミッションに努めていきたいと思います。そう、太陽と月は万人に対して平等に光を降り注がせます。わが社は、そのような企業を目指したいと思っています。最後に一言。

陽はまた昇る!

 

2022年9月10日 一条真也