北陸本部総合朝礼

一条真也です。
5日、金沢に入りました。6日、サンレー北陸の総合朝礼および北陸本部会議に参加してから、北陸新幹線で東京に入ります。東京は元台風4号の影響で雨とのことで、コロナの新規感染者も倍増して5000人超えというから、ちょっと心配です。「第7波」の声も出ているとか。

今朝の朝食メニュー(なんか変だぞ?)


金沢カレー(ミニ)の完成!

 

この日の朝、ホテルの朝食バイキングでいつものように金沢カレー(ミニ)を食べようとしたら、何か違和感をおぼえました。チョイスしたメニューを良く見ると、カレーのルーが乗っていないではありませんか! ウスターソースがかけてあるだけで、これではソースカツ丼(ミニ)です! 慌てて、カレーのルーを少しかけて金沢カレー(ミニ)を完成させました。それを、いつものように「負けてもカツ!」とつぶやきながら食べました。


「永遠からの贈り物」が流れる中を入場


3カ月ぶりの総合朝礼です

 

10時からは、金沢紫雲閣で、サンレー北陸の総合朝礼を行いました。わたしは、神道ソングライターの鎌田東二先生が作詞・作曲・歌唱の「永遠からの贈り物」が大音響で流れる中を入場しました。もちろん、ソーシャルディスタンスに配慮して人数を制限し、マスク着用です。


最初は、もちろん一同礼!


社歌斉唱のようす♪

今回は、4月4日以来の3ヵ月ぶりの北陸総合朝礼です。次第に気合が入ってきます。まず、総務課の上本さんによる「開会の辞」に続いて全員で国旗・社旗拝礼の後に社歌をマスク越しに小声で斉唱しました。

「経営理念」および「S2M宣言」の唱和


わたしもマスク越しに唱和しました

 

それから小松営業所の篠原所長によって「経営理念」および「S2M宣言」を小声で唱和しました。コロナ前は応援団のような大きな声で唱和していたものですが、これは仕方ないですね。なんと言っても、感染防止が第一です!


マスク姿で登壇しました


マスクを外しました

 

そして、いよいよ「社長訓示」です。
まず、わたしは「毎日、お疲れ様でございます。猛暑が続くので、くれぐれも熱中症には気をつけて下さい」と言いました。それから、マスクを外して以下のような話をしました。最近、感動実話のアニメ動画というのがYouTubeで流行しています。「極貧少女とラーメンおやじ」などが代表的ですが、これらのエピソードは「利他」の精神に溢れています。「利他」とは「互助」という言葉に通じますね。日本には「情けはひとのためならず」という言葉がありますが、他人を助けることのできる人は他人から助けられることのできる人なのです。

「利他」は「ケア」に通じる!

「極貧少女とラーメンおやじ」の動画をいろんな人にLINEで紹介したのですが、北九州本部の営業推進部の小谷研一部長は「家族以外でも強い絆で結ばれることの素晴らしさを改めて感じました。互助会の普及が利他の精神の普及であると信じ業務に邁進致します」とのコメントを寄せてくれました。わたしは、この極貧少女のような境遇の子どもがいなくなり、平等な社会になることを強く願います。戦争をするだけが人類の歴史ではあまりにも悲し過ぎます。ここ数年、わたしは「ケア」について考え、サービス業をケア業へと進化させる方法を模索しています。そんな中、『思いがけず利他』中島岳志著(ミシマ社)という本に出合い、「利他」が「ケア」に通じることを確認。

コロナで「利他」への関心が高まった

 

同書の「はじめに」の冒頭で、中島氏は「コロナ危機によって『利他』への関心が高まっています。マスクをすること、行動を自粛すること、ステイホームすること――。これらは自分がコロナウィルスにかからないための防御策である以上に、自分が無症状のまま感染している可能性を踏まえて、他者に感染を広めないための行為でもあります」と書きだしています。いまの自分の体力に自信があり、感染しても大丈夫と思っても、街角ですれ違う人の中には、疾患を抱えている人が大勢いるだろうとして、中島氏は「恐怖心を抱きながらも、電車に乗って病院に検診に通う妊婦もいる。通院が不可欠な高齢者もいます。一人暮らしの高齢者は、自分で買い物にも行かなければなりません。感染すると命にかかわる人たちとの協同で成り立っている社会の一員として、自分は利己的な振る舞いをしていていいのか」ということが各人に問われるといいます。 

「他力本願」の意味とは?


熱心に聴く人びと

 

人間が自身の限界や悪に気づいたとき、「他力」がやって来ます。真宗王国である北陸の方々は、「他力本願」という言葉は馴染が深いと思います。「他力本願」というと、「他人まかせ」という意味で使われますが、浄土教における「他力」とは、「他人の力」ではなく、「阿弥陀仏の力」です。「他力本願」とは、すべてを仏に委ねて、ゴロゴロしていればいいということではありません。大切なのは、自力の限りを尽くすことです。自力で頑張れるだけ頑張ってみると、わたしたちは必ず自己の能力の限界にぶつかります。そして、自己の絶対的な無力に出会うとして、中島氏は「重要なのはその瞬間です。有限なる人間には、どうすることもできない次元が存在する。そのことを深く認識したとき、『他力』が働くのです」と述べています。それが大切なものを入手する偶然の瞬間です。

「利他」が姿を現し、起動し始める!

 

重要なのは、わたしたちが偶然を呼び込む器になることです。偶然そのものをコントロールすることはできませんが、偶然が宿る器になることは可能です。そして、この器にやって来るものが「利他」であるというのです。器に盛られた不定形の「利他」は、いずれ誰かの手に取られます。その受け手の潜在的な力が引き出されたとき、「利他」は姿を現し、起動し始めるのではないでしょうか。さらには、互助会の普及とは「利他」の精神の普及そのものです。佐久間進会長は、著書『人間尊重の「かたち」』(PHP研究所)において、「人間尊重とは、人と人とがお互いに仲良くし、力を合わせることです。互いに助け譲り合う『互譲互助』『和』の精神は、神道の根幹を成すものであり、自然と人間の調和こそが日本人の精神形成の基になっています」と書いています。

互助共生社会をつくろう!

熱心に聴く人びと

 

日本では人間関係が希薄化し、「無縁社会」という言葉が取り沙汰されました。ところが、2011年に発生した東日本大震災の直後に、日本は素晴らしい国民性を持っていることを世界中の人々が再確認しました。佐久間会長は、「私ども冠婚葬祭互助会が掲げてきた、『互助社会をつくろう!』『共生社会をつくろう!』『支え合う社会をつくろう!』という最終目的は、まさに日本人が持っている一番の特徴を表しているのではないでしょうか。わが社はそれを長年にわたって言い続けてきました」と述べます。

道歌を披露しました

 

東日本大震災後、「絆」という言葉がクローズアップされました。絆とはまさに人と人の結びつきです。かつて絆を大切にしてきた日本人の心が覚醒し、お互いに助け合うこと、支え合うことが再認識され、われわれ冠婚葬祭互助会に対する評価も必ず上がるはずです。佐久間会長は、「『支え合う』ということを大きな柱に据えたいと思います。『助け合い』から『支え合い』へ。冠婚葬祭を通して、もう一度人と人との絆を結び直せないかと思っています。本格的にわれわれの目指す仕事がいよいよできるのではないかと、楽しみに感じているところです」とも述べています。そして、わたしは「わが社は、これからも、高い志を掲げて、互助共生社会を創造していきましょう!」と述べてから、以下の道歌を披露しました。

 

人のため尽くすこころが通ずれば
    他力はたらくことを知るべし

 

挨拶する東専務


東専務の話を聴きました


挨拶する岸事業部長


岸事業部長の話を聴きました

 

それから、北陸本部長である東専務の挨拶がありました。東専務は「変革」の重要性を訴えました。続いて、新たに北陸事業部長となった岸事業部長の挨拶がありました。緊張しながらも情熱的なメッセージから、岸事業部長のやる気を強く感じました。


1級葬祭ディレクター試験合格者を表彰


みんなで合格者を祝福しました

 

その後、1級葬祭ディレクター試験合格者の表彰を行いました。今回は、5名の合格者に表彰状を渡しました。わが社には業界でも1・2を争う数の1級葬祭ディレクターが在籍しています。上級グリーフケア士およびグリーフケア士と併せて、人材の素晴らしさがわが社の最大の強みであると思っています。

これが「和のこえwithコロナ」だ!


ガンバロー✖3回

最後は、もちろん一同礼!


退場のようす

 

最後は、全員で手をつないでの「和のこえ」のはずでしたが、手を腰に当てて「ガンバロー!」と3回唱和するウイズ・コロナ・スタイルとしました。小松紫雲閣の安井支配人の音頭で、全員の心が1つになりました。こうして、明るい未来を拓くためのセレモニーを無事に行うことができました。みんなで力を合わせて、このコロナ禍を乗り切りたいです。その後、北陸本部会議を行ってから、わたしは金沢駅に向かいます。そこから、北陸新幹線で「第7波」のリスクを顧みずに東京に向かいます。コロナだろうが、台風だろうが、猛暑だろうが、「天下布礼」に休みなし!

 

2022年7月6日 一条真也