一条真也です。
姫路に来ています。9日の朝、嬉しいことがありました。儒教研究の第一人者である加地伸行先生との対談本『論語と冠婚葬祭』(現代書林)がついにアマゾンにUPされたのです。「礼」を忘れつつある日本人に「礼」の形である冠婚葬祭の大切さを思い起こさせる書になると自負しています。朝食を取った後、城見台公園に向かいました。
世界遺産・姫路城の雄姿
城見台公園にて
城見台公園のしだれ桜
本当に桜が見事でした!
城見台公園は、姫路城が最も美しく見える場所として知られます。久々に見た姫路城ですが、本当に美しい城です。さすがは世界遺産であります。わたしの持論として、「立派な城のある土地の人々は、冠婚葬祭を重んじる」というものがあるのですが、この姫路がまさにそのケースです。姫路には、冠婚葬祭互助会業界を代表する名門企業である(株)117さんがあります。城見台公園を後にすると、わたしは「現代の姫路城」ともいえる(株)117さんの結婚式場「ラヴィーナ姫路」に向かいました。
ラヴィーナ姫路の前で
「現代の姫路城」ラヴィーナ姫路にて
この日は、わたしが座長を務める 一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の「グリーフケアPT」の最後の会議、第1期ファシリテーター修了式、第2期ファシリテーター開講式に参加します。ラヴィーナ姫路で美味しいランチを頂いた後は、13時からグリーフケアPT会議が開催されました。わたしは座長として、これまでのPTの活動を振り返り、その成果を報告させていただき、メンバーのみなさんに心からの感謝の念をお伝えしました。
式典のようす
冒頭に挨拶する山下会長
14時30分からは、第1期ファシリテーター修了式です。冒頭、全互協の山下会長が挨拶をされました。思えば、ブログ「グリーフケア発会式」で紹介したように、2020年11月4日、小倉紫雲閣の大ホールで、「グリーフケア資格研修発会式」(グリーフケア資格研修ファシリテーター養成課程・開会ガイダンス)が行われました。全国の互助会から選び抜かれた10名のファシリテーターのみなさんも集まっていました。そのみなさんが晴れて修了の日を迎え、上級グリーフケア士の資格を得るのです。それを思うと、わたしの胸はいっぱいになりました。
修了式の冒頭に挨拶しました
心からお祝いの言葉を述べました
冒頭、グリーフケアPTの座長として、わたしが挨拶しました。わたしは、「以前、小倉で、『選ばれし者の恍惚と不安、二つ我にあり』という言葉を紹介しました。フランスの詩人ポール・ヴェルレーヌの言葉ですが、太宰治が『葉』という小説で使い、前田日明も新生UWFの旗揚げの挨拶で使いました。あの日、全国から選び抜かれて集ったファシリテーターのみなさんも、同じ思いではなかったでしょうか。みなさんは、グリーフケアの時代を拓くパイオニアです。どうか、自身の大いなるミッションを果たされて下さい。いま一番、グリーフケアを学んでほしいのはロシアのプーチン大統領です。彼が起こした戦争で、いかに多くの悲嘆が生まれているのかを知ってほしいです。グリーフケアは人間愛の発露であり、幸福へのサポートであり、平和への祈りです。グリーフケアという考え方が広まれば、この世から戦争がなくなるかもしれません。どうか、みなさんのこれからの人生が愛に満ちた素晴らしいものであることを祈念しています。本日は、誠におめでとうございます!」と言いました。
挨拶をする伊藤先生
第1期ファシリテーター修了証の授与
上級グリーフケア士認定証の授与
心を込めて拍手しました
その後、伊藤先生より御挨拶があり、一般財団法人 冠婚葬祭文化振興財団の金森理事長から第1期ファシリテーター修了証の授与、および上級グリーフケア士の認定証の授与が行われました。わが社の市原泰人さん、大谷賢博さんも2枚の証書を授与されましたが、わたしは胸が熱くなりました。2007年に、わたしがグリーフケアの書である『愛する人を亡くした人へ』を書いたとき、互助会業界の人のほとんどは「グリーフケア」という言葉を知りませんでした。あれから15年・・・ついにグリーフケア資格認定制度が始動し、日本初いや世界初の上級グリーフケア士が誕生したのです。こんなに素晴らしいことが他にあるでしょうか! わたしは、第1期ファシリテーターを修了し、見事に上級グリーフケア士となられた10人の方々に心からの拍手をお送りしました。
閉会の挨拶をする金森理事長
大きな区切りがつきました
14時50分からは、第2期ファシリテーター開講式が開かれました。今回は、117、あいネット、メモワール、メモリード、アルファクラブ武蔵野、サンレー沖縄、そしてベルコといった冠婚葬祭互助会業界を代表する企業から選び抜かれた精鋭たちが集いました。どうか、しっかりと学んでいただき、グリーフケアの時代を拓いていただきたいです。最後は、一般財団法人 冠婚葬祭文化振興財団の金森理事長による閉会の挨拶が行われました。この日、2年ものあいだ走り続けてきたグリーフケアPTも晴れて解散しました。関係各位の協力を得て、途方もないミッションを果たすことができ、今のわたしは放心状態であります。
わが社の上級グリーフケア士の2人と
JR姫路駅のホームで
その後、わたしはラヴィーナ姫路からJR姫路駅に行き、15時48分発さくら563号でJR小倉駅に向かいました。小倉駅には17時45分に到着しました。翌日の10日(日)は1日だけ休んで、11日(月)は福岡市で開催される全互協九州ブロック総会に顔を出した後、沖縄に飛びます。翌12日(火)に那覇市で行われる「合同慰霊祭」および「海洋散骨」に参列するためです。そう、「天下布礼」に休みはありません!
2022年4月9日 一条真也拝