死を乗り越えるヘレン・ケラーの言葉

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死は1つの部屋から
別の部屋に移るようなもの。

でも私にとっては
違いがあるのをご存じでしょう。

それは、そちら側の部屋では、
私は見えるようになるのです。
ヘレン・ケラー

 

一条真也です。
言葉は、人生をも変えうる力を持っています。
今回の名言は、ヘレン・アダムス・ケラー(1880年~1968年)の言葉です。彼女は、アメリカ合衆国の教育家、社会福祉活動家、著作家。 視覚と聴覚の重複障害者でありながらも世界各地を歴訪し、障害者の教育・福祉の発展に尽くしました。



この言葉を知ったとき、わたしは思わず涙がこぼれました。見えない、聞こえない、話せない――「三重苦」を背負っているにもかかわらず全世界をまたにかけて活躍した彼女の姿は、世界中の障害者たちに大きな希望を与えました。そんな彼女が、死をこんな前向きな言葉で思っているとは・・・・・・。



ヘレン・ケラーといえば、彼女の家庭教師だったアニー・サリヴァンサリヴァン先生)との関係が「奇跡の人」として映画や舞台になっています。わたしは当初、〝奇跡の人〟とはヘレン・ケラー本人のことだと思っていましたが、家庭教師のサリヴァンのことだったことを知りました。自分をコントロールできない幼いヘレン・ケラーに対し、時に厳しく、時に優しく接する姿は、多くの感動を与えてくれます。



教育の力を知ったヘレンは生涯を教育者として過ごし、多くの人々に希望と可能性を示し続けました。ヘレン・ケラーの目には、わたしたちには見えない「生と死の真実」の姿が映っていたかもしれません。なお、このヘレン・ケラーの言葉は『死を乗り越える名言ガイド』(現代書林)に掲載されています。

 

 

2022年4月29日 一条真也