死を乗り越えるキング牧師の言葉

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人は死んでも、その人の影響は死ぬことはない。
キング牧師

 

一条真也です。
言葉は、人生をも変えうる力を持っています。今回の名言は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1929年~68年)の言葉です。彼は、米国の牧師、公民権運動の指導者、ノーベル平和賞受賞者。非暴力抵抗運動の先頭に立って闘い、志半ばで凶弾に倒れました。39歳没。


キング牧師が6歳のときに、一緒に遊んでいた近所の白人の子どもの母親から「黒人とは二度と遊ばせません」と言われ、最初の人種差別を経験したといいます。高校時代には討論大会で優勝した帰りのバスの中で白人から席を譲れと強制されます。一八六二年のリンカーン大統領の奴隷解放宣言により、すでに米国の奴隷制は廃止されました。しかしそれは人種差別の撤廃を意味するものではなく、学校、トイレ、プール、バスなどにおいて、白人と非白人の区別により、異なる施設が用いられることが容認されていました。


1955年、白人に席を譲るのを拒んで逮捕されたローザ・パークス逮捕事件に抗議して、キング牧師はバス・ボイコット運動を指導。これにより連邦最高裁判所からバス車内人種分離法違憲判決を勝ち取りますこれ以降、キング牧師は全米各地で公民権運動を展開していきます。彼の運動は「非暴力主義」。ガンジーに啓蒙され、一切抵抗しない非暴力を貫きました。その後、凶弾に倒れ、三九歳の生涯を閉じました。

 

1964年に彼の運動によって制定された公民権法は、人種差別の撤廃を目指したものであり、今日もなお、人種にとって大きな意味をもち続けています。まさに、彼の言葉の通りに彼の影響は生き続けています。なお、このキング牧師の言葉は『死を乗り越える名言ガイド』(現代書林)に掲載されています。

 

 

2022年4月6日 一条真也