一条真也です。
今日は阪神・淡路大震災の発生から27年目の日ですね。犠牲となられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。ブログ「『毎日新聞』取材」で紹介したように昨年12月28日に取材を受けた記事が17日朝刊に掲載されました。おかげさまで、「天下布礼」に弾みがつきます!
「毎日新聞」2022年1月17日朝刊
記事は「ズーム・イン ひと・まち・ビズ」のコーナーで、『アンビショナリー・カンパニー』(現代書林)を持ったわたしの写真が使われ、「儀式の精神『礼』を実践」の大見出し、「『人間尊重』説き100冊超す著書、遺族ケアも」の見出しで、以下のリード文が続いています。
「成人式や結婚式、葬儀も制限され、コロナ禍は人生の大切なセレモニーの危機でもあった。そうした中、冠婚葬祭事業を全国展開する『サンレー』(北九州市小倉北区)の佐久間庸和(つねかず)社長(58)は、儀式の意義や理念を、長年にわたって執筆活動や大学での講義を通じて広め続けている。『冠婚葬祭に通じるのは「礼」。人間尊重の思想』と改めて重要性を説く。【山田宏太郎】」
記事の本文には、以下のように書かれています。
「古代から人類は死者を埋葬し弔ってきた。大切な人を失うことは、ものすごいストレスで欝や自殺につながる。セレモニーをしっかりやって区切りを付け普通の生活に戻ることができる」。儀式論や死生観を一条真也のペンネームで100冊以上出版してきた。一日1万字は書きブログでも発信する。七五三も貧困などのため子をあやめていた『間引き』を防ぐ知恵でもあったという。『虐待事件をみると被害者の子どもは七五三を祝ってもらっていたのだろうかと心が痛む』
本業以外にも『子ども食堂』の運営や、『有縁社会』作りとして地域の高齢者らが集う『隣人祭り』を開くなど事業は多岐にわたる。だが『やっていることは1つ』だという。それは孔子の教えであり、冠婚葬祭に通底する『礼』の実践。成人式も成長した自己を肯定し、親へ感謝する。儀式は『人間尊重』のためにあるとする。
冠婚葬祭業はそれをビジネスの手法で実現する『ソーシャル・ビジネス』と位置づける。『皆がおめでとう、ありがとう、と互いを尊重する。そんな心豊かな社会の実現に尽くしたい』。昨年からは児童養護施設で七五三や成人を迎えた入居者に対し、貸衣装やヘアメークもサービスし記念撮影をプレゼントする取り組みを始めた。
震災や新型コロナなどの災禍が相次ぐ近年、葬儀におけるケアの重要性も増している。力を入れているのが『グリーフ(悲嘆)ケア』だ。肉親などを亡くした遺族を癒やし支援するもので、冠婚葬祭文化振興財団の『グリーフケア士』の資格認定制度が2021年6月に始まった。 サンレーは約100人の社員が資格を取得しており、佐久間さんは 上智大学グリーフケア研究所の客員教授も務める。
『泣きたい時には泣く時間も必要で、我慢は悲嘆を増大させる。葬儀の司会も立て板に水でなくあえて間を作る。遺族の方の様子がおかしいと思った時には医療ケアにつなげることもできる』。ケアを学ぶことで見えてくることがある。大災害などでのケア士派遣も考えたいとしている」
サンレーズ・アンビション・プロジェクト(SAP)
2022年1月17日 一条真也拝