サンレー杯「囲碁祭り」

一条真也です。
小倉では、3年ぶりに祇園太鼓の音が鳴り響いています。17日の日曜日、JR小倉駅前にある西日本総合展示場で、「サンレー杯 北九州囲碁祭り団体戦」が盛大に開催。例年は11月なのですが、今年は真夏の7月開催。社長のわたしも、来賓として参加いたしました。

サンレー杯 北九州囲碁祭り団体戦」のポスター

大会パンフレットの表紙(左)と裏表紙(右)

大会パンフレットを開くと・・・

会場の西日本総合展示場の前で

大会会場の入口で

検温・消毒をしました


サンレー取締役の朝妻貞雄さんと

 

サンレー杯 北九州囲碁祭り団体戦」は、わが社が長年企画を温めていたビッグイベントです。念願かなって、ついに一昨年初めて開催されました。1チーム5名の団体戦、4回戦、ハンディ戦、各自持時間40分で行われます。参加人員は42チーム、210名(20級以上の方で19路盤で碁が打てる方)によって勝敗が競われます。昨年が28チーム、140名でしたので、大変な躍進です。しかも、参加希望チームが多過ぎて4チーム20名の方々が涙を飲んだそうです。これまで北九州の囲碁イベントはゼンリンやTOTOといった企業が冠イベントを開催してきた歴史がありますが、紆余曲折を経て、わが サンレー囲碁大会の顔になることができ、感無量です。この日は、わが社の元取締役で、囲碁の達人として知られる朝妻貞雄さんも参加しておられました。

控室で、山田九段&武宮六段と

プロ棋士囲碁談義をしました

 

会場の控室で、わたしは大会実行委員会の田畑弘道委員長と初めてお会いしました。田端委員長は、わたしの小倉高校の先輩(福岡県の服部知事と同期)だそうで、TOTOのご出身です。また、2名のプロ棋士山田規三生九段、武宮陽光六段)と囲碁談義に花が咲きました。わたしは、もともと囲碁は高齢者に向いたグランドカルチャー(老福文化)であると思っているのですが、そのことをお話しすると、SUNRAYを意味する陽光という名前の武宮六段は「まさに、そうだと思います。将棋に比べて、囲碁は負けたときの敗北感が少ないと言われています。その点、将棋の方が勝負論が強いのかもしれません」と言われました。なるほど、将棋は勝敗が一目瞭然ですが、囲碁は(黒白の石を打ちながら)白黒をはっきりとつけません。ストレスの少ない、優しい競技なのです。素敵ですね!


囲碁祭り」の会場のようす

さあ、これから開会式です!

来賓として紹介されました

実行委員会の田端委員長が開会宣言

 

会場に入ると、やはり200名以上の棋士が集結して壮観です。「熱気ムンムン」という言葉がふさわしいです。10時からの開会式では、フェイスシールドを付けて来賓として紹介されました。その後、大会実行委員会の田畑委員長の「主催者挨拶」に続いて、わたしが「来賓挨拶」を行いました。

登壇と同時にマスクを外しました

 

わたしは、登壇と同時にマスクを外し、「みなさん、おはようございます! 本日は、『サンレー杯 囲碁祭り団体戦』にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。昨年に引き続き、無事開催することができ、これもひとえに、皆様のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。囲碁は、何もないとこから石を打っていくゲームである、宇宙創造を模しているとされています。いわば、宇宙の遊びです。スケールが大きく、心ゆたかな文化です。医学的にも右脳を刺激し判断力を高め、ストレス解消や、ボケ防止などの効果があると注目されています」と述べました。

囲碁について語りました

 

また、わたしは「囲碁は、仏教の伝来と共に日本に伝わり、長きにわたり親しまれている日本の伝統文化であるとともに、長年の経験を積むことによる『老成』や『老熟』が何より物をいう文化とも言われています。私は、こういった文化を総称して『グランドカルチャー』とよび、八幡西区のサンレーグランドホールという施設を高齢者複合施設として位置づけカルチャー教室などを通して実践しています」と言いました。

人生100年時代を迎えて

 

さらに、わたしは「今、日本は人生100年時代を迎えています。重厚なグランドカルチャーの世界に触れて、これからの長い人生を豊かに過ごしていただくことが、老いるに幸福と書いて、『老福』という、充実した人生を過ごす一つの手段になると思っています。ちなみに、本日参加の最年長の方は94歳だそうです。本当に、素晴らしいことでございます。また、本大会にご参加いただいた若き皆様方におかれましても、老福、充実した人生を送られている年長者の方々から、ぜひ貴重な経験を吸収していただきたいと思います」と述べました。

「碁縁」という御縁が生まれますように!

そして、最後に「競技としては勝敗も大事ですが、老若男女の皆様方に、本日の大会を通じて囲碁仲間やご友人を作っていただき、人生をこれまで以上に豊かにしていただけましたら何よりでございます。そう、『碁縁』という御縁が生まれれば良いですね。参加者の皆様が普段の実力を大いに発揮し、健闘されることを祈念致しまして、開催のご挨拶とさせていただきます!」と挨拶しました。終わると、盛大な拍手が起こって感激しました。


挨拶する山田九段

武宮六段による「ルール説明」

うーむ、俺も囲碁やろうかな?


ルール説明を聴く朝妻さん

 

わたしが降壇すると、山田九段が登壇されました。溝上九段は、「まずは、大会の開催に大変なご尽力をいただきました株式会社サンレー様に感謝申し上げます」と言われました。続いて登壇された武宮六段からも「コロナ禍で開催の危機が叫ばれていた昨年から、株式会社サンレー様はしっかり支えて下さいました。心より感謝しております!」と言われました。わたしの胸は感激でいっぱいになりました。その後、武宮六段から「ルール説明」がありました。わたしは「囲碁って面白そうだな。俺も囲碁やろうかな?」と思いました。


対局がスタート!熱戦が繰り広げられました!

プロ棋士も参加しました

少年棋士も奮闘!

少女棋士も参戦!

 

10時20分から競技が開始されました。広い会場内の各所で熱戦が繰り広げられました。プロ棋士の方々も参戦されましたが、その対局には人だかりが出来ていました。チビッ子たちも多かったですが、わたしはブログ「ファヒム パリが見た夢」で紹介した実在のチェスの天才少年を描いたフランス映画を思い出しました。

「お楽しみ抽選会」のようす

おめでとうございます!

山田九段による「総評」

武宮六段による「総評」

 

すべての対戦が終了後、「お楽しみ抽選会」が行われました。わが社の林マネージャーがプレゼンテーターとなって抽選し、番号を発表するたびに大歓声が上がりました。豪華景品を渡すときは、みなさん嬉しそうでした。「お楽しみ抽選会」なら、わが社のお家芸であります! 閉会式は16時50分からでした。最初にプロ棋士からの「総評」と「成績発表」があり、それから「表彰式」が行われました。わが社の山下格取締役が上位5チーム(各5名)を表彰し、表彰状と記念品が贈呈されました。

ブービー・メーカー賞

子ども棋士には参加賞が・・・

優勝チームの表彰

優勝したチーム「一碁一笑」

 

このように、この日の「サンレー杯 北九州囲碁祭り団体戦」は、大盛況のうちに幕を閉じました。わが社は、今後とも囲碁という素晴らしい日本の伝統文化を少しでも広められるように、また、みなさまが心豊かな生活を送ることができるよう微力ながらお手伝いを続けて参りたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。来年お会いできることを楽しみにしています。ご参加の皆様、プロ棋士の先生方をはじめ、関係各位の皆様に心より御礼を申し上げます。ありがとうございました!


毎日新聞」2022年7月18日朝刊

 

2022年7月17日 一条真也