こころの贈り物

一条真也です。
5日、福岡県内の新型コロナウイルス新規感染者は5607人で、4日連続で5000人を超え、過去最多でした。6日の今日、各地で近年にない積雪だそうですね。北陸も大雪のようで、 サンレー北陸の会員様や社員のみなさんのことを心配しています。そんな中で、 松柏園ホテルの井口総支配人からLINEが届きました。

f:id:shins2m:20220206152015j:plainお礼の色紙(先方から掲載許可をいただいています)

 

そのLINEには、北九州市児童養護施設「天使育児園」の先生と成人式を迎えられた方がお礼に松柏園を来館されたことが書かれていました。ブログ「儀式の精神『礼』を実践」で紹介した新聞記事などにも書かれているように、わが社では児童養護施設のお子さんへ七五三や成人式の晴れ着・着付け・写真撮影などを無償でお世話させていただいております。成人式を迎えられたご本人は「とても嬉しかった」と、涙ながらに感謝の言葉を述べて下ったそうです。その際、七五三を迎えたお子さんたちのメッセージも添えた色紙をプレゼントしていただきました。井口総支配人のLINEには最後に「スタッフ一同目頭が熱くなりました。 私どもも感謝でございます」と書かれ、色紙の画像が添付されていました。先方からブログに掲載する許可をいただきましたので、みなさんにも見ていただきます。

f:id:shins2m:20220206170650j:plain感動で涙が出てきました!

 

中央に貼紙で「感謝」とカラフルにデザインされた(その色彩感覚も素晴らしい!)、この色紙を見て、わたしは涙が出ました。こんな素敵な贈り物が他にあるでしょうか! 七五三の写真について、小1女子の「おとなになるまで大せつにします☆☆📷」とのメッセージが書かれています。その他のお子さんや先生方からのメッセージも読んで、さらに涙が出てきました。「本当に良かった!」と思いました。そして、「冠婚葬祭という本業を通じて世の中を少しでも良くすることができた!」という自信と誇りが湧いてきました。これは社長であるわたしだけでなく、社員のみなさんも同じだと思います。現在、コロナ禍で冠婚葬祭業はかつてない困難の中にあります。冠婚葬祭会社を経営するわたしも、現場で働く社員のみなさんも、いろいろと不安を抱えています。でも、この色紙を見て、いろんなネガティブな感情が消えました。「人を幸せにすることができる儀式は素晴らしい!」「冠婚葬祭の灯を絶対に消してはならない!」という勇気が湧いてきました。

f:id:shins2m:20220206155822j:plainマスクの下は笑顔です!( 松柏園ホテルのスタッフ)

 

わたしたちは、けっして一方的に児童養護施設のお子さんたちに贈り物をしたのではありません。わたしたちも素晴らしい「こころの贈り物」をいただきました。そして、お互いが「こころの贈り物」を贈り合う行為を「ケア」というのです。相手を支えることで、自分も相手から支えられることを「ケア」というのです。「ありがとう」と言ってくれた相手に対して、こちらも「ありがとう」と言うことが「ケア」なのです。そう、「サービス」は一方向ですが、「ケア」は双方向です。わが社は、サービス業からケア業へと進化したいと願っています。わが社が真のケア業になれる日を信じて、この色紙を大せつにします☆☆

 

2022年2月6日 一条真也