北陸総合朝礼 

一条真也です。
4日、金沢に入りました。5日の10時から、金沢紫雲閣で、サンレー北陸の総合朝礼を行いました。もちろんソーシャルディスタンスに配慮して人数を制限し、マスク着用ですが、じつに久々の北陸の総合朝礼です。

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入場のようす

f:id:shins2m:20220405100236j:plain最初は、もちろん一同礼!

f:id:shins2m:20220405100307j:plain社歌斉唱のようす

f:id:shins2m:20220405100556j:plain「経営理念」および「S2M宣言」の唱和

 

北陸の社員のみなさんの前で話すのは、ブログ「北陸祝賀式典」で紹介した今年1月1月14日、総合朝礼としてはブログ「北陸総合朝礼」で紹介した2020年10月6日以来となります。まず、総務課の上本さんによる「開会の辞」に続いて全員で国旗・社旗拝礼の後に社歌を斉唱しました。それから営業推進部の梅田ブロック長によって「経営理念」および「S2M宣言」を小声で唱和しました。

f:id:shins2m:20220405100754j:plain春マスク姿で登壇

f:id:shins2m:20220405100824j:plain春マスクを外しました

 

そして、いよいよ「社長訓示」です。
まず、わたしは「4月1日です、わが社は新入社員のみなさんを迎えました。心より歓迎いたします。わが社は冠婚葬祭をはじめ、介護施設温浴施設などを運営する会社ですが、サービス業からケア業への進化を図っています。そして、それは人間尊重思想としての『礼』を中心とする礼業でもあります。これから、若い人たちと一緒に新しい時代を創っていきましょう!」と言いました。

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「礼」について話しました

 

それから、わたしは、以下のような話をしました。
「わたしは、中国哲学者の加地伸行先生と『論語と冠婚葬祭』(現代書林)という対談本を刊行しました。加地先生はわが国における儒教研究の第一人者ですが、対談では「礼」について大いに語り合いました。「礼」は儒教の真髄ともいえる思想です。そもそも礼(禮)という字は、「示」(神)と「豊」(酒を入れた器)から成るように、酒器を神に供える宗教的な儀式を意味します。古代には、神のような神秘力のあるものに対する禁忌の観念があったので、きちんと定まった手続きや儀礼が必要とされました。これが、礼の起源であるといわれます」

f:id:shins2m:20220405123525j:plain「礼」の思想はいかに発展したか?

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熱心に聴く人びと

 

こうした礼の観念が変質し、拡大していくのは、春秋・戦国時代からです。礼の宗教性は希薄となり、もっぱら人間が社会で生きていくうえで守るべき規範、つまり社会的な儀礼として、礼は重んじられるようになります。『論語』にも礼への言及は多く、このことからも孔子の時代には、礼は儒家を中心によく学ばれていたことがわかります。孔子の門人たちにとって、礼を修得しなければ教養人として自立したことにはならないとされ、冠婚葬祭などのそれぞれの状況における立ち居ふるまいも重要視されるようになったのです。いずれにしろ、孔子にはじまる儒家は礼の思想にもとづく秩序ある社会の実現をめざしていました。

f:id:shins2m:20220405123439j:plain結局うまくいくのは、礼儀正しい人である!

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熱心に聴く人びと

 

P・M・フォルニという人がいます。アメリカ・メリーランド州ボルチモアに本部を置くジョンズ・ホプキンス大学のイタリア文学教授ですが、長年、礼節をテーマにした講義やワークショップを行なってきました。礼節(=Civility)という言葉の由来は、都市(=City)と社会(=Society)という言葉にあります。フォルニは、著書『結局うまくいくのは、礼儀正しい人である』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)で、「礼節という言葉の背景には、都市生活が人を啓蒙する、という認識があるのです。都市は人が知を拓き、社会を築く力を伸ばしていく場所なのです。人は都市に育てられながら、都市のために貢献することを学んでいきます(上原裕美子訳)」と述べます。そして礼節とは「よい市民になること」「よき隣人であること」を指しているといいます。

f:id:shins2m:20220405123354j:plain最後に道歌を披露しました

 

フォルニは、「礼節ある生き方を選ぶということは、他者や社会のために正しい行動を選ぶということです。他者のために正しく行動すると、その副産物として人生が豊かにふくらむのです」と述べ、さらに「他人に親切にするのはよいことである」という真理は永久に色あせないと訴えます。そして、「人生で最も重要なのは他者とのふれあいである」と断言し、「礼節を守るのは、人と人とのふれあいの質を上げる最も確実な方法です。ふれあいの質が高まれば、人生はうるおいます」と提言するのでした。提言するのでした。わたしは、「『礼の社』に集ったわたしたちも、ぜひ、礼儀正しい人を目指しましょう!」と述べてから、以下の道歌を披露しました。

 

人に会ひ人を重んじ礼すれば 
    人とふれあひ人に愛され

 

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新入社員を紹介しました

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心からの歓迎の拍手をしました

f:id:shins2m:20220405102710j:plain挨拶する東専務

f:id:shins2m:20220405102755j:plain東専務の挨拶を聴きました

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石田部長の挨拶を聴きました

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岸部長の挨拶を聴きました

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青木部長の挨拶を聴きました

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山岸支配人の挨拶を聴きました

それから、北陸本部長である東専務の挨拶がありました。続いて、各部門長による挨拶です。最初は企画開発部の石田部長でしたが、ものすごく大きな声で「お疲れ様です!」と言ったので驚きました。その後も大きな声での熱弁が続きましたが、これまでのクールな石田部長の印象が一変。新天地でのやる気を強く感じました。それから、営業推進部の岸部長、紫雲閣事業部の青木部長、冠婚事業部の山岸支配人より熱のこもった想いが語られました。

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表彰状を読み上げました

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表彰状をお渡ししました

 

その後、営業推進部の表彰が行われました。
この日は、研修センターおよび小松営業所に「年間達成賞」を、七尾営業所および野々市営業所に「年間完全達成賞」の表彰を行いました。営業所はわが社のエンジンであり、「天下布礼」の推進役でもありますので、心を込めて表彰状と記念品をお渡ししました。

f:id:shins2m:20220405123553j:plainこれが「和のこえwithコロナ」だ!

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ガンバロー✖3回

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最後は、もちろん一同礼!

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退場のようす

 

最後は、全員で手をつないでの「和のこえ」のはずでしたが、コロナ禍スタイルで行いました。それでも、全員の心が1つになりました。明るい未来を拓くためのセレモニーを無事に行うことができました。みんなで力を合わせて、このコロナ禍を乗り切りたいです。その後、わたしは小松空港に向かって、北九州に戻りました。

 

2022年4月4日 一条真也